北九州市若松沖の白島に近い浮体式洋上風力発電計画
響灘海域に生息する野鳥たちに配慮のない
分別の無い計画は白紙撤回をすること!
計画段階環境配慮書に対して意見書を提出しました。
日本野鳥の会北九州支部はグローカル社が計画する響灘の白島近くの洋上風力発電計画の環境配慮書に対して、下記のような意見書を「(公財)日本野鳥の会」連名で3月8日に提出しました。当会もその意見書に賛同すべく、意見書を提出しました。以下に要約版を紹介します。
本事業計画において設置予定の浮体式風車は、最大高さ・回転直径共に約300mと、以前に貴社が計画した着床式風車にも増して、鳥類がブレードに接触するリスクが高く、鳥類への配慮に欠いた分別のない計画と言わざるを得ない。
よって、グローカル社は計画を白紙撤回すべきである。もしくは下記1,および2にあるような実効性ある環境保全措置を講じること。
保全措置1.鳥類が風車に近づいたら自動的にシャットダウンするシステムを導入する。(レーダーとローター自動緊急システムが組み合わされたシステムが必要)
保全措置2.白島(鳥獣保護区・特別保護地区)で集団繁殖するオオミズナギドリの離島時(探餌に出発)と帰島時(探餌からの帰島)の時間帯に風車の運転を停止する。
2019年に計画された着床式洋上風力発電計画2基に対しては、日本野鳥の会北九州支部と環境審査会の委員から厳しい意見が出されたにもかかわらず、方法書段階まで鳥類への配慮の姿勢は無いに等しく、今回のさらなる大規模な計画も、鳥類への配慮は不十分であり、北九州市の生物多様性を軽視した計画と言わざるを得ない。オオミズナギドリやミサゴが風車の羽根に弾き飛ばされ、叩き落とされ、帰らぬ親鳥を待つひな鳥の悲惨な状況を想像してみてください。
希少種・普通種を問わず、鳥類への影響を未然に防ぐ最も有効なのは、影響を与える場所には風車を建設しない事である。(※詳細な意見書内容については、日本野鳥の会北九州支部報とホームページに掲載しました。)
【ブログ作成者から】
「風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州」からも、日本野鳥の会北九州支部からの意見書を真摯に受け止め、白紙撤回もしくは実効性ある保全措置を講じることを求めた意見書を提出しました。
今回の計画は、2019年計画内容への反省はもちろん、保護団体や環境審査会委員からの意見は全く生かされていないどころか、意に介していないように見受けられます。3月28日には環境影響評価配慮書の環境審査会(オンライン形式)が開催されます。私もオンライン傍聴をする予定です。環境審査会委員からはどのような意見が出されるでしょうか。以前にも増して厳しい意見が出ることを期待したいですが........さて? さらに審査会での意見を参考に北九州市長意見が出されますが、事業協力者としての北九州市が、「計画を見直すこと」などは言わないでしょうか。たとえ北九州市の環境施策に反していてもです。配慮書への意見が軽視されるのであれば、次の一手を考えなければなりません。このブログをご覧のみなさまから応援メッセージを頂ければ心強いです。
We want wind power to be wild birds friendly
Association to protect wild birds from wind power
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