( この写真は、1975～8年頃に住んでいた東京杉並区のアパートです。キレイに改装されて
います。《2005年7月撮影》 )
【 はじめての方は、 「漫画家アシスタント 第１章 その１」 へ、どうぞ。】
その２４ ・・・・・・・・ 2006年01月05日 02時49分 (公開)
艶やかに下がる長い黒髪の間から大きな瞳をのぞかせていた、美しかっ
た彼女は25歳で死んでしまいます・・・。
埼玉県の小さな病院に入院していた彼女を何度か見舞いに行きました。
当時( 1976年昭和51年 )21歳だった私は、まさか4年後に彼女が死んで
しまうなんて想像もしていませんでした。 住んでいた高円寺から病院ま
で電車を4回乗り換え2時間以上かけて見舞いに行ったのは真夏の頃だ
ったと思います。( 埼京線はまだなく、赤羽線でした )
その頃はまだ、Ｊ先生に師事してはおらず、Ｋ・Ｋ先生の所で仕事をして
いました。 休みの日に病院へ出かけるのですが・・・ ある日、彼女には
好きな彼氏がいた事を知りました・・・。( 「22歳の別れ」なんて曲が流行
ってました )
その彼氏は某有名ロックグループのリードギタリストで、彼女がライブハ
ウスへコンサートを見に行った時に知り合ったようです。
彼女は私の事などまるで眼中になく、その某有名ロックグループのリー
ドギタリストの事を病床で慕いつづけていたのです・・・。 毎日々いつ見
舞いに来てくれるのかと・・・・・・。
ところがその某有名ロックグループのリードギタリストのクソ野郎は、た
だの一度も見舞いには来なかったのです・・・・・・ 真夏の炎天下を汗ダ
クになりながら何度も見舞った私はいったい何だったのか・・・・！
ちなみに、私の和製ロック嫌いはこの頃から始まりました・・・ まあ、そ
んな事はともかく、私の恋は晩秋の枯葉の様にむなしく散ってしまいま
した・・・・・。
私は毎日彼女の事をあきらめよう、忘れようと必死になりました・・・
腐った油の中をもがき進むように・・・・・・。
そして、2,3年してやっと彼女の事をあきらめられた頃に、彼女の死を知
りました・・・・。
25歳( 1980年昭和55年 )、私は( Ｊ先生に奨められ )夢中で本を読みま
した。時代小説、世界文学、純文学・・・ この頃の読書への集中は私の
朦朧とした人生に、確固たる進路を照らし出してくれます・・・・。
漫画家アシスタント物語、血の教訓
『 私の師匠Ｊ先生は「やさしい人間でなければ、漫画は
描けない！」と、決然と言われたが・・・ 「やさしい」
だけでは漫画は描けないだろう・・・ 邪悪な心も同じ
様に育まなくてはならないだろう・・・・・・ 』
「漫画家アシスタント 第３章 その２５」 へつづく・・・
【 各章案内 】 「第１章 その１」 「第２章 その１」 「第３章 その１」
「第４章 その１」 「第５章 その１」 「第６章 その１」
「第７章 その１」 「第８章 その１」 「第９章 その１」
「諦めま章 その１」 「古い話で章 その１」
( 但し、第1～3章は『縮小版』になります )
このページへのコメント 【 計 ４ 】
☆ やさしさとは・・ (rasu)
2006-01-07 18:21:19
Ｊ先生のいうやさしさっていうのは
どういうのかわからないんですけど、
私が色々と漫画家さんをみてきて思うのが、
人間的に心の狭い人間は、漫画で成功
したとしても、長続きできないと思います。
若くして売れて一財産築いた作家でも、
他人の失敗が許せない、他人のことが
信じられない、自分の失敗は他人のせいに
するなど、なると、すべてにおいて疑心暗鬼に
なってくるみたいです。まあ、締め切りに
追われておかしくなるのかもしれませんが、
そのために、人を雇って時間を作って
自分の時間に、漫画以外のことをして
ネタ集めをするべきなのに、、漫画しか
人生がないとか言って、何もしないくなると
上の悪循環が成り立つわけです。
そうなってくると、まずはアシスタントに
あたられるわけで、意味のわからない
いちゃもんをつけられて、首になるんです
けど、その時言うせりふが「余裕がない」
って言うんですよね。本当にないの？
雇い続けろとはいわないけれど、せめて、
明日クビにするとかそんなに、せっぱつま
ってるの？とか思います。連載が終わる
わけでもない、それなりに順調だけど、
伸び悩んでいる時によくおこる現象なんですが、
その時思うんですよね、なんて、心が狭い
っていうか、けちくさいって。。
すこしその人の気持ちになってできること
あるだろうに、もう、自分を守ることで
精一杯、なにもそこまで、守らなくとも
