縄文語

日本語の起源 著者 笹谷政子  新風社
私は笹谷政子女史の説を取り入れたいと思っているのでご紹介したい。

「カタカムナ文献」

2023-02-20 00:09:55 | 逝きし世の面影
「カタカムナ文献」
それは、太古から密かに連綿と伝えられてきたと一部の人々に信じられている謎の古文書である。昭和25年ころ、平十字という人物が、兵庫県六甲山系の山中でと名乗る人物から筆写を許されたものだという。楢崎によれば、平十字はカタカムナ神社の宮司と称し、文献は「カタカムナの御神体」として固く秘匿されてきたものであった。そして楢崎はこの文献を解読した結果、これは太古の日本列島―楢崎皐月およびその後継者の宇野多美恵氏によれば10万~数万年以前の日本列島―に棲息していた人類が残した、失われた超古代科学の書であり、彼がその「上古代人の直感科学」を自ら復興し、「相似象学」とよばれる秘教科学〓オカルト・サイエンスの奇妙な体系へと導いたのである。

太古から伝わったとされる点ではこの「カタカムナ文献」は「竹内文献」「上津文文献」、あるいは「富士文献」等のいわゆる偽書の流れに属するものと考えてよい。だが、太古の歴史を伝える史書ではなく、太古の〈科学〉を伝えているというところに、カタカムナ文献の著しい特色がある。このような文献の歴史的伝来の可能性に関する考証をまったく無視するわけではないが、とりあえずその驚異的な内容に関する考証の方に重点がおかれるだろう。いずれにせよ、これを捏造という一言でもって切って捨てることはいともたやすいことである。実際、平十字なる人物については楢崎しか知らないし、カタカムナ神社などという神社にしても現実に存在したかどうかまったく不明のままである。


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