KOBE Diary

神戸から、愛する人たちへ。

権威

2008-05-30 | Weblog

権威におもねる人間は、権威を恐れる。

彼らは同時に、権威を恐れない人間を恐れる。

そうして、自分たちと同類ではないことを持って、

権威を恐れない人間を排撃しようとする。

だがそれでもなお打ち砕かれない人間を、彼らは賞賛する。


なぜか。

彼らは、そうした人間こそをリーダーとして求めているからだ。

現状を打破する力、未来を創造する力は、

権威におもねる人間にも、権威を誇示したがる人間にもない。

その力は、権威を断固として恐れない人間だけに許された資質だ。

権威を恐れない人間だけが持つ権威を、

人間存在としての権威、生命的権威とでも呼ぼう。

一人立ちて、なおほがらか。

それが本物の権威だ。


さて君は、

どうあろうとするのか。

人間は動物だから、利己的な本能がある。

自分が幸せになろうとすることは良い。

だがそれゆえに、自然界の掟すら無視する奴は虫けらにも劣る。

まして、他者に不幸や悲惨を押し付ける奴はアメーバにも劣る。

人間が人間たるゆえんは、他者の幸福を考えることにある。

人間の、地球の未来をイメージし、その実現のために行動することにある。

そうした人間こそを、リーダーと呼ぶ。


未来の創造者であろうとするかしないかは君の勝手だが、

未来の創造者でない人間は置いて行かれる。

まして未来の破壊者になる人間には滅亡があるばかりだ。


さて君は、

どうあろうとするのか。