皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日の沖縄は曇り後雨。予想最高気温は21度です。昨日に続きまたまたショッキングなニュースが飛び込んで来ました。アメリカメジャーリーグ機構は、組織的なサイン盗みがあったと報告しました。これに伴い、アストロズはGMと監督を解任、レッドソックスは監督が辞任しました。ワールドシリーズはこれで勝ったのかと思わざるを得ませんね。では、本題へ。
前回は、高額な事務管理費が理由の1つと紹介した。今回は残る2つについて説明する。
2つ目は高額な薬剤費である。
アメリカの患者一人当たりの薬剤費用は円換算で約14万円であり、先進国では約7万円なので、約二倍なのだ。
3つ目は医師の高額な給与。
総合系医師の年間給与を比較してみると、他の先進国では870万円から多くても1600万円なのに対して、アメリカでは、なんと約2200万円である。
アメリカ人医師はほぼ倍の給与を得ているのだ。
アメリカのいくつか臓器別専門医は、総合系医師と比べてさらに倍以上の給与を得ている。
整形外科医や脳神経外科医の給与はダントツに高くなっている、日本の勤務医の給料は診療科で異なることはほとんどないが、アメリカでは勤務医の給与も診療科で異なるのが常だ。
アメリカの医師の給料はなぜ高いか。
それはアメリカの知的プロフェッショナル労働者の給料が全体的に高いからだ。
医療の場合、人的リソースを減らす仕組みがまだ発達していないので産業構造的に見ると生産性が低い。
給与の高い医師を大量に雇用せざるを得ないため医療費が高くなる。
これをボーモルのコスト病 (Baumol's cost disease) という。
これは産業構造的な疾患なのだ。
公園も併設してあります。
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