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楽しく子育て,みんなで子育て~気まぐれママのブログ~

絵本、布おむつ(布オムツ)、離乳食、手作りおもちゃ、子育て(育児)の話したいこといっぱいです。

母乳育児(中編)

2007-05-13 06:22:42 | 母乳・粉ミルク
 出産後に体調を崩したり,なかなか母乳の出ない体質であったりして,粉ミルク育児に移行される方も多くいらっしゃいます。
 また,母乳は頻繁にあげなければならず,睡眠不足やストレスで育児が手につかなくなる方もいらっしゃいます。
 自然なことなので,母乳で育てられたらいいのかもしれませんが,私は,母乳育児の大切さを語るよりも,

 どれだけ 子どもを愛せているのか
 を語るほうが好きです。
 
 母乳をあげないからといって,子どもに愛情がないわけではないと思います。
 栄養的には,免疫などの面で母乳のほうが優れているといわれています。
 でも,母乳をあげないから,哺乳瓶で粉ミルクをあげるからといって,子どもに愛情がないわけではありません。

 では,母乳をあげることのできないパパやジイジバアバは,子ども(孫)に対して愛情が薄いのでしょうか。
 そんなことはないですよね。

 母乳育児を推進するならば,もう少し,支援体制を整えて欲しいものです。今は御姑さんや母親と一緒に暮らしておらず,一人で子育てするママさんが増えています。母乳をあげるにしてもわからないことだらけです。

 わからないことだらけなので,気まぐれママも,自分の体験で母乳育児について語ってみようと思い,この記事を書き始めました。

2 母乳を止めるとき

(1)母乳を止める時期

 知っていますか?モンゴルでは,好きなだけ,母乳をあげています。量ではなく,年齢の話しです。ですから,14歳くらいの子がお仕事や学校から帰ってきて,母乳を含む,とということもあります。先日,テレビでやっていました。
 おお,これこそ,究極の母乳育児・・・。と,思わず見入ってしまいました。

 でも,今の日本では考えられませんね。たぶん,マザコン,といわれる以前の問題になってしまうでしょう。文化の違いですね。

 ところで,母乳育児を行っている方が母乳を止めよう,と思うきっかけはどういうことでしょうか。

 ●離乳食をなかなかたべてくれない。食べる量が増えない
 ●母乳より牛乳のほうが栄養がありそう
 ●離乳食も食べるようになったし,そろそろ解放されたい
 ●ママさんとベビちゃんが離れなければならない時期がきたから
 ●精神的にも体力的にも疲れてきたので,粉ミルクを使いたい

 ママの思いはいろいろとあると思います。
 
 母乳を止めて粉ミルクにかえる場合には,そのまま少しずつ移行していけばいいと思います。
 母乳から接種する「食事」としての栄養は,粉ミルクで充分代用することができます。
 

 もし,離乳食が始まったから母乳を止めよう,と考えているならば,まずは,母乳の役割について確認してみてください。
 
 母乳は,栄養を取る「食事」の代わりだけではなく,水分補給の役割も負っています。
 ベビちゃんは,哺乳瓶やストローマグまたはコップ,スプーンなどで水やお茶を飲むことができますか?
 これができれば,もし母乳を止めようとママさんが考えても,まずは第一条件は突破です。
 もし,まだ母乳以外に水分が取れないようならば,別の手段でベビちゃんが水分を取れるようになってから,母乳を止めるようにしてくださいね。

 水分補給ができて,離乳食もいただけるようならば,母乳を止めてもよさそうですね。もちろん,早くやめればいいというものではありません。
 その子にあった母乳の離れ方があると思います。

 そして,離乳食を食べる量が増えないから,母乳を止めようかと考えている方,もしお時間があれば,地域の役所などの保健師さん(福祉保健センターや保健センターに常駐)や助産師さん,子育て支援をされている方(保育園の先生など)に一度ご相談されてみてください。
 母乳が好きで,母乳を飲む量が多いから離乳食が進まない場合もありますが,食が細く,必死で食べて必死で足りない分を母乳から補っている場合もあります。
 まずは,一度,誰かに相談されてみてください。

