散歩に出ようと
空を見上げ
雨粒が 落ちてこないのを
たしかめる 余裕はある
行く先の あてはない。
散歩だから
それでいい。
歩きながら
周りを見回すこともない。
その時 道連れは
重い 心だけ
足元だけを 見つめている
気が付けば 足音もまた
道連れになっている
どの角を 曲がったのか
どこで 折り返したのか
自分を取り戻したとき
私は 私の 心の部屋の
真ん中で
昨日の心と 対座して
愚にもつかない
私の 自叙伝をめぐり
口論している
空を見上げ
雨粒が 落ちてこないのを
たしかめる 余裕はある
行く先の あてはない。
散歩だから
それでいい。
歩きながら
周りを見回すこともない。
その時 道連れは
重い 心だけ
足元だけを 見つめている
気が付けば 足音もまた
道連れになっている
どの角を 曲がったのか
どこで 折り返したのか
自分を取り戻したとき
私は 私の 心の部屋の
真ん中で
昨日の心と 対座して
愚にもつかない
私の 自叙伝をめぐり
口論している