ミナサマこんにちは。ごきげんいかがでしょう。
はいきぅ終了に虚脱している間に、いろいろなものが終わっていき、あーあとなっていましたら、何ですか夏になっていました。さびしい。
その後もいろいろ代替品を模索したのですが、ありませんでしたねー。
鬼のやつも呪のやつも、果ては最終コーナーになった巨人なあのマンガも、それこそいっろいろ手を出しましたが。うむ。
まだしばらく変人コンビに縋りついて生きていこうと思います。
で、終わった物の中にあった(というか今さらかーい)妖異譚ですが、そっ閉じですかねぇ。ああ寂しい。
この休みに5冊くらい貯めて読んだのですが、はあそうっすかという、わたくしとしては、何ともかんともな終幕でした。ソフトランディング、だそうです。まあ、続けていく分にはいいですかね。
大山鳴動して鼠一匹でしたな。英国~の聖杯の時とは時代もニーズも違ってきているのでしょうがね。
細く長く、ずっと彼らの活躍を楽しみにされている方々には、この終幕が良いのだと思いますが、青春真っ盛りの彼らのきらきらを愛でていた当方といたしましては、寂寥感が半端なかったです。つーか、月チーム仕事しろや。
ぶっちゃけメネラウスの真相も進展もなくて何がしたかったのか不明な第二部でした。いらんですよね、最初と最後以外。話通じるし。
なので三部はないわー、です。なんかものすっごく意外な展開があったらまた覗くかもですが、店主代理やってるくらいのうちは食指が動かん。あとやっぱり絵ですかねー。わたくしはやはりかわいさんの絵が大好きです。お疲れでした。
さーていよいよ何も読むのがないー。小説はとうとう待機ゼロです。どうすんだ。某サイトで紙でないものを読むしかないですかねー。
読みましたー。燦。何年越しか…。いや、一時はこのまま古本屋さんへごーかもと考えていただけに、起死回生。それもこれも宮部さんや小野女史のおかげかな。この世の春と十二国記でだいぶ読解力が回復したです。
なんつーか、ねとしょうせつばっかり読んでいたら、頭わいたようで、小難しいと感じてしまったのですよ。面目ない。完結まで読まねぇと意地はってたら、くだんの大事が起こってしまい、読書どころじゃなくなって。年のせいにしてましたけど、単に怠けてただけですね。思考を。
読んでしまえばするすると読めるシロモノでした。伊月&圭寿おのんき主従もツンデレ燦も好ましかったですし、オナゴたちはみんなして一癖も二癖もあってようございました。相変わらずあさのさんの書く少年たちはきらきらしてます。といっても今回は少年というより青年て感じだったけど。火群のごとくほどピュアではなかったけど。
でもいちばん楽しかったのは戯作展開です。
戯作が出版されてよかったよ。あの版元コンビも好きでした。いいわぁ。身分もご時世も名作の前には不問のスタンスが好きです。ああいう、いいものを作ろう、そのためなら何でもするぜぃな編集者さまたちが相変わらず好きです。あー、あの須賀屋二人で別作品書いてくんないかな。楽しいと思うんだよ。
あと、瑞和くんのその後も知りたかった。江戸家老として活躍したとは思っていますが、けがしてリタイアした後の再登場で伊月トリオと友情をはぐくんでほしかった。
お話自体は大山鳴動してっぽかったですが、まあ範疇内かなと。ちとヒールな常陸屋と戸上の扱いがぞんざいでしたけどね。できればこう、あさのさんお得意の老害たちにも老害なりの正義があるんだよてとこ見せてほしかったです。まあそこらへん書くのは小暮サマシリーズかな。あっさり味が燦の良さでしょうし。
ともあれ久しぶりに江戸モノ読みました。楽しかったです。
今更ですがあけまして。
旧年中はとてもとてもにきといえない怠けぶりでした。すんません。でもきっと今年もそうなります。ふぅ。
というても、やはり読めば書きたくなるのが性でして。しばしおつきあいください。
こちらも今さらですが、読みました。うん。どう考えても昼夜ぶっ通しで数日要るよね、この厚さ。という感じで4巻でしたので、潔くとっておきました。――そして大掃除もおせちもすべて終わった年越しの日から今日まで。私の年末年始の滞在先は戴でした。年越しごはんもお雑煮もおせちも、ほったらかしで読みました。さすが小野作品。
一言で表せば圧巻、ですな。さすが。間違いない。これでこそ小野作品。
ですが、も少し詳しく言えば、これは驍宗さまの長い長い償い物語の序章だなと。私は。感じました。
