ヤスミンが鳴き続けているので
シロが聞いたら必ず出てくるはず。
そう思い、ヤスミンを入れた洗濯かごをかかえ
日が暮れて真っ暗になった河川敷を探し続けました。
でも2時間探したけどシロはいませんでした。
後輩から迷い猫を知らせるメールが来た時、
僕が保護することをはっきり伝えれば良かった。
2匹とも確保しておいてもらえば良かった。
後悔と自責の念が押し寄せました。
シロはきっとまた職場に現れる、と期待して
職場の後輩に捜索を託しました。
翌々日の日曜日、僕はシロを探しにふたたび河川敷へ行きました。
でも結局シロと会うことはかないませんでした。
たった一枚だけのシロの写真(撮影:後輩くん)
シロは注意深く賢い子だったそうです。
ヤスミンは鳴いてカラスを集めてしまうのですが、
シロはじっと様子を伺って慎重に行動していたそうです。
シロがどこかで無事でいてくれることを、僕は今でも祈っています。