山口ステーブルがゆく~♪

浦河町【山口ステーブル】所有馬を中心に育成のあれやこれやと競馬の楽しさを

サンクフルハート 2

2009-06-30 08:39:28 | 競馬
今日は道営門別競馬場でサンクフルハートの能力検査が行われました。陣営は「少しソエが気になるので回ってくるだけ」の指示。スタートから楽に追走しコーナーで外に出し持ったままで二着入線、タイムも50秒3とマズマズ。 おそらくデビューは7月7日… 前田さんスイマセン!八戸市場は行けそうに有りません!


写真:サンクフルハート

まだ走り足りないー!ムキャー

僕の名馬物語 その2

2009-06-29 08:35:08 | 日記
開業して三年目にやってきた小柄な鹿毛の牝馬、その仔はお世辞にも好馬体とは言えない痩せっぽちの馬でした。
脚付きも若干内向で、そのせいか前捌きも固く「どうしたもんか…」というのが当初正直な感想でした。
クリクリとした利発そうな目をしていますが、乗ったら悍性がきついきつい!馬場に入るまで毎日跳ねくりかえる始末…
しかし速い時計をだすと評価は一変、とんでもないスピードを持っていました!
セールで一番時計を叩き出し競馬では芝1600でG3を勝つまでに…
最初のイメージが残り、最後までダートのスプリンター(1000万下ぐらいは…)という評価を持っていた僕にはとても予想外の結果でした。
めったに出会えないクラスの馬…もっと得られる経験があったハズ…変な固定観念で レッテルを貼り付け、自ら貴重なチャンスを棒に振ったようで悔やまれます。
種馬、体型、気性、フットワークetc.その内の1つで判断しがちな適性は当てにならない!
もっとその馬そのものをしっかり見なければと猛省させられました。


『山口ステーブル』の名を世間に知ってもらうキッカケに成ってくれた馬…
しかし思い出してはポンコツ相馬眼を痛感させられ、反省と後悔も同時に湧き起こる…

精進しなければ…
ゴメンね 『イクスキューズ』

時代の寵児たち

2009-06-27 18:21:33 | 日記
今日の新馬戦は時代を象徴するかのようでした。札幌の新馬は吉澤ステーブルさんが一着、二着にはディアレストさん、福島の新馬ではミルファームさんが一着。
もう育成場が馬主として競馬を使う事が当たり前に成りつつあります。
不況により馬主さんが減少しセリでは買い手市場が続いており、本来の適性価格より安く馬を買う事ができます!更に育成場ならランニングコストを抑えられ尚更採算を合わせ易く利益を上げやすい構造に成っています。
生産者からするとたまったものじゃないでしょう
でも…お金には名札なんて付いてません!
育成場でも安く買い叩きばかりの人もいれば良い値段で買ってくれる人もいてそこは一般の馬主さんと変わりません…お金を出すのは一緒!考え様ですよ!

需要と供給のバランスの変化から生じた『ネジレ』
それに乗じた諸先輩方!刺激になります。

牧草シーズン

2009-06-26 08:49:07 | 日記
皆さん晴天のもと牧草を刈りまくってます…
僕は牧夫としてはポンコツで牧草アレルギー持ちです。
だからこの時期は涙が止まらなくて鼻水ズルズル、体調は最悪です。
対抗策としてマスクを装備するも気休め程度にしかなりません。
北海道に来て15年…なかなか免疫ってできないものですね。

ナイスガイ

2009-06-25 13:07:26 | 日記
坂路調教の利点は?
皆さんはどう答えます?
足元に優しい?
心肺が強くなる?
後駆を鍛える?
全部正解だとは思います!
じゃあ平坦トラックコースで調教しているアメリカの馬は?

…強いです。ピンキリですが。

育成屋からみた坂路調教の一番の利点は下手くそでも乗れる事です。馬も勝手に集中してハミをとってくれます。コーナーも無いようなものなんで手前の心配も少ない。
ある程度技術がつくとJRA厩務員になってしまう事が多く、常に入れ替わり若いスタッフがいる育成にはとてもありがたいコースなんです。
ソフトをハードで補えますから。
じゃあ平坦ばっかで鍛え上げるアメリカはやはりソフト面の充実が凄いんじゃないか?
向こうの乗り役なんて小さくても腕は丸太みたいです。ガッチリハミをかけグングン推進をかける。

坂路でハミをとっても坂路で競馬はしません!
競馬は多少の傾斜があってもフラットに近い競馬場でします。そこで動けなきゃ意味が無いんです!
あまりに頼もしく、ついつい甘えてしまいがちの僕の味方『坂路』

でも…
しっかりスタッフを充実させ、平坦トラックでもしっかり動かしてみせる
そんな育成場に私はなりたい。