気楽に山歩き

山歩きもHPも気楽に楽しむ日々を綴ります。話題は主に山歩き関連です。

山登りを始めた頃のこと 

2000年01月28日 | ひとりごと
 山歩きを始めた頃、親として精神的にかなりまいっていた。子育てに母親の全エネルギーを使い果たしていた時期だった。子供が3人いれば、それだけの忙しさも楽しさもある。しかしそれぞれに親の技量を試すかのように問題を出された。自分の事は二の次で、家族の事を中心にその都度考え、悩み、解決(あるいは未解決のまま?)してきた。そしてたまたま友人に誘われて久々に登ったのが奥多摩の大岳山だった。
 山歩きの最初の不安はたちまち吹っ飛び、登る苦しさは、まるで精神的な辛ささえ一緒に絞り出してくれるような爽快感に変えていってくれた。それが私の山登りのスタートだった。抱えている問題が小さな事とは思わないまでも、私にゆとりが生まれたことは間違いない。
 人(子供)ひとりを育てるのはものすごいエネルギーがいる。山歩きを始めて、子供達から目が離せないまでも、徐々に子供との距離も保つ余裕ができてきた。親の苦言をうるさがり、それぞれに自己主張をしてくる彼等が、体験と失敗を重ねて行くのを間近に見たり感じたりするのは母親にはとても辛い時がある。が、それにいくらかでも耐えられるようになったのは、山歩きのお陰だと思っている。
 人それぞれにいろいろな問題を抱えていることと思う。でも生きていく大変さに比べたら、山登る苦しさは何ともない。あれから8年目、子等もそれぞれ成人し、自立してきた。家族の構成もかなり変わってきた。苦しさも裏返せば楽しさかなと思えるこの頃だ(現実はかなりシビアだが・・・)。
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