朝のかおをして 散歩していると
サンダルの軽い足音が
道連れとなって ついてくる
白い仔犬のリードをひいた
若い女性の顔が
まぶしい太陽を遮るように
小手をかざして 近づく
おはよう・・
手にした 紫陽花の一枝を
さしだして
あたりまえのかおをして
手渡すと
怪訝なかおの わたしを
ふりむきもしないで
その姿は やがて 小さくなって
朝霧の向こうに
溶けこんでしまった
朝のかおをしたわたしに
紫陽花が
似合うというのだろうか
今、
ほほがほころんでいると
思った
サンダルの軽い足音が
道連れとなって ついてくる
白い仔犬のリードをひいた
若い女性の顔が
まぶしい太陽を遮るように
小手をかざして 近づく
おはよう・・
手にした 紫陽花の一枝を
さしだして
あたりまえのかおをして
手渡すと
怪訝なかおの わたしを
ふりむきもしないで
その姿は やがて 小さくなって
朝霧の向こうに
溶けこんでしまった
朝のかおをしたわたしに
紫陽花が
似合うというのだろうか
今、
ほほがほころんでいると
思った