総合診療医からの健康アドバイス

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予防医療としての検診の例:大腸内視鏡

2017-03-30 09:23:30 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。今日は全国的に暖かい一日になりそうです。でも土曜日は、関東地方で最低気温が3℃の予想。山間部ではもしかしたら雪になるそうです。もう四月ですけどね。まだまだ完全には春にはなってませんね。では本題へ。
 
 
 
 同じ検査でも、症状を有する患者に対する「診断」から、一次~三次予防の「検診」としてまで広く利用されています。


 症状のある人に対する検査は予防医療ではありません。
 



表:大腸内視鏡検査のレベル分類
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診断検査:血便などの症状のある患者さんに対しておこなうとき


検診検査

1.      一次予防:大腸がんの危険因子である大腸ポリープの切除

2.      二次予防:無症状の人々に対するがん検診

3.      三次予防:がん手術後の定期的検査
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 よく、「血便や便秘があるので大腸がん検診を希望します」「咳・血痰があるので肺がん検診を希望します。」を外来で聞くことがあります。


 この場合は、「症状」があるので、検診ではなく、「診断」を受ける必要があります。




 症状がある人は人間ドックを受けてはいけません。


 人間ドックは検診だからです。


 通常の外来で診断を受けましょう。

 

 

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