イエスからマグダラのマリアへの手紙・私は本当にかつてマグダラのマリアだったのか?

13) あなたの存在が私の心に強く焼きついた出来事

 

 

 それでは始めよう。あなたのそのご努力に、私は心からの感謝、そして私からの賛美をお伝えしよう

 

それでは早速、今日の話題をお伝えしよう。

今日、私のあなたへのお伝えしていただくのは、様々な私がこれまで試したことの中から一つ・・・私が今、思い出しても心が躍るような、私の大いなる喜びと、そして、心が喜びに満ちてくるような内容である。

 

 そう、私がまだ若かりし頃、あなたと出会ったばかりの頃であった。

あなたは私にとってとても魅力的、かつ私の愛を注ぐに充分・・・イヤ、それ以上の価値を持った女性であった。

あの頃、私達は街の大きな広場に良く集まっては自分たちのやりたいことや試したいと思うようなことを話したものだった。何人かが集まって、自分の主張することを皆に伝えるのである。

 

これは、今現在の方法で言えば、ツィッターとかであろうが、その当時は実際に身体をそこに持っていき、数人の前でしゃべる、語る、方法のみであり、それもマイクとやらもない当時、声の伝わる距離にいる人達にのみ伝えられるのであった。

「これから私は何々を伝えたい」とか、「これから私の話すことをよく聞いて欲しい」などという前置きの表現から始まり、最後は「皆様に聞いてもらったことを私は感謝する」という内容の言葉を口にしたのをよく覚えている。

若者は今も昔も理想に燃えている。

自分のしたいこと、世の中がどうであってほしいか、そして生きる目的などについて、考えたり、語り合ったりするのは、今も昔も同じであろう。

 

 さて、あの頃、私達がよく語り合ったり、意見を交換し合ったりするトピックの一つは、「これからの世界・・・あるべき姿は?」

というようなもので、この青年たちの理想やこれからのやりたいことやあるべき姿を語る姿勢は、今も昔も変わりない。そこで、私が伝えたいものは次のようなものであった。

「私達、若者が目指すべきは美しい心の持ち主となることである」という風な、将来自分がこうありたいと望む像であった。

 

まず、私の、持つべき人間の資質として真っ先に挙げたのは、人と人が協力し合う必要性であった。そして、一人一人の良き点、その人の持つ良い性格や能力を皆が認め、それを実際の生活に役立てるチャンスを作るための協力をし合うのが大切・・・というような内容であった。

あの当時、私はまだ青年真っただ中、理想に燃えて熱く語ったのを覚えている。

他の青年たちも、多かれ少なかれ、同じような話題が多かったのを、今は、なるほど、私達は、昔から今の政治家のようにしょっちゅう自分の理想的見解を伝え合ったものだと、懐かしくも感心もする。

そのように、若者たちは何人かの人々の前でよく自分の考えを伝え合ったものだった。

 

 そして、ある日のことだった。

今でも忘れはしない。多くの人々が、私の近くに集まり、私の主張を話始めようとした時のことである。いつもの顔ぶれの中に、その日は見知らぬ顔の一人が私の近くに座して熱心に私の主張を耳にしていた。

 

彼はこう言った。

「あなたの主張は大変素晴らしい、しかし、それを実際できるほど私達の周囲の人々はそんな力も理想も持ち合わせていない。そんな夢のようなことを話すのは、やめ、もっと現実的なことを話してくれ」であった。

青年にありがちな理想を語り合うのに「待った」をかけたような、その若者の顔には私も見覚えがあり、これまでにも何度か同じような主張を耳にしたことを覚えていたので、私はこう口にした。

「私達は、これからの世を作る若者だ。未来を担う私達が、理想・・・あるべきと考えるベストな姿やありようをお伝えするのが、この世の中を良きものにしていくのに大変必要なことなのだ」という風に私が伝えると、彼は応答して次のように言った。

あなたの理想はとても現実から遠いので、賛成したくてもできるはずのものではない。もっと現実的な話をするべきだ」といった内容であった。

 

私達の言うべきことは、常にその当時としてのベストな姿や理想的なものであったのは当時も今も変わらないだろう。熱い心と未来へ向かっての志が、いつの世でもそうさせるのだろう。お互いに、言い合ったり、説明し合ったりする内に時間が過ぎて行き、そろそろ暮が近づいて来た頃であった。

 

あなたが現れた。

 

私達、男性にとって心が引き付けられる女性の出現に、男性たちが少し心が躍るように心が高まった。あなたは胸の大きく開いた上着を着て、短いスカートのようなものを身につけていたのを今でも思い出す。男たちがざわめき立ち、そして自分の存在を知ってもらおうと、口々に言葉を発する行動に出た。

ざわめき合って、言葉がよく聞こえない。

何かの主張の言葉が交差してよくわからない状況になった時、あなたが口にした言葉が男たちの注目を集め、急に辺りが静まった。

 

「あなたたち・・・子供みたい。わめいて・・・泣いて・・主張している赤ん坊みたい」

 

男達は、その一言でノックダウンされたように静まり返った。

エッ!という風に、お互いの論客の顔を見合いながら、私達はドキッとし、どう答えようかもわからず、ウッとなり、笑うしかなかったのである。

反対に、泣きべそをかくような男もいたが、結局、ワイワイとお互いに言いたいことを口にするだけの愚かな言い合いはやめようという気に皆をならせてくれたのであった。素晴らしいパンチある言葉に、男達本人達は「本当だ、その通りだ、まるで4,5歳の子供のようだ。相手の言うことに耳は貸さずに自分の言いたいことを大声でまくしたてるのは、もうやめようヨ」ということになったのである。

 

静かになった私達を残して、あなたはスッと去って行かれたのである。

いつものように、何事もなかったように・・・である。

 

この時から男たちの、意見、主張を伝えあうやり方が大きく変わり、とても話しやすい、聞きやすいものになったのは、私達にとっても驚きでもあり、喜びでもあった。

その一言がなかったら、今もお互いに大声で同じような言葉を繰り返し合うようなやり方が変わることはなかったろう。あなたのお陰である。

あなたのある種の影響力を示した出来事であった。

 

 これを思い出すと私の心に喜びと賞賛の気持ちが湧き上がってくる。若かりし頃の思い出の一つである。こうして、あなたの存在は私の心に強く焼き付き、あなたへ近づきたい心へと変化していったのかも知れない。

 

 あなたとの結びつきがスタートするきっかけの一つを、ご披露させていただいた。

懐かしい風景である。

いつの時代でもありうる若者たちの行動、そしてそれから始まる様々な交流の一つである。こうしてあの時代も世の中、自分の生きている環境について如何に良くするべきか、どう在って欲しいか等という話題は、古今東西、時代を超えて同様なのであろう。今も、昔も世の中を良くしようという若者の心に声援を送りたい。

 

そして、今朝もあなたへの感謝を・・・ありがとう。

あなたへの感謝と賛美、そして大きな愛を示したい。

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