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一般社団法人山口県バスケットボール協会公式ブログ

管理人コラム「bjリーグ 福岡vs高松」

2009-03-03 11:42:35 | 読み物
2月28日(土)に宇部市の俵田翁記念体育館で行われたbjリーグ福岡vs高松を観戦してきた。山口県で始めて行われたプロバスケットボールbjリーグの試合である。

グッドゲームだった。スピード・スキル・サイズどれをとってもハイレベルで、勝負の行方も最後の最後までわからぬ展開で、楽しませてくれた。

ゲームの内容の評価は、公式サイトの戦評などに譲ることにして、ここではゲームを取り巻く様々なことについて、個人的な感想を述べたい。

ひとことで言うと、バスケットボールのゲームを核に据えたエンターテイメントのパッケージであった。ゲームの内容もさることながら、会場の全てを楽しむことができ、支払った入場料に見合う時間を過ごすことができた。

リングと得点板(プラズマディプレイ)は、体育館備え付けのものであるが、それ以外のものは、持ち込まれたものである。コートは、体育館の床の上に敷き詰められたbj専用のマットは鮮やかなカラーリングで、中央にはホームチーム(福岡)のロゴが大きくペイントされていた。さらにコート周りは広告のパネル、選手応援の横断幕、観戦に来たミニバスチームの横断幕で埋め尽くされ、非常に華やかな雰囲気だった。

映像・・・大形スクリーンに(背後から)プロジェクター投影する装置が2台、コートの対角に設置され、音楽とともに様々な映像が流された。NBAのコート頭上にある4面大型ディスプレイとは比べるべくもないが、これならどの会場でも効果的な映像による演出ができると、感心させられた。(私がこのようなプロジェクタの使い方を知らなかっただけの話なのだが・・・)

音響・・・聞いてみると、チューニングには相当時間をかけたそうである。単なる場内放送やBGMではない。ゲーム前やインターバルのアトラクション、そしてゲーム中のMCなど、音響は重要な要素であると感じた。

チアリーダーとMC・・・笑顔を絶やさず、明るく元気なチアリーダーと、場内の応援をリードするMCの存在も大きい。ミニバスの子どもたちを中心に、場内の「のり」は、最高だった。チアスティックをたたいたり、チームのロゴが印刷された紙を左右に振ったりしながら大いに盛り上がっていた。

ゲーム開始前から終了後まで、来場者に飽きさせることのない、素晴らしい演出であった。実は、バスケットの経験がまったくない連れ合いと一緒に行ったのだが、彼女も十分楽しんだようであった。最後はチアリーダーが体育館の出口で見送ってくれた。

プレイヤーたちも、ゲーム後のインタビューや写真撮影に最後まで明るく答えていた。観客にミニバスの子どもたちが多かったが、これは、チームが各地で積極的に行っているクリニックやイベント等とも無縁ではあるまい。見方を変えれば、日頃の「営業活動」の成果とも言えるが、素晴らしい取組みだと思う。彼らは、やはりプロバスケットプレイヤーである。

翌日の下関でのゲームも、リングが壊れるというハプニングもあったが、大変盛り上がったそうである。

今回のカードは、福岡のホームゲームではあるが、高松の中川和之選手(豊浦高出身)の活躍にも期待が集まった。実は、もう一人山口県出身者が関係している。それは、ライジング福岡の運営会社である福岡プロバスケットボールクラブ株式会社の代表取締役兼チームのジェネラルマナージャーである竹内 巧氏である。竹内氏は、宇部工業高校の出身で、高校生の時には日米親善試合に山口県代表チームの一員として出場したこともある。現在は福岡で会社を経営しているが、地元山口への思い入れは人一倍強い。今回のイベントは、言わば竹内氏にとっての凱旋興業でもあったわけである。

現在、県内でJBLやWリーグのゲームが行われるときは、県協会は主管団体として運営に関与している。先日、FIBAからの要請を受けた日本協会がJBLとbjリーグの統合の方向を約束、と報道されたばかりである。将来、今回のようなイベントに県協会がタイアップすることは十分考えられる。もし実現したら、バスケットの楽しさ・面白さを多くの人に知ってもらえる素晴らしいチャンスなので精一杯生かしたいと思う。
しかしながら、「今すぐにでもJBLとbjが統合」という状況にないことは明らかである。今後、この二つの組織の関係がどのようになっていくのかを興味をもって見守っていきたい。

最後に、蛇足を一つ。今回は、山口県初のbjリーグのゲームだったが、「プロバスケットチームの興業」としては、山口県初ではない。私の記憶する限り、アメリカのプロのショーバスケットチーム「ハーレム・グローブトロッターズ」の試合が2回は行われている。一度は、旧徳山市体育館、そしてもう一度は、旧山口県体育館(山口市)。徳山であったのは、10年以上前、山口であったのは、もう30年以上前のことである。(ショーとしてのバスケットと、真剣勝負のbjリーグを同一視する気は毛頭ないが、ハーレム・グローブトロッターズも見る者を心底楽しませる「プロ」集団であった。)

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