もちろん18年間気長に待っていたクチですが、そんな私でも、戴主従の厳しい状況は認識していました。えー、戻ってきても泰麒も驍宗様も謝って済むレベルじゃないよね? むしろ死んでお詫びしないといけないくらいだよね、と読み始める前は考えていました。そして1巻読み進めるうちに、これはもう、泰麒は言葉通り今すぐ身罷って、新しく麒麟と王をたてる方がなんぼか良いのでは…と。
だって絶望が深すぎる。
魔性の子や黄昏の岸暁の天で、泰麒が恐ろしいほど時間を無駄にしたと言ってましたが、それが実感できた1・2巻でした。もう、どうすんだコレという。
兵隊さんがいのちを散らすのは、つらいけれど、ある程度割り切れるんですよ。だって彼らは覚悟のうえで兵隊さんしてるんだし。職業なんだし。
でもね、無辜の人々が寒さと飢えで力尽きていくのは、やはり、つらい。あまりに、惨い。
そういった点で、鈴の子のお姉ちゃんが餓死したり、親子が廃屋で凍死したりしているのは、どうにもやりきれない。
驍宗さまが罠にはまらなければ、せめて何人かに事情を話してさえいれば、こうまで長く6年もの歳月を無駄にすることはなかったのではと。ええ。
いったい、この6年のうちに、どれだけのいのちが失われてしまったのか。
そう考えたら、私実は素直に驍宗様復帰を喜べなかったのですよね。
しかししかし、そんな低浮上の私ですらが、オイ、そこまでするかと詰りたくなる最終巻。
やっと反撃の目が出てきたとこへ、これでもかと襲い掛かる逆風。えげつないと言いたくなるまでの落とし込みは、小野作品の中でも群を抜いているといっていいと思います。読み手のライフをごりごり削っていく様はいっそ見事ですよ。さすがっす。小野主上。
ここまで来るともう、なんか戴主従が死んでお詫びでは済まないと。いやいやいや死んで終わっちゃだめだよね? ここで放り出したらアカン、そう思いなおしましたです。
残りページの心もとなさにガクブルしながら、え、ほんとにこれで終わるの? 5巻発売なんて聞いてないよね、小野作品の醍醐味は終盤のカタルシスなのに、え、もしかしてバッドエンド? 泰麒は驍宗様と心中する気? と慄きながら読み進めました。雑煮? 何それ。
ラスト泰麒の荒業で見事にひっくり返し、遅すぎるわ英章、あああああ項梁やっと出た、何々なにー! 来たよ読者サービスいやいやいや雁国主従は出すぎ! とかひっくり返した後でも感情をジェットコースターさせながら一気に最後まで駆け抜けた最終巻でした。
ふぅ。
ああ、まあ、でもよかったです。うん。とりあえず、決着ついて。
それが読後いちばん最初の感想でしたね。ちゃんと終わってて良かった(笑)。
そして読んだ後、とりあえず現実に戻っておせちだのおもちだのもぎゅもぎゅしながらつらつら思ったのは、驍宗様の行くたてでした。
幼い泰麒に、血なまぐさいところや後ろ暗いところを見せたくなくて、刷新と粛清をあえて急ぎ、取り繕っていたツケを、結局はその当の麒麟に永劫の血の穢れをまとわせるという結果で払わなければいけなくなった驍宗様。
「よくやった」、暗く輝く眼、苛烈な戴の血脈――どんなに綺麗ごとを連ねても、麒麟にその手で殺傷をさせたことは間違いなく、それは驍宗様の朝が続く限り消えない事実で驍宗様の悔恨につながるでしょう。
泰麒の闇落ちという分かりやすい形で、彼が作り出した空白の6年間とその間に犠牲となった民人の嘆きは、ずっずっと彼に寄り添うわけです。
ある意味、驍宗様にとっては、永い永い治世を布く上で、幸いなことなのかもしれません。
最終ページ、戴国史の竹簡の分厚さが、驍宗様治世の長さを表しているのだと思いますが、この「白銀の墟 玄の月」は、その長い長い償いの物語の、序章だったのかな、と。
ぶっちゃけ、今回お姫様ポジだった驍宗様ですが、出番は少ないわ、セリフも活躍も少ないわで、李斎に主役をとってかわられてる感ありありですが、でもやっぱり戴の物語では、泰麒と驍宗様が主役なのだなと思いました。あまり好きな言葉ではないのですが「がんばれ」驍宗様。
何にせよ、年末年始を費やすに、相応しい大長編でした。この後短編集が出るそうですが、戴の落ち穂拾いもいいけど、芳の仮朝とか、柳の失道間近とか、巧の荒れ様とか、気になる諸国はまだまだありますので、そちらをぜひうかがいたい。一言添えでいいので。
無論いちばんは慶王だけど!
