攻殻機動隊 2 士郎正宗
オジさんは読んでいて9割方理解できなかった。
最後の最後まで、どういう話の展開で
何のためにこんなことやってるのかが、わからんかったです。
が、最終章 チャプター06に至ってやっと、理解できた(遅い!)。
キーワードは
「参宿の星は/心に剣・口に毒/修羅を好み暴悪/菩薩又は悪鬼也」
(『攻殻機動隊2』チャプター06より)
オジさん世代には
「参は 猛悪にして 血を好み 羅ごうは 災害を招ぶ」
(『(某書)』 諸星大二郎)
がピンとくるはず。
ネタばらしをするつもりは毛頭ないのだが
若い人にはベクトルの異なる参考文献として
十分楽しめると思うので
あえて 諸星大二郎、とだけ紹介しておくことにする。
自分は全くの文系だから
時間とか空間、無限、真空といった物理学的概念は
理解できないのだが
「未来と過去は同じ物だよ」「違うのは観る側だ」
(『攻殻機動隊2』チャプター06より)
という一節には、妙に納得してしまった。
自分には、時間は一直線に、不可逆的に流れており
人間(生物)は常に進化している、という先入観がある。
しかし、観る側が違うだけ、といわれてしまえば
なるほど、人間は進化や退化、
消滅と再生を繰り返しているに過ぎないと理解でき、
ピラミッドをはじめとする高度な古代文明の存在を
素直に納得することができる。
攻殻機動隊の世界は、一応地球上の近未来という設定になっているが
あるいは、今の地球とは別の世界なのかもしれない。
退化しているとしか思えない、われわれ人類に未来があるなんて
誰にも保証できないのだから。
『甲殻機動隊 2』 士郎正宗 講談社KCデラックス・1441 2001年6月28日第1刷
2007年1月5日第20刷
オジさんは読んでいて9割方理解できなかった。
最後の最後まで、どういう話の展開で
何のためにこんなことやってるのかが、わからんかったです。
が、最終章 チャプター06に至ってやっと、理解できた(遅い!)。
キーワードは
「参宿の星は/心に剣・口に毒/修羅を好み暴悪/菩薩又は悪鬼也」
(『攻殻機動隊2』チャプター06より)
オジさん世代には
「参は 猛悪にして 血を好み 羅ごうは 災害を招ぶ」
(『(某書)』 諸星大二郎)
がピンとくるはず。
ネタばらしをするつもりは毛頭ないのだが
若い人にはベクトルの異なる参考文献として
十分楽しめると思うので
あえて 諸星大二郎、とだけ紹介しておくことにする。
自分は全くの文系だから
時間とか空間、無限、真空といった物理学的概念は
理解できないのだが
「未来と過去は同じ物だよ」「違うのは観る側だ」
(『攻殻機動隊2』チャプター06より)
という一節には、妙に納得してしまった。
自分には、時間は一直線に、不可逆的に流れており
人間(生物)は常に進化している、という先入観がある。
しかし、観る側が違うだけ、といわれてしまえば
なるほど、人間は進化や退化、
消滅と再生を繰り返しているに過ぎないと理解でき、
ピラミッドをはじめとする高度な古代文明の存在を
素直に納得することができる。
攻殻機動隊の世界は、一応地球上の近未来という設定になっているが
あるいは、今の地球とは別の世界なのかもしれない。
退化しているとしか思えない、われわれ人類に未来があるなんて
誰にも保証できないのだから。
『甲殻機動隊 2』 士郎正宗 講談社KCデラックス・1441 2001年6月28日第1刷
2007年1月5日第20刷