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鏡依存症② それでも見たい!

2017-10-30 15:25:52 | アレルギー&アトピー
私はいつも鏡を探していた






私は
10代後半~40代前半まで


ステロイド剤と
免疫抑制剤による
リバウンドを

何度も繰り返してきた。





それは!




それは!




もう!!



何年も


何年も


何年も!






本当に


本当に


本当に



生き地獄のような
日々だった。







とにかく




痒い!!



痒い!!!



痒い!!!!






体の内側から
涌き出るような痒み。




掻いても掻いても


痒いところに届かない。





震えがくるほど痒い。


痒みで
のたうちまわった。




掻いたら掻いたで
そのあとは



痛い!!



痛い!!!



痛い!!!!



もう全身が
ズルむけだった。






体に熱がこもり熱い!



この体の熱は
ふとんに潜っていると


発散できない熱が
その中に
熱がこもるらしく


ふとんをめくると


湯気が
もわ~っと
出てくるのだった。
(嘘のようだがホントの話)




そして


体が熱いと
さらに痒みが!!







この時は
身体の機能が
すべて異常だった。



口の中
喉の奥には

常に大きな口内炎が
5~6個できていた。




体重は激減し
声が出なくなった。




汗もおしっこも
出なくなった。



おしっこは
一日に二回出すのが
やっとだった。


なぜか便秘をした記憶はないが
たぶんそこまで気が回らなかったのだろう






生理も止まった。




股関節にはコリコリした
大きなしこりが
いくつもできた。





手のひらには
水泡が大量にできていた。




多い部分で

指のひとつの関節の間に
80~100個の水泡が
密集していて


ヒジョーに
気持ち悪かった。
(引きこもり状態で
時間だけはたっぷりあったので
数えてみた)



その水泡が乾いて
ひび割れてくると

これまた
痛くて
痛くて


手を濡らすのも
物を掴むのも
着替えるのも


生活全般
すべてが困難になった。









動くことも


座ることも


立っていることも


食べることも


話すことも


笑うことも


泣くことも


眠ることもできず





痒み痛みに耐えながら



ただただ
一日一日が終わるのを



膝をかかえながら過ごした。





顔はパンパン


ブヨブヨで
ズルむけだった。



目も口も開けられない。




ガリッガリッと
二往復ほど掻くと


血と
薬臭い黄色い汁がにじみ出て
滴り落ちた。



この黄色い汁は
身体中からも出ていて




朝起きると


身体とシーツが
ベッタリとくっつき


非常に不愉快だった。






そして
この汁が固まると



パラパラと
分厚い皮が


ウロコのように
剥がれ落ち





私の歩いた後は
その落ちた皮で



道しるべのように
なっていた。






剥がれては汁



剥がれては汁




これを何年も繰り返した。






人相はすっかり変わり



自分でも本当の顔が
思い出せないくらいだった。








それなのに




それなのに





私はなぜか





この醜い顔を
鏡で確認しないと




気がすまなかった。







見ても
何も変わらないのに





見ても
落ち込むだけなのに。





その汚い部分を



一日に



何十回も

何百回も



確認した。






発狂するほど
掻きまくっては



鏡を見て。






鏡を見ては
落ち込み。




自分の顔に
イライラしては



また掻きまくる。






私のこの
意味のない異常行動は




何年も何年も
続いたのだ。

           (つづく)



大丈夫。時は流れる。


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