あと、琅燦絶許!
いかな理由があっても、これだけは譲れん。
わたくしがなろうにハマるきっかけを作ったお話。何気に手に取って、翌日全冊買いあさった昨年後半のマイブーム。
うーむ、年の差婚はもとより、氷雪系相手役、極めつけは「賢妃」モノということで、ハズしようのないシチュでした。とにかく面白かった。
まだ駆け出しといっていい方なのか、ちと文章についてはくどさが目に付くこともありますが、シチュでもう楽しめるので、そこんとこは目をつぶれます。あとお料理モノはやはり強いね。
パウンドケーキやガレットなど、ついつい真似して作ってしまいましたよ。おいしかった。
王都迷宮編でいちおうの決着をみて、満足して本を閉じたのですが、先月新章が開始。謎のまま終わるかと思ってた地下の遺跡作成文明についても掘り下げてくれるかもとわくわくしています。もちろん新刊は一区切りつくまでと置物と化しています。あー楽しみ。
安定の主人公カプがたいへん愛らしくあとはどうでもいいやのクチですが、女官(になったよね)のミレディと許婚者のマーレ子爵の間柄はどうなったのかだけ気にしてます。3こ下とか、ミレディたいへんだわ。がんばってギリギリまでねばってほしいものです。ラナ=ハートレーはもう、女官長まっしぐらでいいです。フィルはほっとこうよ、うん。
後は帝國の出方が気になりますし、王妃殿下としてのヒロインの後宮掌握も楽しみです。新作が「王都騒乱編」と銘打ってあって、あー、帝國のターンかなと期待しております。
なんつーか、いろんな非現実をここんとこずっと渡り歩いているので、夢から醒めないように自分をだましてる感満々ですが、ライフ8くらいの底値なので、まあしゃあないよね、うん、逃げは生き延びるためにアリだよね、と自己正当化しつつ今日もいろいろ海を彷徨っています。
あけましてでございます。
今年もよろしくお願いします。
えーと、今さらなモノですいません。ずいぶん前に読んでたお話。再読したので。
王道かな。いちおう。ギリシャ神話をベースにした、この方らしいお話。
分厚くしかも内容てんこ盛りで、ページが黒いです。字がたくさん。
前半で力尽きなければ、後半は割と疾走感をもって読み進められるお話。後半の主人公たちが初々しくて微笑ましいです。癒される。ええのぅ若人は。
テレコマスとナウシカアが神々の都合ですったもんだするお話、という捉えですがいいでしょうか。
そしてカミサマうるさい。そんな感じで読み進めました。少年少女二人が健気にがんばっているのに、他の人たちが(含カミサマ)めんどくさい人たちです。うざいです。光原さんのお話の中では大人のうざさマックス。
不勉強でトロイア戦争あたりはよく知らんのですが、相変わらず他人の都合考えないヒトタチばっかりで、遠慮という言葉をエーゲ海に捨ててきたに違いないと憤慨しながら読みました。特に前半。つーか大人なんだからチト考えて我慢しろ。少年少女の方がよっぽどオトナ。あ、メドゥサだけは好感度アップでしたのよ。かわいかった。
いやー、しかし久しぶりに王道なファンタジー読みました。
うーむ。お久しぶりですこの言葉身に染みています。つーかほんとに前記事スイマセン…。
前述したとおり、読んではいるのですよ。ない中でも細々と。特筆するものはわずかでも。
で、今眺めているのは玉石混交のネット小説。わたくしぴくしぶでもそうですが、わりと山師の一面もありまして、うぞむぞの中から、自分だけのお気にを掘り出すのが好きです。悪食自覚しているので、マイナーな中から熱烈大好きなお話とか掘り出すのに精を出しています。そして一人悦に入る。
あ、もちろん修行僧の傍らですけど。
しかし、良い時代になりましたね。いろんなお話が読めて私はほくほくです。どうも一般的な王道に食傷気味なヒトなので、何でもアリのねとしょうせつには大へん助けられています。運よく書籍化してると買いに行けるし。
お気にの作家さんをたくさんブクマして冬の読書に備えています。うん。テレビはほとんど見ない。
カクヨムやアルフア、なろうなど、そこここ徘徊する予定です。あー楽しみ。
だって茂さんもういないんだもの…で、すべてが帰結してしまう最終巻でした、まる。
なんかもう、なんかもうね……それしか言えん。
今回、発刊からものすごく間をおいて、しかも夏が終わりに近づいてきてようやく読んだのは、冒頭のとおり、茂さんが鬼籍に入るのが分かっていたからなのでした。ええ、ずるしました。