いけないことなんてないのに、、自分を
守る事で他人を犠牲にしていることを
まったく悪いことだと思わなくなるみたいです。
でも、そういうのって、すごく漫画にでて
くるんですよね。思いやりがなくなった
漫画家の描く漫画は面白くないし、
理解しがたくなってきます。そしてそれに
気がついて、何が悪いのかすらも、わからず
スランプに陥る作家を見てきました。
Ｊ先生のやさしさがないと漫画がかけ
ないとは、このことかな？とか思ったり、、
します。
やさしさというといろんな要素が含まれて
てわかりずらいけど、アラブの罵倒の文句で
「お前はケチだ」というと、お前は馬鹿だ
というよりも、よくないらしくて、アラブの
人々によると、ケチということがもっとも
よくない事らしいです。
ケチ＝心が狭いという意味らしいですけど、
最近、この罵倒文句のケチだという意味が
なんとなくわかってきた今日この頃です。
ちなみに、ケチの反対のことばで
「お前は寛大だ」（アンタ・カリーム）
といえばお茶の一杯もおごってくれるそう
です（笑）アラブ圏におこしのさいには
ぜひ使ってみてください（笑）
って、あんまり今回のブログと関係
なくてすみません＾＾；；。
最近また、色々あって考えさせられる
事があったので、、ついつい、愚痴みたいな
カキコになってすみません。
☆今年もよろしく、頑張ってください。 (歌垣)
2006-01-10 08:07:00
毎回、楽しみに見ています。なんか一冊本が出来そうですね。風俗探検記なんかどきどきしました。余りにリアルで。宮谷さん関連と、福山康治関連とここは毎日のぞいている状態です。ご健筆のほど。
☆ お久しぶりです (27才 現在無職)
2006-01-13 16:35:13
２６才フリーターです。年明けと共に２７才になりました。
契約でもいいから社員になってみるか、と資格を取得してみました。だらだらと就職活動中、寒さと、気が向かないせいか朝起きれなく苦戦中です。
「内証話」の方に書き込もうと思いましたが、何だかわからないことになっていました。
☆ 返事が遅くなってすいませんでした！ (yes)
2006-01-15 04:49:07
rasuさん、歌垣さん、現在無職さん、返事が遅くなってすいま
せんでした。
タイの田舎へ8日ほども冬休みに出かけていたので返事が遅れて
しまいました。 タイの田舎といってもパソコンはあるのです
が、インターネットに接続していなかったりして・・・ 日本のニ
ュースもなく、孤島暮らしの様な生活を送ってきました・・・。
では、さっそく・・・・・
＞rasuさんへ・・・・
いつもコメントありがとうございます。 Ｊ先生の言う「やさ
しさ」とは、別に深い意味で言っているのでは無くただ単に最
低限の当たり前の「やさしさ」の事です。
違う言い方をすれば、「温かみのある人柄」なんて感じでしょ
うか・・・・・ rasuさんのご推察どうりだと思います。
ところで、アラブの言葉の話はもの凄く面白かったです！
とても興味深く読ませていただきました。
また、コメントください！
＞歌垣さんへ・・・・
コメントありがとうございました。 こちらこそ、今年もよろし
く！
前に書いた風俗の話は、私が23,4歳の頃の事を書いています。
その頃はまで先輩に誘われて仕方なく付き合っていたのですが・・・
数年後には自分一人ではまり込んでいったわけで・・・・ その辺の
事を書くのはかなり恥ずかしいなァ・・・・と、悩んでおり・・・・・・・。
でも、いずれはその辺の事にも触れざるを得ないか・・・・・・ など
と思案しております・・・・・・。
＞２７才 現在無職さんへ
お久しぶりです。 27才のお誕生日おめでとうございました。
朝の辛い真冬の就職活動・・・・ お察しいたします・・・・・・・。
コートの襟を立て、背中をかがめて歯を食いしばって職探し・・・
・・・・目に浮かびます！
いい仕事となかなか出会えなくても、少しでも実入りの良い仕事
が見つかるといいですね・・・・・・・・。
さて「WEB漫サイ」の掲示板ですが・・・・ 少しの間、留守にしただ
けなのに無残な有様になっていました！( 1月14日現在 )あの掲示
板を見た人はいったいどう思うのでしょうか・・・？ 情けない限り
です・・・。
不愉快に思われた方々には本当に申し訳ないと思っております。
なんとか対策を講じたいのですが・・・ いかんせんPC初心者の私に
とってはメンドクサイ事この上なく・・・・。 しかし、ぼちぼち対
抗処置を講じていかざるえないな・・・と、思っている今日この頃で
ございます。
現在無職さん、お知らせくださってありがとうございました。
