皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
高齢ドライバーによる逆走事故がなかなか減りません。つい先日もあり、女子高校生が巻き込まれました。私見ですが、恐らくブレーキとアクセルの踏み間違いでしょう。経済的に大変でしょうが、最新の安全装備の自動車に乗り換えたほうがいいと思います。では、本題へ。
オリエンティア・ツツガムシは細胞内に寄生する細菌です。
この細菌はダニの卵巣に生存しています。
このダニの成虫は赤色、幼虫はオレンジ色をしており、ネズミなどのげっ歯類の耳によく寄生しています。
そのげっ歯類は森林伐採で繁殖する種類のものが多いということがわかっています。
感染したダニが人間またはげっ歯類を刺すときに、これらの生物が偶発的な宿主となります。
成長したダニは土壌にも生存することが可能です。
オリエンティア・ツツガムシは、このような生活史を持つので、根絶は難しいとされています。
ツツガムシというダニはオリエンティア・ツツガムシの運び屋であり、しかもリザーバーでもあります。
そして、げっ歯類は長期間、感染している状態を維持します。
世界中でこれまで年間100万人がツツガムシ病に罹患していました。
その数は最近さらに増加していると推測されています。
今後の研究課題として、早期診断のための核酸ベースまたは抗原ベースの検査開発が挙げられています。
ワクチン開発も期待されていますが、これにはさまざまな問題点があります。
オリエンティア・ツツガムシの株にはさまざまなものがあり、ワクチンによる感染予防は一時的なものであることが確認されています。
中城村が一望です
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