店頭で手に取ってまずそのくだりが目に入り、思わず買わずに店を出たほどです。悲しすぎて買うことすらできなかった。それでもようよう、一週間くらい経って迎えに行き、それからもぐずぐずと置物にしておりました。読みたくなかった…。
5巻読んだ時点で、誰かが失われるのは覚悟していたのですが、それでも、茂さんだけは……やめてほしかった。
私はまごうことなきゆっきー大好きの勢いで読んでいる一個人です。なので、物語世界の秩序やらバランスやら話運びとか考えれば仕方ないとか分かっていても今回ばかりは飲み込めない。茂さんだけは、ゆっきーに不可欠な人なのに。
私は奈月彦くんとゆっきーの主従コンビが好きですが、それでも奈月彦くんが物故したときのゆっきーは想像できるし、受け容れられるのです。なぜならば、奈月彦くんはゆっきーにとって大切な主君だし、彼ら2人がそろっているとモウソウの海で溺れ死ねる覚悟はあるのですが、それでも根本はゆっきーにあるので、ゆっきーが乗り越えていく過程も想像ができる。
しかし、茂さんは、ゆっきーまるごとを理解し、受容し、支えてくれる、ゆっきーの存在意義そのものに根差す存在なのですよ。今のゆっきーの在り方にあまりにも深くかかわり過ぎている。明留や千早の比ではない。
決してけっして、失ってはならない人だったのに。
だから、今回ものすごく冷淡にお話を読んでしまいました。山神については言うに及ばず、大猿たちのくだりも、殲滅も、かわいそうだね、でも茂さんいないから、としか。残骸と判明した奈月彦くんが絶望してますが、特に何の感慨もなく。浜木綿さまに救われてるしな。薄さんと澄尾さんのとこも、はあそうっすか、と。
ええ。なんかもう心が凍えてしまって。
明留の「仲間の焦げるにおいが染み付いた、暗い洞穴の奥にいるのだ」は、その通りだと思いますし、雪哉だからこそだと思います。冷厳に見えて、実はいちばん繊細で脆い子だと思うので。そんな子の大切な存在を奪ってしまうなんて。
おつかいが終わっても、彼はどこへ行けばいいのでしょうか。
姫宮は突破口です。ようやく、雪哉に「生きる」ということを認識させた。そのまっすぐないのちの在り方で。
しかし、生きることに正気付いた雪哉を、果たして誰がすくいあげてくれるのか。そんなに弱い子じゃないやい、と言われるかもしれませんが、人間不信に凝り固まってるあの子と世界との唯一の架け橋だった茂さんの不在はあまりに痛い。
救いはどこにあるのか。
私なりに今回のお話は特に納得がいっていないので、もう少し反芻と咀嚼を繰り返してみようと思います。だいいち次巻出るのかいな。
最後の最後で、烏たちの行くたては見えてきましたが、わたくしとゆっきーは絶望の淵に追いやられた気がします。いや、そんなことさせないけどね。こじつけてででも救済するけどね。
あ、追記。市柳パイセンのその後と活躍だけは、唯一このお話の中でわたくしの救いでありました。
はろはろはろー。修行僧生活からいっこうに抜け出せないのものの、それなりにまいんちを充実して生きています。
そんな中、唯一読んだのがコレ。
だって最終巻だし。
びっくり! ですよぅ。まさか3巻で終わるとは思っていなかったので、手に取って帯見て驚愕。
な、なんでー。面白いのに。てーかこれから面白くなる気配満々なのにー。
白梅サマとか他の守護の方々もいっぱい出してほしかったなー。初瀬サマと東雲サマだけではもの寂しいわー。
そんなこんなグタグタ言いつつ読みました。やっぱり面白かったです。そんで、着実に成長しているチーム千鳥に胸がときめきました。柏さんや帯刀くんが千鳥様の頭脳や手足として成長していくのは、見ていて眩しいですし、千鳥様が神様として成長していくのもかわゆらしくてもうもう。あー、なんで終わっちゃうんだよう、とジタバタ転がりそうになりましたよ。
相変わらず各種美味も素敵で。アップルパイは早速食べたくなってお手軽にコンビニで購入しました。常々アタシもあっためて食べる派です。アイスクリームのせる時もある。
うわーん、もっともっと千鳥さまのうるさい顔が見たかったよー。
ま、でも、千鳥さまの身の上やほんとのお名前が明らかになって、最低限それだけはてトコはおさえてあったのでヨカッタです。特にお名前はすんごく気になっていたので、嬉しかった。
作者様によるとスピンオフもあるっぽいので、せびぜひ出版社には販売努力をしていただきたい。
