波頭 砕けゆく筋 夕闇に
白き線なし
走りて 消ゆる
雨ならず
川音なりと 気づきたり
ひとり寝し 湯の宿の目覚めに
木枯らしは
寒き月夜を すさぶらし
湯に身を沈め 目閉じてそを聞く
テーブルを囲むひとなく
ただひとり
鍋焼き頼む 店の片隅
別れ来て
今またわれに友はなし
星の凍れる夜道を歩む
夜の汽車は
見知らぬ街を突き抜ける
愛 意識せぬ 若者に似て
海沿いの
街突き抜ける夜行列車
走れ 走れ 愛など要らぬ
(1965)
白き線なし
走りて 消ゆる
雨ならず
川音なりと 気づきたり
ひとり寝し 湯の宿の目覚めに
木枯らしは
寒き月夜を すさぶらし
湯に身を沈め 目閉じてそを聞く
テーブルを囲むひとなく
ただひとり
鍋焼き頼む 店の片隅
別れ来て
今またわれに友はなし
星の凍れる夜道を歩む
夜の汽車は
見知らぬ街を突き抜ける
愛 意識せぬ 若者に似て
海沿いの
街突き抜ける夜行列車
走れ 走れ 愛など要らぬ
(1965)
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