総合診療医からの健康アドバイス

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増えている急性肺血栓塞栓症

2024-05-24 11:14:42 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日も沖縄は梅雨空。予想最高気温は28度ですが、湿度が高いせいかムシムシして暑いです。梅雨入りしてこれから一か月以上我慢の日が続くのか、と思っていると、まさかの台風一号。来週の火曜日に沖縄本島に最接近するようです。それほど勢力は強くなさそうですが、台風は台風ですので、必要なものは備えます。では、本題へ。

 

 急性肺血栓塞栓症は、特別な早期症状がなく突然発症し死に至る確率の高い疾患の1つである。

 

 2000年のシドニーオリンピックを観戦した後の長時間フライトの後に若年の女性が肺血栓塞栓症を発症してエコノミークラス症候群として知られるようになった。

 

 また、日本のサッカー選手が国外遠征した直後に発症し、広く報道された。

 

 2000年代に入って大きな地震が起きた際に、車中泊などの狭い場所で避難生活を送る被災者にこの病気が発症することはよく知られている。

 

 これまで日本においては頻度の低い病気と考えられていたが、生活習慣の欧米化などに伴って発症数が増加している。

 

 急性肺血栓塞栓症は、血栓ができやすい因子のいくつかが重なり発症する。

 

 これらの因子には血流停滞、血管内皮障害、血液凝固の亢進がある。

 

 血流停滞には、長期臥床、肥満、全身麻酔、下肢の麻痺、下肢ギプス包帯固定などがある。

 

 血管内皮障害には、各種の手術、外傷、骨折、中心静脈カテーテル留置などによる静脈の損傷がある。

 

 血液凝固の亢進には、悪性腫瘍、妊娠、各種手術、外傷、経口避妊薬やエストロゲン製剤などの薬物の内服、感染症などがある。

 

 

 

 沖縄本島中部、うるま市周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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