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古今東西のアートのお話をしよう

大阪の日本画 後期



前期4/15〜5/14 後期5/16〜6/11でほぼ入れ替えのため2回観ないと全容は分からない

…というわけで、後期にでかけました


構成は、
第一章 人を描くー北野恒富とその門下
第二章 文化を描くー菅楯彦、生田花朝
第三章 新たなる山水を描くー矢野橋村と新南画
第四章 文人画ー街に息づく中国趣味
第五章 船場派ー商家の床の間を飾る画
第六章 新しい表現の探求と女性画家の飛躍


(撮影不可のため写真はすべてネット画像を借用しました)



北野恒富 茶々殿 1921年

北野恒富の中では一番のお気に入り、桃山の華麗な着物、繊細に描かれた丸い頭部と丸い肩の構図
モデルは、谷崎潤一郎の妻松子らしい




北野恒富 五月雨 1938年


前回より、今回観た作品の方が、過剰な(コテコテな)表現あるいは空間恐怖症のようにモチーフで画面を埋め尽くそうという表現が多く、ちょいと引きました…


菅楯彦 竜頭鷁首図屏風 六曲一双1917年

写真で見るとよくわかりませんが、過剰な花飾りをした船に、幾人もの人々が乗り込み、雅楽の楽人のきらびやかな衣裳が重なり合って、コテコテ!!



矢野橋村 羅浮逢仙 六曲一双
1921年

新南画?の意欲的作品なんだろうが、びっしり描かれた、樹木や岩は空間恐怖症ではないかと思わせる…

今回も、最後の第六章が良かったですね



中村貞以 猫 1948年

幼年期の火傷で指が使えない中村貞以は、筆を両手に挟んで描く合掌描きで制作した
娘をモデルにしたという、「猫」白いワンピースの描線、透け感が素晴らしい





島成園 影絵之図 1919年

今回の、私のベストワン
髪飾りの精緻で色彩豊かな表現、たもとを咥えた表情と繊細な指のからみ、黒髪から影絵の奴までの漆黒の連鎖… 
取り付く島もなさそうで気丈な、上村松園より親しみやすいような気がする


木谷千種 をんごく 1918年



橋本花乃 七夕 1930〜31年


大阪は女性画家が良いですね
女性が活躍できる素地が
有ったのかな…

★★★★☆

男性のコテコテ?と比べると
面白いかも





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