総合診療医からの健康アドバイス

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スクリーニング検査の限界

2024-06-05 10:49:07 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は梅雨の中休み、とても晴れています。予想最高気温は27度です。今朝も寒さで目が覚めました。六月に三日間クーラーを使わなかったことは今までありませんでした。そして、洗濯物がすぐに乾きます。湿度が低いためでしょうか。この感じで夏になってくれたらなぁ、と思います。しかし、週間天気を見ると、日曜日くらいから雨が降り、気温も上がりそうです。では、本題へ。

 

 脳梗塞の絶対的なリスクが2%下がる。

 

 このことから何が言えるのか。

 

 それは、1人の脳梗塞を予防するためには、 50人の心房細動の患者さんを薬で治療する必要があることを意味する。

 

 1人の心房細動を見つけるためには200人の人々に対してスクリーニングを行わないといけないと前に述べた。

 

 つまり、1人の脳梗塞を予防するためには、 50人× 200人= 1万人に対してスクリーニングを行う必要がある。

 

 心電図のコストを1回あたり千円とすると、1人の脳梗塞を予防するために、千円× 1万人=1000万円の社会的負担が必要になる。

 

 検査は万能ではない。

 

 どのような検査にも限界がある。

 

 心房細動に対する心電図検査では5%から10%の偽陽性があるといわれている、

 

 ここで、偽陽性とは検査で心房細動があるとされたのにもかかわらず、実際は心房細動が無かった割合である。

 

 

 

 沖縄本島中部、うるま市周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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