グッとくる一言

数日前、友人とバカ話をしながらご飯を食べていた。
付き合うとか、好きとか嫌いとかの関係性が絶対ない人との、本音でアホな話をしている時間って、本当に楽しい。無茶やってた時代の話とか、くだらないギャグとか、最近ビックリしたこと自慢とか、とにかく笑えればいいっていうだけの会話。ウケすぎて前に倒れ、テーブルでおでこをうった。

そんな会話の合間に、どんな脈略なのかは忘れたけど、言われたひとこと。

「そんなこと言ったら、俺なんて生まれた瞬間から適応障害だから」

確かにとかいって笑い飛ばしたものの、その人の寂しそうな光をたたえた眼が、じっとこっちを向いていた。その間3.0秒。
（もしかしてこの人本当は、私が思っているような人ではないのかも）って気がしてグッと来た。グッと来ただけで、それだけでもちろん好きになったりはしないんだけどね。

考えてみると、過去にも「オレなんて・・・」で始まるフレーズにグッと来たことが多々あるんだった。

「オレなんて、病弱だから」とか
「オレなんて、頭わるいから」とか
「オレなんて、仕事だけがとりえの男だから」とか
「オレなんて、外見だけで女に寄って来られるタイプだから」とか


女性は多分もともと母性本能があるせいか、こういった可哀想なかんじのセリフに弱いんだよね～。これが「ボク」だと単になんか情けない男だなーって思っちゃうけど、「俺」が力強さを出しているのにそのあとで弱さを出す、その落差がポイントかも。

「オレなんて・・・だから」、何を・・・に入れても哀愁漂って、なにやらもの寂しげな大人の男ってムードを醸し出せそう。
「俺なんて、ギンナン駄目だから」とかでも妙にカッコイイ～。この秋のここ一番のデートの決め台詞に是非！