芳彩の歳時記

母から娘へ、そして孫へ  伝えたい生活の中の礼法

六十五候 麋角解

2011-12-28 01:23:16 | 七十二候

「さわしかのつのおつる」

「麋(さわしか)」は、大鹿のことだそうです。
どうもトナカイの一種のようです。
麋の角のことを「麋角(びかく)」といい
その角の落ちる頃ということです。

一般の日本の鹿は春に角が落ちるそうですが、
麋は冬なのですね。
きっとサンタクロースと共に子供たちに
プレゼントを運ぶ大役を果たしたので
気分一新というところでしょうか?

私たちも今年の1年の厄を祓い落し
新たな気持ちで新年を迎えたいものです。


六十四候 乃東生

2011-12-22 23:21:33 | 七十二候

「なつかれくさしょうず」

「乃東(だいとう)」とは、「夏枯草(かごそう)」のことで
一般には「うつぼぐさ」とも呼ばれてるこの花は
夏至のころに花が咲いて枯れたようになり、
冬至のころに芽を出します。

枯れた花穂は、利尿・消炎作用があり生薬として
用いられています。
昔の人にとっては、大切な草だったのでしょう
七十二候には、
夏至の初候 「乃東枯」
対で登場しています。


餅つき&折形講習

2011-12-20 02:07:31 | イベント

日曜日にいつもお世話になっている
神奈川建築職人会様のイベントで
主人は、餅つき
私は折形講習をさせて頂きました。


折形講習には30人以上の方が
水引で鰒結びを体験されました。


皆さん、水引を揃えるのに
言葉もなく真剣でした。

アメリカから来日されている
スタッフのご友人は、
3時間ほど何度も鰒結びに挑戦され
最後には、家でも練習したいと
水引をお持ち帰りになりました。

  
予定では、鶴の箸置きと箸袋でしたが、
展示していたお年玉袋にも興味を持たれ、
鶴のお年玉袋もお教え致しました。


六十三候 さけのうおむらがる

2011-12-17 01:33:29 | 七十二候

「鱖魚群」

タイトルに「鱖」の字が表示できず
今回は、読みをタイトルに入れました。

鮭が産卵のために産まれた川に
戻ってくる頃ということかな・・・
「鱖魚(けつぎょ)」とは鮭のことではなく
「追河(おいかわ)」やまべやはえごのようです。
中国では、「鮭」という漢字は、
河豚(ふぐ)または一般の魚を
意味するようで、「鮭」という呼び方をするのは
日本だけのようです。

年の瀬、「鮭」と言えば「新巻鮭」が
お歳暮によく使われていますが
「新巻」とは
鮭を保存するために塩漬けにし
荒縄やわらで
包んだり吊るしたりしていたことから
「稲巻」「わら巻き」と呼ばれていましたが
いつのまにか
「あらまき」となったそうです。

地方によっては、娘の嫁ぎ先へは「新巻鮭」を
贈る風習があるところもあるようですが、
我が家の場合、娘の嫁ぎ先が北海道なので
横浜から「新巻鮭」というのも・・・


六十二候 熊蟄穴

2011-12-13 01:27:27 | 七十二候

「くまあなにもぐる」

熊が冬眠すると思っている方も多いかと思います。
実は、私もそう思っておりましたが、
冬眠する動物は、秋に餌をたくさん食べて
脂肪を貯え、エネルギーの消費を少なくするために
体温を下げ、心拍数も減らし生理機能を
低下させて眠りに入ります。
先日、テレビで冬眠しているリスを起こそうとしましたが、
叩いても起きませんでしたが
ゆっくりと心臓は動いていました。

熊は、穴にもぐるのですが、
体温を下げたり、機能を低下させるわけでもないそうで
生理学的には冬眠ではなく冬ごもりということになるそうです。
その冬ごもりの間に熊は出産もするそうです。

冬山の寒さの中、地中では静かに小さな命が
育まれているのですね。


六十一候 閉寒成冬

2011-12-07 22:37:35 | 七十二候

「そらさむくふゆとなる」

大雪に入り本当に寒くなりましたね。

「閉塞」は閉じてふさぐことですが、
この候では「そらさむく」と読ませています。
「へいそくしてふゆとなる」と
読む暦もあります。

厚い雲に覆われた冬の空を
イメージしたのでしょうか
昔の人の言葉は奥が深いですね。



こんにゃく美人

2011-12-06 01:51:31 | イベント



広島県神石高原油木産の生芋100%のこんにゃく
賞味期限が6日間ということでネットの販売もしていないそうです。
生でも煮てもおいしいこんにゃくです。


12月13日(火)限定販売
都筑区みんなのキッチン
11:30~14:30

2個入り 450円

予約受付中

お申し込み・お問い合わせは
岡 090-9248-7371


メディア掲載です

2011-12-06 01:17:05 | 雑記

 
★ 食の情報誌「みんなのキッチン」に
12/13(火)味噌田楽御膳の案内が掲載されました。
精進料理のエッセンスを取り入れた
発酵ベジ料理研究家 高山晴代先生と
私 礼法講師 平沼芳子のコラボ企画です。

正月事始めの日にまずは体内の大掃除からと
広島神石高原の「こんにゃく美人」さん
ひとつぼ雑穀プロジェクトさんとぴたらファームさんの
協賛を頂き70食限定でランチ提供をさせて頂きます。
まだ、お席に余裕がございます。
どうぞ、お友達をお誘いの上お越し下さいませ。
予約優先ですのでメールでお申込みをお願い致します。
zenden1213@gmail.com

★ 和の生活マガジン「花saku」12月号
毎月私のきものアルバムを連載されている
林良江さんのご紹介で
着物美人の輪のコーナーに掲載頂きました。


六十候 橘始黄

2011-12-02 01:09:36 | 七十二候

「たちばなはじめてきばむ」

特に何があるというわけでもないのですが、
師走の声を聞くと気忙しく感じるのは私だけでしょうか?
走り抜けるような月ではなく
じっくりと1年を振り返り、
来年の歩みの準備をする月としたいものです。

「橘」は唯一日本原産とされる柑橘類で
常緑樹である橘は、永遠・理想郷をたとえるとして
喜ばれていたそうです。

「日本書記」や「古事記」には
田道間守(たじまもり)が常世国(とこよのくに)
永遠不変の理想郷から持ち帰ったと記されていて
「橘」の名前も「田道間花(たじまばな)」が
変化したということです。

ここでいう「黄ばむ」は、葉ではなく
橘の実が黄色く色づく頃ということです。
橘の実は、酸っぱくて食べることは出来ないそうですが、
昔は蜜柑の総称とされてたそうです。