宮崎あおいちゃんの魅力 5

（エッセイ）[画像小はクリック拡大]



　
　宮崎あおいちゃんの魅力って何だろうなァと再び考えてみた。
あおいちゃんは周知のとおり既婚者である。彼女が女優であることを知ってる人の大半の人は、おそらくこのことを知ってるかと思う。ところが、ＴＶのＣＭや最近の幾つかの映画などで彼女を初めて見た人は、宮崎あおいちゃんが既婚者だと思う人は少ないのではないか。それほどに、現在の彼女の中に既婚者であるイメージを想起させるものは少ない。はてはて、なぜだろう！？
　一つには、彼女の中に少女のような童顔の面影や可憐さがあって、既婚者然（ぜん）としたところが全くないということもあるかと思う。また、役柄の中に既婚者としての役が少ないということもあるだろう。けれども、どうもそれだけではないように思われる。

　例えばグラビア雑誌等において、あおいちゃんもよくその表紙を飾っていたり、インタビュー記事等が掲載されたりしている。不思議なことに、その雑誌等のほとんどは、未婚の女性を主に読者対象としているようだ。恥ずかしながら私も時々眺めてはみるが、そこに載ってるのは24歳の宮崎あおいちゃんであって、他のページに掲載の、未婚者と思われる女性たちとなんら違和感がない。つまり、主に未婚の女性を対象としたと思われる多くのマガジンの中に、既婚の彼女が何の抵抗もなく受け入れられてるという不思議さ。ということは、読者層の中でも、その事は当たり前のこととして受け止められている・・・その不思議さ。既婚者を対象とした婦人雑誌にあおいちゃんが登場した記憶は、私が知るところではまだない。
　逆に、結婚等を視野に入れてて、理想のパートナーとして未婚の女優さんを連載していた男性マガジンが、唯一例外的に既婚のあおいちゃんを特集したような記事を以前読んだ気がするが、既婚者の彼女をはずさなかったその事実、これまた不思議な事のように思われる。

　これらで云えることは、宮崎あおいちゃんはこれらの世界では、既婚者としてではなく未婚者として受け入れられている。否、そうではなく、すでに既婚、未婚を超越した特別な存在として認められているんじゃないか、そのようなステータスを確立してるんじゃないか・・と、そのように思われるのである。こういう人、日本では本当に稀ではないか。

　他の人のブログの記事などを読んでいて面白いなァと思ったことがある。未婚の男性と思われる人で、宮崎あおいちゃん本人に対してのラブコールを延々と述べた最後に彼女と結婚したいと結んでいたが、フト現実に戻ったのか・・、そう云えば彼女は結婚してたんだと残念がるのである（笑）。ジョークのようだが、不思議なことに、時々似たような記事を発見したりして、この共通点は何なんだ、と思ったりもする。こと、ファン層においても、彼女が既婚者という現実は、さして重きをなしてはないようだ。

　ところで、宮崎あおいちゃんが云わゆる“演技派”の女優さんであり、役者さんとして本当に稀有な存在であるのは周知の事実でもあり、それは作品を観れば一目瞭然でもある。
　ところがそのことは抜きにして、彼女に対しての一般の人の第一印象は、“可愛い”というのが最も多いようだ。一も二もなく、まず可愛いのである。
　私は投稿記事を読むのがとても好きだが、映画の感想であっても、まず“あおいちゃんが可愛い！”“可愛かった！！”なのである。中学生の感想でもそうであり、中年の人の感想でもまた同様である。男性、女性を問わず、“可愛い”との言葉が交わされている。どうも私が感じるところ、男性よりも女性が多いようである・・・時おり見かける、“宮崎あおいちゃんになりたい”との言葉と共に・・・（笑）。


　かくして見てくると、さて、さて、宮崎あおいちゃんという女優さんは不思議な人である。既婚未婚をとうに超越し、老若男女もとうに超越して独自のステータスを確立し、その魅力を放っているようだ。そしてそのキャッチフレーズは“可愛い”である。もちろん彼女が表面的に“可愛い”だけの人ではないことは、彼女の演技をよくご存知の読者諸兄にはこれ以上の説明は不要であろう。


　婦人雑誌に顔を出すあおいちゃんはまったく想像しにくいが、ベビー雑誌では何となく想像出来て、にやけてくる。そうだ、いつの日か、ベビー雑誌に登場して頂きたい・・・願わくば。それから徐々に婦人雑誌へ移行するのは何となく分かる気がする。
　でもそのときが来ても、彼女なら今の雑誌にも出続けてくれるような気もするし、いつまでもいつまでも“可愛い人”でいてくれるに違いない。

・・ベビーか・・あおいちゃんの。可愛いだろうなァ～～～！！（笑）。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（楽天、yahooに同文寄稿）