玉虫色の日常

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2006/6/8・・・開設(引越してきました)

損保調査会社

2006-12-08 08:27:51 | Weblog
損保調査会社:病歴、無断で入手 病院名のない承諾書悪用

本当に呆れ果てた話である・・・。

諸事情により原文のまま掲載・・・。

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 保険金の支払い請求を受けた損害保険会社が、本人の承諾なしに複数の病院で病歴などを入手していたことが分かった。7日、国民生活センターが発表した。病院名が入っていない承諾書を書かせ、無断でコピーして使っていた。同様の手法は業界内に以前からあるとされ、同センターは日本損害保険協会に改善を申し入れた。

 損保は東京に本社を置く中堅。同センターによると、南関東に住む40歳代女性が05年に婦人科で手術を受け、医療保険金を請求。損保から告知義務違反の調査を受けた調査会社が、女性に病歴などの調査承諾書3枚の提出を求めた。2枚は調査先の病院名が書かれていたが、残り1枚はなかった。女性は理由を尋ねたが「保険会社への報告書が書けない」などと言われ、3枚とも署名した。

 ところが、調査員は病院名のない承諾書をコピーし、近隣の病院7カ所で調査した。女性はかかりつけ医からの連絡で気づき、国民生活センターに相談。同センターの調べに、損保は「(病院名のない)承諾書に問題があるとは認識していない」などと説明。損保協会も「個人情報の調査には慎重であるべきだが、どのような方法を取るかは各社の判断」と答えた。

 しかし、厚生労働省は病歴などの個人情報について、医療機関に対し「同意書があっても、本人の了解を再確認するよう」ガイドラインで定めている。同センターがこの指針を損保協会に伝えたところ「把握していなかった」と回答。センターには他の損保会社が行った調査でも同様の相談が1件あり、5日付で、損保協会などに「指針を周知徹底する」などの改善要望書を出した。

 損保協会は「今後必要に応じて対策を検討したい」と話している。一方、損保会社は「病院名のない承諾書については、契約者に十分理解していただいて署名をもらい、病院訪問前に再度了解を得るよう徹底する」と、今後も未記入の承諾書使用を続ける考えを示した。

有効性に問題 個人情報問題に詳しい神奈川大法科大学院教授の森田明弁護士の話 病院を特定しない承諾書は有効性に問題があり、コピーならさらに勝手な使い方ができる。損保や生保などでは以前から、調査先や日付のない承諾書を書かせるなど、同意の取り方に問題があるケースがあり、改めるべきだ。