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今回は、振り飛車党で知られる藤井猛九段の竜王戦2組昇級者決定戦から「次の一手」をご一緒に考えてまいりたいと思います。
【次の一手】は私が独自目線で気になった局面をチョイスしていますからお気楽にどおぞ。
開始日時 2020-07-24 10:00
棋戦 第33期竜王戦2組昇級者決定戦
先手 藤井 猛 九段
後手 郷田真隆 九段
手合割 平手
場所 東京・将棋会館
持ち時間 5時間
消費時間 97▲248△276
戦型 四間飛車
▶9手目22角成
振り飛車側から角交換に出ました。
次の一手
▶90手目52銀打ちまで。先手番。
あなたならどう指す?
ここでも「3手の読み」で考えていただけたらと思います。
本譜91手目は次の局面図でどおぞ。
▶本譜91手目31と
☗31とに☖同飛なら☗52馬で、せっかく打った銀が生きません。
91手目〔31と〕から手を進めると、☖31同飛、☗52馬☖42金と続き、
▶95手目53馬
この先2手目で後手投了の局面。
2手先の手を先手はどう指したんでしょうか?
それは、下記【棋譜】からどおぞ。
私の考えとは遠く及ばない、とても予想外の一手でした。
ちなみに、私の読みは☖53同金、☗42銀でした。
☖53同金は本譜どおりでしたが・・・。
ちょっとばかり、手を戻しますが、Shogiguiによる解析では、
66手目☖62銀を疑問と指摘しています。
当然のように見える☗71歩成を防ぐ一手に思えますが、
これが本局を通して唯一の疑問手になりました。
あなたはいかがお思いでしょうか?
よかったら、ご感想・ご意見をお伺い出来れば嬉しく思います。
▶66手目最善手は何か?
☖55歩。
☖55歩~☖43馬が後手の狙いのようです。
▶本局の解析
先手は、悪手も、疑問手もなし。
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初手から終局までごゆっくりお楽しみください。
▶ https://noike.info/kifup/2020/07/2020-07-28--13-34-26--207520/index.html
上記のとおり、藤井九段が中盤後半から圧倒し、97手で見事に勝利しました。
中盤の指し回しが光った将棋に見えました。
負けたとはいえ、郷田先生も素晴らしい技で見ごたえがある将棋を楽しませていただきました。お疲れさまでした
藤井先生は昇級にあと2盤頑張ってください。
次は深浦九段との一戦です。
最後までお目を通してくださり有難うございました。