います。《2005年7月撮影》 )
【 はじめての方は、 「漫画家アシスタント 第１章 その１」 へ、どうぞ。】
その２４ ・・・・・・・・ 2006年01月05日 02時49分 (公開)
艶やかに下がる長い黒髪の間から大きな瞳をのぞかせていた、美しかっ
た彼女は25歳で死んでしまいます・・・。
埼玉県の小さな病院に入院していた彼女を何度か見舞いに行きました。
当時( 1976年昭和51年 )21歳だった私は、まさか4年後に彼女が死んで
しまうなんて想像もしていませんでした。 住んでいた高円寺から病院ま
で電車を4回乗り換え2時間以上かけて見舞いに行ったのは真夏の頃だ
ったと思います。( 埼京線はまだなく、赤羽線でした )
その頃はまだ、Ｊ先生に師事してはおらず、Ｋ・Ｋ先生の所で仕事をして
いました。 休みの日に病院へ出かけるのですが・・・ ある日、彼女には
好きな彼氏がいた事を知りました・・・。( 「22歳の別れ」なんて曲が流行
ってました )
その彼氏は某有名ロックグループのリードギタリストで、彼女がライブハ
ウスへコンサートを見に行った時に知り合ったようです。
彼女は私の事などまるで眼中になく、その某有名ロックグループのリー
ドギタリストの事を病床で慕いつづけていたのです・・・。 毎日々いつ見
舞いに来てくれるのかと・・・・・・。
ところがその某有名ロックグループのリードギタリストのクソ野郎は、た
だの一度も見舞いには来なかったのです・・・・・・ 真夏の炎天下を汗ダ
クになりながら何度も見舞った私はいったい何だったのか・・・・！
ちなみに、私の和製ロック嫌いはこの頃から始まりました・・・ まあ、そ
んな事はともかく、私の恋は晩秋の枯葉の様にむなしく散ってしまいま
した・・・・・。
私は毎日彼女の事をあきらめよう、忘れようと必死になりました・・・
腐った油の中をもがき進むように・・・・・・。
そして、2,3年してやっと彼女の事をあきらめられた頃に、彼女の死を知
りました・・・・。
25歳( 1980年昭和55年 )、私は( Ｊ先生に奨められ )夢中で本を読みま
した。時代小説、世界文学、純文学・・・ この頃の読書への集中は私の
朦朧とした人生に、確固たる進路を照らし出してくれます・・・・。
漫画家アシスタント物語、血の教訓
『 私の師匠Ｊ先生は「やさしい人間でなければ、漫画は
描けない！」と、決然と言われたが・・・ 「やさしい」
だけでは漫画は描けないだろう・・・ 邪悪な心も同じ
様に育まなくてはならないだろう・・・・・・ 』
「漫画家アシスタント 第３章 その２５」 へつづく・・・
【 各章案内 】 「第１章 その１」 「第２章 その１」 「第３章 その１」
「第４章 その１」 「第５章 その１」 「第６章 その１」
「第７章 その１」 「第８章 その１」 「第９章 その１」
「諦めま章 その１」 「古い話で章 その１」
( 但し、第1～3章は『縮小版』になります )
このページへのコメント 【 計 ４ 】
☆ やさしさとは・・ (rasu)
2006-01-07 18:21:19
Ｊ先生のいうやさしさっていうのは
どういうのかわからないんですけど、
私が色々と漫画家さんをみてきて思うのが、
人間的に心の狭い人間は、漫画で成功
したとしても、長続きできないと思います。
若くして売れて一財産築いた作家でも、
他人の失敗が許せない、他人のことが
信じられない、自分の失敗は他人のせいに
するなど、なると、すべてにおいて疑心暗鬼に
なってくるみたいです。まあ、締め切りに
追われておかしくなるのかもしれませんが、
そのために、人を雇って時間を作って
自分の時間に、漫画以外のことをして
ネタ集めをするべきなのに、、漫画しか
人生がないとか言って、何もしないくなると
上の悪循環が成り立つわけです。
そうなってくると、まずはアシスタントに
あたられるわけで、意味のわからない
いちゃもんをつけられて、首になるんです
けど、その時言うせりふが「余裕がない」
って言うんですよね。本当にないの？
雇い続けろとはいわないけれど、せめて、
明日クビにするとかそんなに、せっぱつま
ってるの？とか思います。連載が終わる
わけでもない、それなりに順調だけど、
伸び悩んでいる時によくおこる現象なんですが、
その時思うんですよね、なんて、心が狭い
っていうか、けちくさいって。。
すこしその人の気持ちになってできること
あるだろうに、もう、自分を守ることで
精一杯、なにもそこまで、守らなくとも
いけないことなんてないのに、、自分を
守る事で他人を犠牲にしていることを
まったく悪いことだと思わなくなるみたいです。