今別の事情、主に修行僧生活のメイン原因となっている環境のせいでツイにはりつけないでいるので、ぜひとも紙での再会をお願いしたいです。
しっかし……これでまた読む本が減ったよ。とほほほ。
ここで一句
クッキーを かじってみたら 中アイス
今日から夏のお休みだったので、真っ先に待ち焦がれていた八咫烏シリーズに手を伸ばしました。
……やっちまったよ。見事に。
今はただ己がうかつさと浅はかさとモウソウグセを呪うばかりでございます…。
マンガ的描写をすると、タレ線たちこめる中、がっくりと項垂れて顔ベタて感じです。うふふ。見事です。見事にアタシったら…。
敗因は主に3つです。
1つめは、言わずと知れた、この方の全方位踏破て勢いの無制限のジャンルの広さです。推理モノ、陰謀モノ、怪獣?モノ、学園モノ、ときて現代モノ……。や、分かってたんだけどね。前ふりでJKが主人公らしきことは。でもさ、さすがにシリーズ第5巻なんだからさ、きっと何らかのつながりはあるって、大丈夫! てアタシは鼓舞した半月前の私自身をド突き倒したい気持ちでいっぱいです……いや、この人は女子主人公というか視点のときは疑ってかからなきゃダメだって! 1巻と3巻で学習したはずなのに! アタシのばかばか……。
2つめは、書店で表紙を見た時点で、うっかり暴走してしまったアタクシのモウソウ病のせいです。
裏がね、問題だったのです。
前ふりで現代ものと解釈していたので、茶色っぽいクセっ毛と直毛黒髪紫袴の二人連れを、ワタクシてっきり奈月彦くんとゆっきー(雪哉)だと思ってしまったのでした。……そんなのあたしだけですかね?
で、きっと「今回は何らかの手段でゆっきーも烏にならずに異界にやってきて、んで2人が異界であるこっち側でいろいろ活躍するお話にちがいない」と思い込んでしまったのでした。
3つめは「玉依姫」に対してのイメージでした。
記紀神話には、作中にある通り3人ほど「タマヨリヒメ」の名をもつ姫神が登場しますが、わたし何か神話関係の本だったかで「タマヨリヒメ=魂寄り姫(神の魂を寄せる巫女)」というイメージが先行してまして、巫女さんのイメージがものすごく強かったんですよね。
そしたら、以上の3つの勝手な思い込みから、購入から読むまでのこの半月の間に、私は勝手に妄想膨らませてしまったのですよ。
「きっと今回のお話は、山内の危機を救うために、山神サマの魂を寄せる巫女さんが必要で、現代女子高生のシホちゃんとかいう女の子が、奈月彦くんとゆっきーに遭遇し、猿から襲われる危機を救ってもらうかなんかして、いつのまにやら山内の事情に関わることになり、彼女が魂寄せするのを2人が大活躍して助けるお話に違いない」
安易にそう思い込んでしまったのデシタ……。
もうお読みになって方はお分かりと思いますが、ビミョーにかすってて、でも大幅に違う内容に何かもう、私の間抜けっぷりが痛々しいと思います。ええ、もう。そっとしといてください。打たれ弱いので。
私は、あくまで「クッキー(八咫烏シリーズ)」を前提に読んでいたので、クッキー齧ってみたら「アイスクリーム」だった、てな衝撃でしたよ。1巻に勝るとも劣らない驚愕を味わいました。で、また、完全にクッキーじゃないならないで割り切れるんですが、間に挟まっているメインは確かにアイスクリームなんだけど、外側でそれサンドしてるのはクッキーなわけで……ううううう。
アイスも好きです。そら確かに。神話関係、特にヒトと神の関わり方や神の在り方、分霊(わけみたま)なんか、もう、大好物です。おそらく別の出会い方してたらこれはこれで大ヒットだったですよ。
でもですね、私はクッキー、ゆっきーに会いたかったのでした。だから、出てこないなーと感じてしまった時点で、なぜか別の世界観へシフトしてしまいまして。
主人公が現代女子高生、しかも村祭りの晩に不思議な少年に会う、という表紙裏のあらすじ紹介で、なんですか、わたくし思い浮かんだ絵が宮崎駿さんだったんですよ。したらもう千とサンがぐるぐると……ううううう。だから椿は私の中ではハクのイメージで、うわもう、どうしよう状態。ヤマガミ暴走の場面では、でいだらぼっちが踊り狂う画しか思い浮ばず。
結局、奈月彦くんは今巻でワタクシに華麗にスルーされ、5巻はワタシの中では別のカテゴリーに分類されてしまったのでした。1巻同様。
ま、次回があるさ!