 理由はどうにしろ,いつ母乳を止めるかは,ママさんとベビちゃん次第なのです。
 一組一組のママさんとベビちゃんによると思います。
 
 ちなみに,我が家の場合は,9ヶ月くらいで急に怪獣君のほうが急に授乳を嫌がるようになりました。特に人のいるところ(授乳室など)ではあからさまに気まぐれママの胸を隠して,「いやいや,いらない」と,顏を遠ざけて拒否の姿勢を貫きました。
 で,そのまま卒乳するのかと思っていたのですが,11ヶ月くらいから,また急に母乳をほしがるようになりました。離乳食の量が極端に変わった覚えはないのですが,それから1歳9ヶ月で断乳のようなことをするまでは,ずっと離乳食と一日1回の授乳(寝るとき)が続きました。どうして母乳育児が終わったのかは,追々。

 
 (2)卒乳と断乳
 母乳を止めると一口に言っても,卒乳と断乳があります。
 卒乳とは,ベビちゃんが「いらないや」
 と自分で思ったり,自然に飲む回数が減り,最後には欲しがらなくなるっという状態です。

 断乳とは,ママさんが「やめよう」
 と決めてベビちゃんと戦う日々を選ぶ状態です。もちろん,戦わず,断乳してみたらあっさり「いらない」というベビちゃんもいるようですが。 

 ①卒乳
  卒乳といっても,完全に,自然に卒乳できる場合もありますが,少し,ママの努力が必要になるもののようです。

 例えば,離乳食の量を増やしていって,なおかつ,定期的に水分を上げてお腹がいっぱいな状態にして,離乳を促す。
 母乳が欲しそうな時間になったら,母乳に目が行かないよう,外をお散歩したり,楽しい遊びをしたりする,などです。
 あと,ママさんが一緒にお風呂に入らないようにしたり,母乳の時間になるとパパさんに面倒を見てもらってママさんが外出したりと,いろいろと努力もされるようです。

 こうして,ベビちゃんが「あれっ,母乳ってなんだっけ」と思うまでひそやかな努力をされて卒乳される場合があります。

 また,ある程度理解のできる年齢まで授乳をし,「もう,おにいちゃん,おねえちゃんだから,授乳はいついつで終わりにしようか」とお話をして,納得の上で授乳が終わる卒乳があります。これは,とっても平和的な解決ですね。

 ②断乳
 断乳は,ママさんなどの考えや離乳食などとのバランスから,欲しがっているけれど,やめようとママさんが考えて授乳を止める状態です。

 よく昔は,乳房に怖い顔を書いたり,からしやわさびを塗ったり,赤チンを塗ってママさんがおけがをしたといったりしたようです。

 これは,日々ベビちゃんとの戦いになる場合もあるので,ママさん,余力をつけておきましょう。あとは,卒乳でも書いたような,なるべくベビちゃんが授乳を思い出さないようにする努力をして,泣くのをひたすら耐えて,歌を歌ったり,絵本を読んだり,遊んだりしてベビちゃんとママさん自身の気を紛らわせる努力をします。

 気まぐれママの周りには,断乳のつもりで授乳をやめたら,次の日からあっさり欲しがらなかった子。ママがお薬を飲むので,授乳を一時的にやめようと思ったらそのまま授乳が終わってしまった子,ママの努力のもと卒乳した子,ママと知恵比べの末,断乳した子などさまざまです。

 ちなみに,気まぐれママの弟は完全母乳でしたが,「はい,今日から牛乳ね」と,コップで牛乳を上げたら,後引きもせず,そのままその日から母乳を欲しがらなかったそうです。あっさりした性格なんですね。
 それから,気まぐれママのパパつまり,気まぐれジイジは手間取ったようです。気まぐれ大ババの話しによると,断乳をしようと怖い顔を書いたら,布巾をもってきてふき取ってから飲んだそうです。からしを塗っても同様。悪戦苦闘の末,赤チンを塗って,「ママさんおけがしちゃっていたいの」といったら,やむなく授乳を断念したそうです。これは,二昔前くらいのお話ですね(^_^;)

 では,怪獣君は・・・というと,それは,母乳育児(後編)をお楽しみに。 

母乳育児(前編)

