テレビとうさん

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「ロシア民族」 と 「中華民族」

2023年05月27日 | 歴史
 現在支那大陸を支配している「中国共産党(中共)」は、嘗ての四夷であった周辺諸国を「中華民族の居住地」として領有権を主張しています。世界史的には周辺諸国に統治され続けた支那大陸に過ぎませんが、これを逆手にとって「過去に支那大陸を統治した民族は中華民族である」と詭弁を弄しています。

 戦前に正当な日本の領土であった台湾は、戦勝国連合が中国(蒋介石)国民党に統治を委ねたのち、中共に敗北(この場合は敗南?ww)した蒋介石は台湾に敗走し、行き掛り上台湾を自国領として統治するになりました。その時に数万人の台湾人が殺戮されたのですが、世界は見ぬ振りをして現在に至ります。

 中共は、台湾と同様に、沖縄も「中華民族の居住地」として領有権を仄めかしています。その内、沖縄に「中華民族の保護」を理由にして進軍してくる可能性も否定できません。

 現在に於いて、ユーラシア大陸の北東部を領有している「ロシア連邦」は、嘗てのソ連邦を「ロシア民族の居住地」として領有権を主張しています。

 ロシアは、民主主義の原点であり且つそれが最大の弱点でもある「選挙制度」を利用して領土の拡張(ロシアから見ると奪還)を目論んでいます。他国の「ロシア民族が過半を占める地域」を重点的に支援し、地方選挙を利用して「分離独立⇒ロシア連邦加盟」によって領土拡大を遂行中です。

 ウクライナも、ロシア系住民(ウクライナから見るとウクライナ系住民)が多く住んでいる地域は、露宇戦争の結果として正式にロシア連邦化しそうで、国連もこれを容認すると思われます。

 「ロシア民族」とは言っても、元々は「キエフ大公国」の構成民族であり、その発祥地は「現在のウクライナ」なので、「ロシア民族は元ウクライナ民族」と言えます。

 これらの混乱は、「中華民族」を含めて「民族の定義」が定まっていない事に起因しているので、国家が「民族」を持ち出すと戦争に繋がる事を示しています。「人種は、現生人類(ホモサピエンス・サピエンス)の単一種」である事が定説となった現在でも「人種問題」で騒がしいので、定義が全く定まっていない「民族問題」は、政治的に持ち出さない方が無難です。

 鈴木宗男が「アイヌ民族は日本の民族なので、北方領土は日本の領土である事は明らか」と嘯いたせいで、今ではロシアが「アイヌ民族はロシアを構成する民族の一つ(先住民族)」と主張し、南クリルは当然として、北海道もロシアに帰属する可能性を示唆しています。その内「東北もロシア領」と言い出すかもしれません。

 「千島列島をアイヌの自治区にしてください」という要望書を出した日本の「アイヌ関連団体」がいますが、その内「アイヌは縄文人由来なので、日本列島はアイヌの領土」と主張するかも知れません。




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