とただいま懸命に自分を慰めています。そしてコレはベツモノとしてもう一回楽しもうと思いました。…文庫は買わないかもしれんが。
ただ、出だしが大番狂わせだったので、早くも暗雲たちこめるカンジ満々の、ワタクシの夏季休暇です…。
で、ヒマを見付けて五輪堪能しつつ、読書ざんまいですうふふ。お休みに家にいられるって素晴らしい。
といっても、めぼしいものはあまりなく、継続ちぅのばっかなんですが。なかでも、妖異譚は以前より意欲をもって読めるようになったので、回復傾向にあるんでしょうねぇ。よかったよかった。
いろいろ、本当にいろいろ、モノ申したいところはあるのですが、やはりワタクシは旦那が好きなので、日本を経てちと変わったらしい旦那に安堵しております。ナーヴァス一辺倒の旦那は痛々しくて。
だというのに、肝心のユウリが淡々としていてそこら辺が齟齬感じまくりなんですよね。
まあ、きりがありませんので、もうイイワ、てな諦観交えてお話を読み進めることにしています。
で、今回のお話。前回同様ぼんぼんフィリップがちょこまかしてて笑いました。なんつーか、あほで私は好きです。バフォートほど毒々しくなく、かといってブレナン家のばかぼんよりは少しはまともに悪そうで、相手にとって不足ナシ、というところでしょうか。
エリュ・コーエンの組織は、これからずっと軸になっていくんでしょうが、ユマとは縁もゆかりもないことを願います。やだわ、彼女とリズは癒しですもの。ナタリー? 貴重な戦力ですよぅ。ナタリー大好きさ。
女の子と言えば、今回大活躍してくれた双子妹ですが、イラストがなくてたいそう残念でした。おそらく台車か何かでかぼちゃ達を運んだであろう二人を、愛らしく描いてほしかったです。つーか、何気にシモン、アンリを人身御供にしてたよね。自分はちゃっかりロンドンにいすわって。強かだわー。何気にと言えば、ロンドン滞在中、当たり前のようにユウリん家から仕事にいくあたりで、なんかもう……所帯持ちかい、とツッコミ入れたくなったのって、私だけでしょうかね。
やー、出たんですね、第2弾。もはやないだろうと1巻古本屋行きを検討していただけに驚きでした。で、この人の場合は諜報系にもってくのが危惧されるので、まあおそるおそるという感じで2巻を買って放置。で、時間ができたので読んでみました。
1巻と変わらず、ミステリ系で1話ずつを綴っているスタイルは良かったですし、懸念していた諜報もまだ目立って出てきてはいないしで、安堵です。おそらく3巻も出たら買うかな。
そしておやと目を引いたのが、テッパンと思っていたヒロインと兄貴の後輩との淡いやりとりをちゃぶ台返しする勢いで、ラストにもってこられたあにいもとの禁断愛でした。
へー、久賀さんこういう系もおっけーなんだと印象を改めました。ま、血はつながってませんし、ラスト、侯爵家を擲って、2人で新天地アメリカ目指してめでたしもありだと思うので、そこら辺りを期待して今後はも少し積極的な購読姿勢でいたいと思いました。
無邪気な守られ系ヒロインも可憐でいいですが、わたくし自立しているオナゴ好きヤマイなので、抱えてる系の美少女のがイケルくちです。メリーベルしかり、宮子ちゃんしかり。女はヒミツ抱えてなんぼです。
ただ、あて馬系のヴィクターが、どこまでオトコをあげてくるかも興味深いです。兄ちゃん大逆転!てなくらい育ったら、それはそれでいいなぁ。
まあ随分高いハードルですがね。
やあっと夏の有閑期に入りまして、定時で帰宅できるようになり、ぼちぼち本も読み始めました。気管支炎だけはトシヨリのせいで回復が遅いですが、まあ、にさんち寝てれば治るでしょう。
