Cosi Fan Tutte

どきどき更新

江田憲司

2006年09月27日 | Weblog
今日朝テレビをつけたら、爽やかかつ知的に弁舌を振るっている人がいて、いっぺんで目が覚めました。
ものすごい二枚目。俳優?、にしてはすごい分析とコメント力だなぁと思ってコンタクトを着けて見たら、江田憲司だった。絵に描いたようなコースを歩んできたにもかかわらず、42歳のときに全てを捨ててハワイに行ったところとか、44歳まで「結婚できない男」だったところとか、はっきりモノを言うところがステキですよね。

お父さんを亡くされているときにこんな文章を書かれているのですが、これが胸を打つ内容でした。

***

(今週の直言)
「親父の死・・・その背中を見て育つ」
 父は岡山県警の刑事だった。派出所勤務を振り出しに、叩き上げて署長まで出
世した。殺人事件や暴力団抗争の捜査にあたっていたので、朝から晩まで働きづ
めで、休日もろくにとれないありさまだった。だから、家族旅行に一緒に行った
こともなければ、運動会や授業参観に父親が来たという記憶もない。

 家も狭隘で老朽化した官舎住まいで、幼少期には風呂も自宅になく、近所に借
りにいくこともままあった。決して裕福ではない家計を支えるために、母はパー
トや内職で小銭を稼いだ。そうした中で私と弟は、なるべく両親に迷惑をかけな
いで生きていく術というものを、自然に身に着けていった。二人とも、塾にも行
かず、大学まで公立一筋だったのは、金銭面で両親に負担をかけたくなかったか
らだ。

***
いい話です。ボンボンの二世議員じゃなくてこういう人にもっと頑張ってもらいたい。

ということで、江田憲司のホームページの日々是好日を時々チェックしてるのですが、江田憲司って、なんで「江田けんじ」にしてるんだろう。ひらがなにしてもらわなくても、一応エリートでなくても憲司くらい読めるんだけど・・・。「けんじ」にすると知的度が30%くらい落ちる気がする。勿体無い。

というわけでファンとしてはいつかえだまめグッズを買ってみようと思いつつ、決心がつかない今日この頃であります。しかし、江田憲司って見た目35歳くらいに見えるよね。これで50代だっていうからかなりオドロキです。
あ~、桐蔭横浜ロースクールに行くべきだったかなぁ。

死刑判決

2006年09月27日 | Weblog
奈良市の小1女児殺害の小林被告に死刑判決が出ました。

死刑適用基準となっている永山則夫元死刑囚の最高裁判決以降、犠牲者が1人で、金品目的でなく、被告に殺人の前歴がないケースでの死刑選択は極めて異例であることから、お昼にこのニュースを聞いたときは、「ええっ」って思った。どんな残虐な人間であっても、人が死刑になることを嬉しいとか、ほっとしたとか、やったとかそういう風には到底思うことはできないけど、正直無期判決だったらガッカリしていたと思う。「卑劣で残虐な犯行。矯正の可能性は極めて困難で、生命をもって償わせるほかはない」という判決文を聞いて、よく言ってくれたと感じたから、死刑判決を心の底で支持してたのだと思う。(矯正の可能性は、ないとは言い切れないと思うけど)

小林被告は判決前に裁判官に「死刑にしてくれ」って手紙を送ったことでも話題になってました。何かの雑誌で、小林被告が「俺はロリコンではない」って主張している直筆の手紙文を見たのですが、想像以上に字が達筆で、内容もマトモ(自己中心的ではあるが破滅的とまではいえない)のに驚きました。別に字が人間の本質を全部表すわけではないかもしれないけど、その文字を見て、「どこかで道を間違わなければこの人もまっとうに生きれたかもしれないのに」と少し思った。

こういう幼女に対する性的事件って本当後を絶たないけど、コトを起こしてしまって、死者が出たり、加害者も死刑になったりするよりは、より程度の軽い性犯罪を2,3回起こした時点で、病院入れて徹底的に治療するとか、住所氏名を晒して地域社会で監視したほうがいいんじゃないのか、っていつも思う。

それにしても奈良のこの事件に関連して、広島の木下あいりちゃんの事件を思い出します。広島の事件では「死刑をもって臨むには疑念が残る」としてヤギ被告は無期を求刑されたわけですが・・・。この両者の違いって一体って思ってしまいます。みなさんはどう思いましたか?