津市の学校法人「高田学苑」(高臣文祥(たかとみあきお)理事長)は今年度、高田短大に県内の大学・短大では初の女子サッカー部を創設し、元なでしこジャパンの宮本ともみさん(36)が監督に就任すると発表した。
高田学苑によると、なでしこジャパンの活躍で、全国では女子サッカー部を持つ高校、大学・短大が増えているが、県内の高校では桑名、四日市西、四日市南、津西、三重の5校しかなく、大学・短大ではゼロ。このため、高田短大に「受け皿」を作り、将来、県内外で活躍できる選手を育成しようと、創部を決め、宮本さんに監督就任を要請したという。
宮本さんは今年度、同学苑の高田中学・高校男子サッカー部の指導や、高田短大でのサッカー体験教室を開催するほか、県内の高校女子サッカー部を訪れ、部への勧誘を行う予定。元チームメートの松窪裕子さんもコーチを務める。
高田学苑で1日、就任の記者会見をした宮本さんは「プレッシャーもあるが、新しいことに踏み出す期待と、喜びを胸に頑張りたい」と抱負を語った。
同学苑では、女子サッカー部も使う人工芝のサッカー練習場を今年末までに整備する方針。
高田短大の栗原広海学長は「サッカー部の創設で、地元からの人材流出を防ぐ一方、県外からも優秀な人材を呼び込み、将来、県内に就職する人材の確保や、三重国体で活躍する選手の育成につながればと思う。これが私たちの『地方創生』です」と話している。
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