2年。あれから、2年。2年前の3月初め、いわゆる『サ高住』といわれるサービス付高齢者住宅であるとある施設から、夫宛てに連絡が入り、姑 とこ が高熱のため緊急搬送されるとのこと。この水もね、何か入ってるのよ。そういって、水すらも口にしなくなったから。その年の1月に入所してからしばらくして、「お食事をお召し上がりになりません」とたびたび連絡があり、夫もなにくれとなくそこを訪れて、母親である とこ と話 . . . 本文を読む
今年に入って、コロナウイルスのニュースや注意喚起があり、私自身は姑 とこ のお見舞いに行かずにいた。年末年始は私の風邪の回復がままならず、片道4、50分の病院へ、夫がひとり訪問しているだけとなってしまっていた。かれこれ3ヶ月近く会っていない。一月中旬に、区内の施設から入所のための面談を求められた。これも夫が対応し、病院での面談に立ち会った。とこ は、改まった相手との面談は、いつも明確に返答している . . . 本文を読む
先日の12月1日の日経朝刊文化面「母の最終講義が始まった」というタイトルで宰相葉月さんのコラムは少し胸にきた。夫は、私の勧めに従ってそれを読み、宰相さんが夫と同様「成年後見人」を引き受けて、ご実家の売却のため、荷物を片付けたり、様々な手続きを執ったりされ、なおこれからお母さまの最後の看取りをされる覚悟でおられることを、彼なりに受けとめたようだった。私は私で想いを致すところがある。1998年12月、 . . . 本文を読む
休みがもらえたので、今朝はゆっくりとした。シャワー浴びて、髪を乾かして。朝食は軽くシナモンロールとバナナにヨーグルトや粉末アサイーで酸味を足して。新聞の見出しを眺めて、あっという間にお昼になる。近所のビルの解体工事の音がうるさいと聞いていたが、リビングに居れば特に気にならない。昼食を終えて一休み、さて、と病院へと向かうため準備する。夫から珍しく支払いも頼まれた。天気が良くないから、駅からはタクシー . . . 本文を読む
柔らかく差す夕日。長い坂を上っていく。15時少し前に駅について、穴子寿司や海鮮太巻き、フルーツゼリーにポカリスウェットを買い込む。バス停の冷たいベンチでしばし待つ。駅から伸びる歩道の下にあるロータリー。覗く空を見上げていると、鳩が一羽また一羽と滑空していく。15時15分には病院の受付で入館カードをもらう。病室には新しく入院した人か、しつこくずっと誰かを呼びつけている声。姑 とこ が入院して1年8か . . . 本文を読む
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