(台北 14日 中央社)衛生福利部国民健康署は14日、2012年度のがん発症に関する統計を発表した。がんの発症人数は9万6695人で、5分26秒に1人が発症している計算になる。がんの種類別では、発症人数が最も多かったのは大腸がんだった。
台湾のがん発症人数は年々増加。2012年は前年より4012人増えた。2003年の発症率は8分24秒に1人のペースだったが、2012年はその約1.6倍の速さになっている。
大腸がんの発症人数は1万4965人で、前年比878人増。次いで、肺がん、肝臓がん、乳がん、口腔がんとなった。子宮頸がんは、政府が推し進めてきた無料検診の後押しにより、今回初めて種類別の上位10位圏外となった。
世界保健機関(WHO)は、がんで死亡した人のうち約30%に喫煙や飲酒、運動不足、肥満による影響があったとしている。台湾では運動不足な人の割合が経済協力開発機構(OECD)加盟諸国と比べた場合、男女ともに最も高い(70.7%、83.4%)ことに加え、肉類や油っぽい食べ物の摂り過ぎ傾向も見られるとして、同署は注意を促している。
(龍珮寧/編集:名切千絵)
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