両親が死んで、いじわるな叔母に預けられたジェームスは毎日こきつかわれ、食事も満足にさせてもらえず奴隷のような毎日を送っていた。
そんなある日魔法使いが現われて、食べると不思議なことが起こる"光る虫"を貰う。
でもジェームスはそれが入った袋を持ったまま転んで、誤って虫を逃してしまう。
すると虫の入りこんだ木になった桃がみるみる大きく成長する。偶然虫を食べたそしてジェームスと巨大化したおばけ虫とは、そのジャイアント・ピーチに乗ってかつて死んだ両親が夢の叶う街と言っていたNYへむかって旅をする。
ティム・バートン製作で、実写とフロンテーションをあわせたファンタスティックな世界は夢にあふれ、普段虫というものが大キライなわたしでも"カワイイ"と思える。
蜘蛛やミミズ、てんとう虫などのアニメ人形が一匹一匹自分たちの長所を生かして、ひとつひとつ困難を乗り越えてゆく姿は微笑ましくてとっても素敵!
でも、なぜアニメはミュージカルが多いのかな?
唄わなくてもいいのに、と思うのはわたしだけ?
1996年/アメリカ/80分/ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント/監督:ヘンリー・セリック/声の出演:ポール・テリー、スーザン・サランドン、リチャード・ドレイファス
怒り狂ったサイに両親を食べらえれてしまい、意地悪な2人のおばさんに預けられたジェームス。彼の夢は生前、父がなんでも夢が叶うところと話してくれたニューヨークに行くことであった。ある日、見知らぬ老人がくれた不思議な〈緑色のもの〉を食べたジェームスは桃の中に吸い込まれ、そこで彼と同じくらいの大きさの虫たちと出会う。虫たちも意地悪なおばさんを快く思っておらず、みんなでニューヨークを目指すことに。ティム・バートン製作のストップモーション・アニメで彼の初監督作品「ヴィンセント」も巻末に特別収録されている。