イチョウの★ドキドキDIEアリー

音楽とか本とかエセ主婦生活とか。。。

2011年11月の本

2011-11-30 14:19:27 | 

「Q健康って?」よしもと ばなな・・・★★★

「平成猿蟹合戦図」吉田修一・・・★★★★

「プリズム」百田 尚樹・・・★★★

「本へのとびら――岩波少年文庫を語る」宮崎 駿・・・★★★

「トトロの住む家 増補改訂版」宮崎 駿・・・★★★

「安全な妄想」長嶋有・・・★★★

「我が家の問題」奥田 英朗・・・★★★

「マアジナル」田口 ランディ・・・★★★

「働けECD わたしの育児混沌記」・・・★★★

「あつあつを召し上がれ」小川 糸・・・★★★

「下町ロケット」池井戸 潤・・・★★★★

「星やどりの声」朝井 リョウ・・・★★★

「なぎさホテル」伊集院 静・・・★★★★

「中野トリップスター」新野 剛志・・・★★★★

「でーれーガールズ」原田 マハ・・・★★★

計15冊

「働けECD」はECDってあたし的にはすごい有名だと思ってるからその人の家計の状況がカツカツで驚いた。それなのに石田さんはカツカツの家計を省みずレコード買ったりして奥さんがそれをグチっててどこの家も同じなんだなと変に納得。奥さんの子育てに対するストレスとか不安定な精神状態の感じを見て将来自分も子供産んだらそうなるような気がして不安になった。ブログの書籍化らしいので早速ブログもチェック。
評判のいい「下町ロケット」は期待を裏切らない作品だった。といってもマンガの「宇宙兄弟」にはまっているあたしは下町の人が何かしらの苦労を経てロケットを飛ばすなりロケットに乗るなりする話を勝手に想像してた。けれども実際の内容は全然違っていて特許や裁判やビジネスの話だった。そういう難しい感じの内容なのに飽きずにむしろ物語の中に入り込んで楽しめた。ドラマ化してるみたいだからキャストだけネットでチェックしたらまぁまぁイメージ通りのキャスティングだったからドラマも気になるところ。
本屋の平積みで気になった「星やどりの声」は死期の近い父親から子供たちへのメッセージで泣かされた。近年どんどん涙もろくなっている気が。これが年をとるということなのか。。。あたしの嫌いな“泣かせるためのベタな感動話”ではないから泣いてスッキリしたい人にはオススメかも。
そして「なぎさホテル」は多分人生初の伊集院作品だと思う。これだけ有名な作家なのになんで今まで通ってこなかったのか謎だけど勝手に思い描いていた作品イメージと違ってとても読みやすいストレートな作風だったのが意外だった。もっと小難しくてこねくり回した感じの本を書く人だと思ってたのに拍子抜け。好感の持てる本だったからこれを機に他の伊集院作品も読まなければ。




「逢魔が時に愛と、夢」@LOFT

2011-11-08 13:01:56 | ライブ
新宿LOFTでVERONICA主催のライブ「逢魔が時に愛と、夢」に行って来ました。
VERONICA、女王蜂、N'夙川BOYSの3バンドによるイベントでこの3バンドは
昔からの知り合いでお互いをリスペクトしてるそうな。

トップはN'夙川BOYS!!
ずっと見たいバンドだったから楽しみにしてました。「リンダ!」「マーヤ!」の呼びかけを何回聞いたことか(笑)
仲良しそうで微笑ましかった~。なんか一曲で舞台袖に掃けたから???と思ってたけどあれはアンコールを待ってたらしいということが後で判明。新しい展開で、1曲で終わりにしてあとは全部アンコールっていう体でやろうと思ったのにアンコールかからなくてどうしようかと思った。これは失敗だ。みたいなことをマーヤが言ってました(笑)分かりにくすぎだよ。。。
あとマーヤは明日で35歳という事も途中で判明。もっと若いと思ってたのに意外とおじさんだったのね。サプライズでVERONICAの女の子がケーキを持って登場。色んなライブ行ってるけどケーキが登場してみんなでお祝いしたのって初体験だわ。そしてリンダの年齢が気になる。あとシンノスケがサングラス外した下の顔が掟ポルシェみたいなメイクで笑いました。全員が観客にダイブしてきたり、演奏が稚拙な部分もあったりドキドキする場面もあるんだけど全部ひっくるめてN'夙川BOYSなんだなって。また絶対見たいです!!