てーことで、この週末はまるっとひきこもりきのこになって、リオの開会式やら御大やらを目の保養にしつつ、読書にいそしむ所存です。だって暑いし。いやそれ普通。しかもウチの地域なんて、よそ様に比べたら暑いと口説いちゃいけないレベルなのですが、病身にはコタえるですよげほごほ。
で、早速昨日あたりから本をあさり始めたのですが、はて…。コンディションのせいか、どうも今一つピンとくるものがありませんでした。相変わらずバチカンとか読んでるんですけどねー。サバイバルロベさんと平賀さん。いろんなモノを口にしなければならず、ちと不憫。あのシリーズはどんな方向にもっていくのか謎です。気軽に読みなはれ、ということでしょうか。ラプラスくらいまでは俄然面白くなってきたなーとわくわくしていただけに、ローレン出奔からの肩すかしっぷりはちと足踏みです。まあ、それも少年陰陽師の番外連続よりかは罪がないですか。ううーん、最終が見えてきているだけに、何でここでと思わずにはいられませんでしたコチラ。成親兄ちゃんの安否も気にかかるし。榎サイドはアタクシ的には要らんなので、余計冗長に感じるのかもしれません。つきあいの長いシリーズですが、ここまで引っ張られると、まあ幕引きはちゃんとやりなよ的な、妙に突き放した見方になってしまうのは致し方のないことです。や、全100巻掲げて故人となってしまわれた、某サーガに比べれば、まあそれも可愛いモノなんでしょうがね。つーか、続き出てるんですね。書店で見かけて驚きました。読むことはしなかったのですが、いったいどう決着つけるのかなぁと気にはなるので、流れだけは追うかもしれません。つかナリス様出てきたらきっと買うわ。
マンガはびっくりするほど何も買ってないですが、秘密の0については見守り中ですので、何か楽しいことあったらまた長々と語り倒すかもです。実写化は止めといてほしかったけど。
やー、鋼のあにさんとか、なんか実写化流行ってるんですかね。別物として見られるんならいいんですが、変に似せようとすると無残な目にあうこと必至ですので、そこらあたり作り手側には慎重を期してもらいたいです。その点で言えばポーのストレンジャーは良かったです。最低限の設定だけお借りして作りましたっつー配慮がうかがえて、ポーを特別視してる身としては、末が主演とか抜きにしても許せる範囲内だった。つか、どっちかというと小野女史の「屍鬼」の方が近い印象でした。静信ぽかった。
なんにせよ、さーこれからこれから。玉依姫とか待ち望んでいた系も出てるし。ゆっくり回復しながら夏の読書を堪能しようと思います。
文字通り、セイシュンな1冊でした。あー、甘酸っぱかった。美味美味。
和菓子とアンの第2弾、堪能させていただきました。
1作目よりちとデリケートな問題を提起していて、ううん、やっぱこの辺りはきっついよなと思いつつも読みました。娯楽性を追求しているトッショリのワタクシにはちと胃もたれ。まあ、ターゲット層にはタイムリーかもしれませんが、どちらの話題についても生々しい声が聞こえてくる仕事場なので、目を細めざるを得ないというか。はは…。
あと、和菓子よりも洋菓子のインパクトが強かったなぁ、と今回。どっちも好きですけどね。アンちゃんの和菓子語りが少なかったのがちょっとだけ物足りなかったです。
まあー、セイシュン真っ只中ですから、仕方ないっちゃ仕方ないですけども。
ということで柏木氏の登場で、いっきにらぶが燃え上がっていてさあ大変。
立花くんは前途多難だねぇ。松本師匠にまで心配されてて、ちょっと本当に哀れでした。
もっとアフターを有効に使うといいよ。女子会のノリでせっせとデートを重ねるとよい。そして柏木氏の前でさんざんひけらかしておやりよ。「お先に行ってますね」は明らかにケンカふっかけてるものね。喧嘩上等正しい喧嘩の買い方をミセス桜井から伝授してもらい、きっちりと買い取っておやんなさい。ということで終末の五色のくだりは痛快でした。やー、乙女だけどカッコイイ!それでこそよ。
