総合診療医からの健康アドバイス

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安静の弊害

2024-04-02 11:00:36 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は曇り時々雨。予想最高気温は26度です。一昨日のまとまった雨で、県内のダムの貯水率が3%ちょっとだけ上がりました。あれだけ降ったのに、やはり節水は継続します。気が付けば、もう四月ですね。巷では真新しいスーツを着た方々が見受けられます。これから色々な経験をしていくのでしょう。頑張って下さい。て言うか「お前も頑張れよ」とツッコミを入れられそうですね。気を付けます。では、本題へ。

 

 立ったり歩いたりする高齢者では転倒という現象をみることがある。

 

 転倒すると大腿骨の骨折などのリスクもある。

 

 だからといって転倒を予防するために立ったり歩いたりすることを高齢者に対して止めさせるとどうなるか?

 

 高齢者での転倒を予防するために動かないようにさせるのは本末転倒である。

 

 転倒の原因はむしろ筋力とバランス能力の低下である。

 

 筋肉とバランスはよく動くことによってその能力は維持される。

 

 普段から歩いたり、階段を登ったり、階段を降りたりしている人は転倒のリスクが低い。

 

 故日野原重明先生は安静の弊害を説いていた。

 

 病気で数日間ベッド上に安静になるだけで筋肉量は低下する。

 

 筋肉量が低下すると、当然筋力も低下します。また骨のカルシウム分も少なくなる。

 

 カルシウム分が少なくなると骨折のリスクが高くなる。

 

 軽い衝撃でも骨折することがある。

 

 私が聖路加国際病院に勤務していた当時、日野原先生のアイデアで、入院患者さんのベッドを片付け、入院患者さんの入院着を普段着に着替えていただくという介入研究をやろうとしたことがあった。

 

 この研究は先進的なアイデアによるものでしたが、理解されずに実現されなかった。

 

 今振り返って考えてみると、日野原先生の先見の明は凄いものだった。

 

 

 

 沖縄本島北部、本部町の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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