☆久しぶりにギターのお話・・・・・
YAMAHA-FG280というギターがあります。
日本が世界に誇る楽器メーカー、YAMAHAが1973年頃に製造したアコースティックギター。
当時はそんな呼び方ではなく、フォークギターと言ってましたが。
FGシリーズというYAMAHAのギターは1960年代から製造され
日本のフォークブームを根底から支えてきた楽器でした。
多分、当時の中学生 高校生達の大部分はこのギターを手にし
ミュージシャンになる事に憧れたことがあるのでは・・・・・
当の私は1959年生まれで、中学生になってギターを初めて手にしたものの
オヤジがどっかから貰ってきてくれた、メーカー不肖のそれはひどい
YAMAHAのギターなどとは程遠い代物でした。
そんな私がYAMAHA-FG280を手にするのは高校2年の時。
ギターを始めるという金持ちの友人に付き合い、楽器屋へ・・・・・
店員のお勧めは違う機種でしたが、私は迷わず彼にこのギターを勧めました。
当時の定価28000円は、今の相場で5倍くらいか・・・・・?
在庫処分とかで20000円位で売っていたと記憶している。
彼は友人の勧めに従い、おこずかいでそのギターを購入。
そして、それから毎日のように彼の家に行き 彼にギターを教えると言う名目で
そのFG-280を弾きまくっていた私でした(苦笑)
もちろん基本は彼に教えたんですが、こればっかりは繰り返し練習する根気と
指の痛さに耐える根性がなければ上達しないのは言うまでもありません。
案の定、彼は半年でギターを弾く事をあきらめ
FG-280は10000円で友人から私の手に移ったのでした(笑)
それからは寝てもさめてもFG-280! 一緒に寝た事も一度や二度ではありません(爆)
いい楽器を手にすると上達も早い・・・・とは本当のようで
その時期に一気にギターの腕が上がり、各種ライブやコンサートへ参加させてもらい
いっぱしのミュージシャン気取りでギターケースを抱えて歩いていました。
もっともギターの腕はそれ以来30年間進化しないままですが(苦笑)
そんなFG-280も やがて御主人がエレキギターに浮気したり
モーリスのエレアコにのめりこんだりしている間に、すっかりすねてしまい
あげくのはてに、近所の少年に貰われていってしまいました・・・・・・(泣)
(お袋が埃をかぶったFG-280を廃品と思い、勝手に人に譲ったのです!)
さてさて私はと言えば、その後 オッサンになり
アメリカ製のOVATION1718という20数万円もするギターを
購入して悦に入ったりしていたのですが
なんとなくFG-280の事が忘れらず、時々思い出しては後悔したりの日々でした。
やがて時代はネット社会となり、ヤフーオークションであらゆる物が手に入る時代に!
YAMAHAの当時物のギターを2本落札はしたものの、機種はFG-300Dと200D。
FG-280はオークションでみかけるものの、入札しても落札できなかったり
あんまりいい状態のものでないのでスルーしたり・・・・・・逆にプレミアがつきすぎて
手が出なかったり・・・・・・で数年が過ぎてしまいました。
ところが、先日・・・・・ついに納得価格でFG-280を落札できたのです!
出品者はとてもいい方で、仕事のついでに待ち合わせをして
会って手渡しで頂く事ができました。その方も50代でアマチュアコンサートを企画
運営などをされているようで、是非今度一緒にとお誘いを受けました。
そんなわけで我が家に30年前の恋人FG-280が!
どうです!美人でしょ!!!!!(笑) 30数年前に製造されたとは思えないほど
ピカピカのギターです!
しかし・・・・・弦を支えるブリッジのサドルに少々不具合が
ネックも経年劣化で反っている為に弦高の調整が困難な状態・・・・・
そこで、サドルの原料となる牛骨のパーツを楽器屋で購入し
ヤスリでけずりながら成型しつつ調整を・・・・・・・
のべ2日間、総工費3000円で修復作業終了!
おかげで、いい音を奏でてくれるようになりました♪
さてさて・・・・・・これからギターの腕前が上達するや否や!
おっと。本妻の愛器 OVATION1718ちゃんの事も忘れないようにしないと・・・・・ね!