オナゴだって欲しいモノは戦って勝ち取ることだってあるのです。ガンバレ。
ということで第3弾をますます楽しみに待つことになりました。
ただなぁ…ものすっごく遅いんだろうなぁ。3年くらい待てばいいかなぁ……。
連休ちぅに、さくさく読書。新規は望めませぬが、いろいろ買い置きしてあったものが読めてほくほくです。
無論これも勇んで手に取りましたさ。楽しみにしていた第2弾ですもの。
やー、相変わらずの面々に心置きなく楽しみました。千鳥さまの愛され手探り感がなんともはや初々しくてかわいくて、にまにま緩みっぱなしでした。帯刀少年もクールでいつつもご隠居を大事にしてる感があふれていて心温まりました。そうそう、勢多くんもかわゆくて。や、極めつけは柏さんだけどさ。……噛む? そう。いいのよ。愛情表現なのね。素敵。
お話のテーマは、今回は古事記かな。前回が平家物語としたら。どちらも得意分野であります。大好きスキスキww
といっても、スタンダードな古事記ではないらしく、ナギナミの神様関係には触れなかったのでありますが、東雲さまは三貴子の一人なのかしら。それともその後? つーかまったく違う系統な印象を受けました。天津神と国津神をさしおいた第3勢力的な。うむむむ。その辺は後で読み返してじっくり考察することにいたします。くふふふ。楽しみだ。
ヨモツヘグイやらノリトやらが出てきて、もうそれだけでときめきまくりでした。大好きなんですよぅ。ただヨミグンはヨモツイクサのが、自分的にはいいかなぁ。
イフヤ坂もなー、いつか直に目にしたい地。今回は出雲が黄泉との接点でしたが、根の国的解釈は、確か和歌山の地にもあったはずですので、その辺りもいつかふれてほしいなぁ。……すいませんすいませんオタ丸出しで。でもでも、その辺り凄い面白いんだよぅ。出雲と紀伊の関係性とか、纏向と高千穂の関係性とか。とかとか。
でもそれ語りはじめると、たいへんなのは百も承知なので、東雲さまの謎は謎のまま、一人でモウソウしておくにとどめます。
あー、それで思い出しましたが、千鳥さまが神器扱えるのって、人外の血が入ってるからということですが、もしかして東雲さまの遠い血脈とかなんじゃなかろうかとふと思ってしまいました。それなら東雲さまが固執してるのも納得だし。先代さまはそのあたりをすべて承知してたら……ますます最強だな。つーか、今回もおいしいとこもっていきましたよね。あの方。バックアップで疲労困憊らしい東雲さまをしり目に。最強だわー。
あ、そうそう、数々の美味もますます魅力的でした。サンドウィッチに始まり、たい焼きパフェ(これイチバン気になった)、ラストの海の幸づくし。いやー、ほんと一粒で何回も美味しくして。ほくほく。
次巻が楽しみで楽しみで。あー、秋かなー。待ち遠しい。
東雲さまや初瀬さまやらの守護の方々は、いろいろ隠し持っていそうでこれからもすごい楽しみです。
ううん、さつじんじけん、と銘打ってあるものに手を出すのは、ハテなんじぅねんぶりか。
それくらいミステリ、特に人死にモノが大嫌いなくせに、しょうこりもなく。
でも、どちらかと言えば、女子校モノめあてというのが強いです。単に3人小娘の活躍が楽しみだったという。
中身は旅行編で、期待していた学園生活はなかったのですが、旅先のあれやこれやは素直に楽しめました。
ヨコミゾまっしぐらな閉鎖された寒村で、殺人事件に巻き込まれ、仲間たちが次々殺されていくのは、やはり気持ちのいいものではありませんが、3人小娘の軽やかなトークに救われるところが多いです。
ただ、今回一巻よりさかのぼってしまいましたので、打倒校長さまアンド秘密が多そうなみづき嬢ちゃんの、その後の展開も待っております。