曇り空を見上げて
晴れた日
飛行機雲が連なっていた
空の絵画を 回想する
心の空模様は
日々 変わり
涙雨さえ降ろうというのに
思いが届かない
切なさは
ぬぐいようがない
眼を落とした花屋の店先の
初恋草に 語りかけ
その天真爛漫な姿を
模倣して 笑みをつくろい
鏡を覗く
心からの笑顔は
私の内から 湧きあがらない
何を 戸惑っているのか
心に尋ねてはいけない
黙って 手をとって
いざなってくれるまで
閉ざした心は
推測より 頑な(かたくな)なのだから
初恋草(レシュノルティア)
花言葉 淡い初恋、秘密