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自由主義

2021-10-02 19:47:00 | 政治
 ミルトン・フリードマンという経済学者がいる。一般に新自由主義の論者といわれているが,本人は言葉の意味で正しく「リベラリスト(自由主義者)」といっている。
 リベラリストという言葉も変遷をたどってもともとの字義から意味が離れているような気がするが,それはおいといて,フリードマンは,自由主義を主張するのに特に新しいことを言っているわけではないというのが本人の思いだろう。
 フリードマンの主張は簡単で全ては市場にませるべきと言う話になり,出来るだけ公の介入を少なくするということになる。麻薬までも解放して良いように書かれていて驚く。ただ全てをオープンにすることによってアンダーグラウンドな金の流れは確かに減る。麻薬が薬局で売られ,例えばたばこのようにパッケージに「摂取のしすぎは,貴方の精神を病みます。」などと書いて販売されると,麻薬の売買が暴力団の資金源にはならなくなる。
 金銭の貸借にしても金利を自由に設定できれば,犯罪とされるヤミ金などもなくなる。
 金貸しがいくら貸し付けても良いが,本人が払いきれなくなったとき破産すれば良い。
 金貸しは取りっぱぐれてしまうから適正な審査をするようになる。ヤミ金的な金貸しは暴力的な取り立てをすると思うだろうが,そういう金貸しは簡単に取り締まれるようにしてしまえば良いのである。金貸しの話をすると長くなるので詳細は別途に譲るが,金貸しが自由な貸し付けが出来るようになるとオレオレ詐欺やヤミ金の問題はなくなり,きちんと納税してくれれば国の税収も増えていくことになる。
 規制緩和とは,基本的に市場にまかせていくようにしようということになるが,政治家の多くはしがらみも多いし、思い込みもありで規制を増やす方には行っても、緩和への理解は足りないようである。