そして主催のVERONICA
正直、主催なのに知りませんでした。でも演奏は夙川よりしっかりしてると思ったし(苦笑)音楽の幅が意外と広い気がして応援したくなりました。ボーカルの女の子のたどたどしくも一生懸命なMCに好感が持てるっていうか母心のような気持ちになるっていうか。きっとあの子にとっては生きにくい世の中だろうなぁとか思っちゃった。でも歌が好きなのがすごい伝わるから頑張って欲しいです!

トリは女王蜂
気付いたら今年一番見ているのは女王蜂のライブです。何かの雑誌のインタビューで読んだんだけどアヴちゃんはライブをやるようになってからセックスがつまんなくなったんだって。セックスよりもライブしてる方が全然楽しいって。今回のライブでは友だちのバンド主催のイベントでトリをやってアンコールも何度もやって会場中が踊りまくってて、そりゃあ楽しいよね。気持ちいいよねと思ってその発言に納得。鬼気迫る顔もマリア様のような微笑も自分と同じ人間とは思えない感じで異次元の人って感じ。かといって血が通ってない作り物感とかは全くなくてちゃんとそこに存在していて生きているって感じだからもう本当にすごいです!もし自分が10代だったら激ハマリしちゃってヤバかったかもと思うと女王蜂に出会ったのが30代でよかったってちょっとほっとしたりして。


アヴちゃんが言ってたけど「昔からこの3バンドでライブやりたいって言っててそれが実現して嬉しい」って。
そういう夢が叶った現場に居合わすことができて光栄です。きっと主催したVERONICAの女の子は感激だったろうなぁ。

余談だけどダンナはバイク、あたしは電車でそれぞれ家路へ。
新宿からだったら電車の方が早いことが判明。

2011年10月の本

2011-11-02 17:20:58 | 
「アントキノイノチ」さだ まさし・・・★★★★

「阿川佐和子のこの人に会いたい〈8〉」阿川 佐和子・・・★★★

「春を恨んだりはしない- 震災をめぐって考えたこと」池澤 夏樹・・・★★★

「私のミトンさん」東 直子・・・★★★★

「幸福な生活」百田尚樹・・・★★★

「いちばんここに似合う人 」ミランダ・ジュライ・・・★★★

「光あれ」馳 星周・・・★★★★

「天頂より少し下って」川上 弘美・・・★★★★

「まともな家の子供はいない」津村 記久子・・・★★★★

「カンタ」石田衣良・・・★★★★


計10冊


会社の人が「アントキノイノチ」貸してくれたんだけど意外と面白かった。昔、不動産屋に勤めていたことがあったのでお客さんが亡くなった時に専門の業者を頼んだりしてたことを思い出した。やはり自殺で死後何日も、時には何週間も経過してるとね。。。でもそういう清掃業者やこの話のような遺品整理の業者っていうのは大切な仕事だよね。映画化のキャストがあたし的にはイマイチなんだけど若い子が観て何かを感じてくれればいいと思う。
「光あれ」は原発のある町の話。実際に福島や他の原発のある地域の人たちはこういう感じで原発があるのが当たり前で漠然とした不安を抱えつつも暮らしてきたんだろうなと思って考えさせられた。きっとこれからたくさんの震災をテーマにした本や原発の本が出るだろうけど少しでも読みたいと思ったものはなるべく読んでいこうと思う。これからの人生をどう生きるべきかを考えるヒントがあるかもしれないしね。
大好きな川上弘美の新作はやっぱり川上ワールドで秋の夜に読むにはピッタリの作品。不思議なんだけどギリギリありえそう(実際にはありえないんだけどね)と思わせるのが心地よい。
当たりはずれがカナリ大きい石田衣良の中で「カンタ」はまぁまぁおもしろかった。前半はカナリいい感じだったのに後半ちょっとダレた感じが残念。経済には本当にうといけどきっと本気で勉強したらおもしろい世界なんだろうなと思う。
知らない世界を垣間見れるのが読書の醍醐味。今月のあたしは遺品整理もしたし、とっても不思議なミトンさんにも会えたし、原発の町にも住んだし、経済を大きく動かして億万長者にだってなったもんね。11月はどんな読書ができるだろう?どんな世界に出会えるだろう?読書の秋を満喫して穏やかに過ごしたい。