でも、そういうのって、すごく漫画にでて
くるんですよね。思いやりがなくなった
漫画家の描く漫画は面白くないし、
理解しがたくなってきます。そしてそれに
気がついて、何が悪いのかすらも、わからず
スランプに陥る作家を見てきました。
Ｊ先生のやさしさがないと漫画がかけ
ないとは、このことかな？とか思ったり、、
します。
やさしさというといろんな要素が含まれて
てわかりずらいけど、アラブの罵倒の文句で
「お前はケチだ」というと、お前は馬鹿だ
というよりも、よくないらしくて、アラブの
人々によると、ケチということがもっとも
よくない事らしいです。
ケチ＝心が狭いという意味らしいですけど、
最近、この罵倒文句のケチだという意味が
なんとなくわかってきた今日この頃です。
ちなみに、ケチの反対のことばで
「お前は寛大だ」（アンタ・カリーム）
といえばお茶の一杯もおごってくれるそう
です（笑）アラブ圏におこしのさいには
ぜひ使ってみてください（笑）
って、あんまり今回のブログと関係
なくてすみません＾＾；；。
最近また、色々あって考えさせられる
事があったので、、ついつい、愚痴みたいな
カキコになってすみません。
☆今年もよろしく、頑張ってください。 (歌垣)
2006-01-10 08:07:00
毎回、楽しみに見ています。なんか一冊本が出来そうですね。風俗探検記なんかどきどきしました。余りにリアルで。宮谷さん関連と、福山康治関連とここは毎日のぞいている状態です。ご健筆のほど。
☆ お久しぶりです (27才 現在無職)
2006-01-13 16:35:13
２６才フリーターです。年明けと共に２７才になりました。
契約でもいいから社員になってみるか、と資格を取得してみました。だらだらと就職活動中、寒さと、気が向かないせいか朝起きれなく苦戦中です。
「内証話」の方に書き込もうと思いましたが、何だかわからないことになっていました。
☆ 返事が遅くなってすいませんでした！ (yes)
2006-01-15 04:49:07
rasuさん、歌垣さん、現在無職さん、返事が遅くなってすいま
せんでした。
タイの田舎へ8日ほども冬休みに出かけていたので返事が遅れて
しまいました。 タイの田舎といってもパソコンはあるのです
が、インターネットに接続していなかったりして・・・ 日本のニ
ュースもなく、孤島暮らしの様な生活を送ってきました・・・。
では、さっそく・・・・・
＞rasuさんへ・・・・
いつもコメントありがとうございます。 Ｊ先生の言う「やさ
しさ」とは、別に深い意味で言っているのでは無くただ単に最
低限の当たり前の「やさしさ」の事です。
違う言い方をすれば、「温かみのある人柄」なんて感じでしょ
うか・・・・・ rasuさんのご推察どうりだと思います。
ところで、アラブの言葉の話はもの凄く面白かったです！
とても興味深く読ませていただきました。
また、コメントください！
＞歌垣さんへ・・・・
コメントありがとうございました。 こちらこそ、今年もよろし
く！
前に書いた風俗の話は、私が23,4歳の頃の事を書いています。
その頃はまで先輩に誘われて仕方なく付き合っていたのですが・・・
数年後には自分一人ではまり込んでいったわけで・・・・ その辺の
事を書くのはかなり恥ずかしいなァ・・・・と、悩んでおり・・・・・・・。
でも、いずれはその辺の事にも触れざるを得ないか・・・・・・ など
と思案しております・・・・・・。
＞２７才 現在無職さんへ
お久しぶりです。 27才のお誕生日おめでとうございました。
朝の辛い真冬の就職活動・・・・ お察しいたします・・・・・・・。
コートの襟を立て、背中をかがめて歯を食いしばって職探し・・・
・・・・目に浮かびます！
いい仕事となかなか出会えなくても、少しでも実入りの良い仕事
が見つかるといいですね・・・・・・・・。
さて「WEB漫サイ」の掲示板ですが・・・・ 少しの間、留守にしただ
けなのに無残な有様になっていました！( 1月14日現在 )あの掲示
板を見た人はいったいどう思うのでしょうか・・・？ 情けない限り
です・・・。
不愉快に思われた方々には本当に申し訳ないと思っております。
なんとか対策を講じたいのですが・・・ いかんせんPC初心者の私に
とってはメンドクサイ事この上なく・・・・。 しかし、ぼちぼち対
抗処置を講じていかざるえないな・・・と、思っている今日この頃で
ございます。
現在無職さん、お知らせくださってありがとうございました。
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