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草上静思

屋敷奈津代です。日々さまざまな思いを重ねながら、美しい景色の土地で暮らしています。

[読書の秋200901]食のクオリア

2009-09-01 18:48:46 | 日記
歯医者さんの待合室で手に取った、茂木健一郎氏の『食のクオリア』。
明日から「さんいんキラリ」のグルメ取材に出かけるところだった私に、ぴったりな内容だったので、書店で買ってしまいました。

3年ほど前に、CSL(Sony Computer Science Laboratories)のオープンラボで茂木健一郎氏にお目にかかった際、握手をしながら何も言えなくなってしまったことがありました。

あの頃の私には、山陰でこうしてグルメ記事を書くことなんて、まったく想像できませんでした。当時はいろいろ迷いもありました。
今は幸せに仕事をしながら、前に進んでいます。

当時の私には、この本はまったく響かなかったと思うのに、偶然出会えたことに感謝しています。
最終章まで、しっかりと「腑に落ち」ました。

食のクオリア
茂木 健一郎
青土社

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今日から平常どおり

2009-08-24 13:28:07 | 日記
週末に親戚が無事退院したので、普段どおりの生活に戻りました。
毎日、大学病院に通っていたのですが、いろいろ学んだ10日間でした。

私は医療に従事する親がいる家庭で育ったので、わりと病院の体制側の指示に素直に従いがちなのです。下手すると、病院の職場用語が家の中でそのまま使われていたりします。

親戚の手術は、幸いにも生命の危険が少ないこともあり「ああ、その処置は断ってもいいんだ」というように、患者主導で物事を決められることがわかって、目から鱗が落ちました。

"自分の体に自分で責任を持つ"という意志を強く持たないといけない、という思いを、今まで以上に強く感じました。

iPhone水没

2009-08-18 21:10:15 | 日記
2日前、病院で、うっかりiPhoneを水没させてしまいました。
電源が入らない・・・・
いままで、iPhoneだけでブログを更新していたので、急に更新が滞りました(笑)

いっしょうけんめい乾かしています。

お盆の私

2009-08-12 19:48:57 | 日記
親族が長期入院することになり、バタバタしています。
目の手術をして帰ってくるので、門から玄関までの木を刈り込んだり、部屋の掃除をしたり。
さっき、自宅近くのホテルでご飯を食べながら、庭木の形にばかり目がいってしまいました。
ガーデナー魂に火がついてきました!
帰省する従兄弟たちのためにも、きれいにしがいのある時季ですしね。

生田春月 象徴の烏賊

2009-07-26 21:39:33 | 日記
商店街の生田春月生家跡に掲示されている詩「描かれた夢」が掲載されている書籍『象徴の烏賊』を、米子市立図書館で見せてもらってきました。

象徴の烏賊象徴の烏賊 posted by (C)yashikinatsuyo

左のきれいな装丁の本が、昭和5年、春月が亡くなった直後に遺稿集として2000部出版された『象徴の烏賊』、右はその翌年に出た普及版です。普及版では、春月の写真と長谷川巳之吉氏に宛てた遺書は見ることができません。

詩の本が2000部売れて普及版が出るって、素直にすごいなと思います。物書きのはしくれとして。

春月の詩に触れてみたい方は、米子市立図書館2階の郷土資料室の司書さんにお尋ねください。


生田春月 * 明石鉄也

2009-07-25 20:24:13 | 日記
私の父は米子人、母は境港人です。
今年の年頭に「郷土文学を知る」という目標を立てた私は、米子人である生田春月の小説『相寄る魂』と、境港人である明石鉄也の大衆小説『川上音二郎』を続けて読みました。

あはは、まさしく私の両親の性格そのものかも!

大正ロマンを体現する詩人、春月が書いた小説『相寄る魂』は、詩にぶつける情熱をそのまま長文にしているので、正直、重いです。
主人公の男女が不義密通の末、小舟で日本海に漂い心中を匂わせるラストシーンまで一貫して、空気が重いです。リアルに山陰の空気を描ききっています。
春月自身をモデルにした男の主人公の視点から、山陰の風景と人間模様が表現されています。決して爽快な読後感は得られないことが想像いただけますでしょうか。

対して明石鉄也の『川上音二郎』は、太平洋岸から漕ぎだした小舟に乗った川上音二郎と貞奴が、沿岸の街に立ち寄るたびに熱烈に歓迎されつつ神戸に上陸するシーンから、貞奴の言葉で語られる形式で始まります。

オッペケペー☆

そして音二郎と貞奴の一座は海外巡業へ。明治時代に熱心に海外雄飛の教育をしていた境港出身の明石鉄也の筆にかかると、貞奴が海外で降りかかる難問にケロリと立ち向かう姿が、なんとも好もしく描かれます。

米子人のロマンと境港人のオープンマインド。

どちらもすごく身近に感じます。どちらか一方が欠けると苦しい。少なくとも、私は。
それからというもの、郷土文学の魅力に取り付かれた私なのです。

生田春月も明石鉄也も、なかなか男前な写真でしたしね。

ブログ開設後、2週間

2009-07-20 08:03:50 | 日記
ブログをはじめてから2週間が過ぎました。
ページビュー(PV)が3000ちょっと超えました。
ネットを日常的に使う人たち向けの情報サイト、ギズモード・ジャパンが募集していた"ブロガー特派員"への応募の条件で、月に3000PV以上という数字が出ていたのを考えると、なんとなくブロガーとしての"足きり"を超えた気もします。

もともと会社員だった私は、アクセス数という数値データを見ると無性に増やしたくなったりしますが、自分にとってせめて自分のブログだけは気持ちのいい空間にしておくため、急激な成長は望まないようになりました。

のんびりのんびり。

生まれ育った米子周辺の歴史、文芸、美術、工芸を大人になった現在の目で見ながら、日々の生活に向かいあう上での自分なりの美学としていきたいです。

そんなローカルな思いをつづるブログが、他の誰かの文化の水脈と出会って、お互いに視野が開ける感覚を味わえたりすると楽しいなあ、と思いながら、日々ブログを書いていきます。

さんいんキラリ夏号、本日発売!

2009-07-17 06:47:25 | 日記
さんいんキラリ夏号さんいんキラリ夏号 posted by (C)yashikinatsuyo

『さんいんキラリ夏号 2009 No.16』が、本日から書店に並びます。
特集は「夏の山陰 美食三昧」です。
今号も、山陰の食と工芸の美を、深く味わうことができます。

私は昨年までは一愛読者でしたが、今年の春号からライターとして参加しています。

山陰では、今井書店さんなど、多くの書店に並びます。
東京の新橋にある鳥取県のアンテナショップでも買えます。店舗に届くまで、数日お待ちください。