2006-12-18 08:29:40 | 母乳・粉ミルク
今は,母乳育児がわりと推奨されています。

 保健センター(保健所)の母親学級や両親学級に行っても,産婦人科でも,小児科でも,母乳が出るなら,まずは,なるべく母乳をあげてみましょうっていわれます。

 母乳,特に初乳といわれて,出産直後から2,3日の母乳はとくに含まれる免疫と栄養価が高く,なるべく新生児にはあげたほうがいいようです。

 しかし,現実はなかなか厳しい。私も完全母乳(母乳だけで,粉ミルクを使わず育児をすること)でしたが,出産直後から病院を退院するまで,ほとんど母乳が出ず,実家に帰って1日後に初めて怪獣君は粉ミルクを飲まなくなりました。まあ,これは,ようやく母乳がでて,満足したから,母乳の後にあげる粉ミルクを飲まなくなったのだけど。

 まあ,それからは順調に,「魔法のクッキー」といって卒乳うながすまではずっと,一日に何回も何回も,だんだん回数は減るものの,夜中もあげていました。

 で,みんなと話していて気付いたんですが,母乳育児を推奨してくれるものの,アフターフォローが少ないんです。そのことについて,

 1 母乳で育てるってどういうこと?
 2 母乳を止めるとき

 で語ってみたいと思います。

 1 母乳で育てるってどういうこと?

(1)母乳育児に対するアフターフォロー
 たとえば,母乳育児をしていると,ママさんの体質によっては,胸が張って乳腺(母乳を出す管)に塊ができ,詰まってしまう。それをマッサージでほぐし,搾乳(母乳を搾り出すこと)しなければならないのですが,アフターフォローをしてくれるところがないから,そういう知識がないまま痛みを我慢しながら授乳を続け,乳腺炎を起こして母乳を断念せざるを得なかったりするような状態になることもあります。

 ネットなどで調べてみると,保健センターには助産師さんが常駐しているので,そこで母乳相談はできますが,マッサージなどはしてくれないので,あくまでも相談だけです。でも,初めてでわからないものの「相談」もないですよね。何が悩みなのかわからないんですから。

 で,産婦人科や助産院,開業助産師さんが母乳外来を開催しているところもあります。でも,そういう情報は少ないし,なによりも,実際に開催しているところは少ない。開催していても,「ここで出産した人優先」で,なかなか予約が取れない。

 ますます母乳育児は孤立します。
 昔は,御姑さんと一緒だったから,うるさいけど,いろいろフォローしてくれる部分もあったと思う。
 でも,今のママは,無理なんです。一人で育ててる人多くて。

 大抵の病院や助産院では,授乳前にはマッサージが必要であること,それから,乳腺炎に気をつけること,などを講義してくれますが,出産直後の疲れと家に帰ってからの初めての育児に追われて,そんなもの,何人の人が覚えているでしょうか。

 「相談ならいつでも受け付けます」

 って,いうけれど,何を相談していいのかわからない場合は,相談できませんよね。

 だいたい,乳腺炎の始まりも,胸が痛いッではないんですよ。寒気がして,熱が出て,風邪かと思ったら乳腺炎だった・・・・すでに炎症を起こしていると,熱と傷みが出てくるので,本人が乳腺炎だと気付くことは半々なような気がします。

 まあ,とにかく,母乳育児を推奨するだけで,ろくなアフターフォローがないから,夜中に何度も何度も起きる母乳による授乳ではママさんが参ってしまって,粉ミルクに変更ってこともありえます。

 (2)粉ミルクによる育児
 今の粉ミルクは,成分も母乳に近いので,もちろん,母乳の子と代わらずに育つといいます。

 母乳がでない体質のママさんも,ベビちゃんが母乳を飲むのが上手でない場合もあるので,もちろん,粉ミルクによる育児も大切です。昼間は母乳,夜は腹持ちがよくよく眠るので粉ミルク。昼間は保育所なので粉ミルク,夜母乳っていう「混合」の育て方もありますし。

 (3)母乳とママの心
 母乳が出るかでないかは,ママさんの体質にも体力にもよりますし,精神的なものも影響します。

 実は,私自身は粉ミルク育ちです。しかし,弟は母乳オンリーです。同じ母親でも,一人目はちょっと神経質に,2人目は慣れてきて,精神的に楽になったとうちの母は言います。

 つまり,うちの母は,母乳を出せる体質でしたが,一人目は結婚してすぐのなれない環境と初めての育児のストレスから,なかなか母乳が出ず,2人目はなれた環境と強くなった母となれた育児で安心して母乳が出たのです。

 不思議ですよね。でも,母乳って,「でない」とあせると,余計でなくなるようなのです。
 だから,母乳育児は,推奨することが大切ではなく,ママさんを精神的に支えていくことのほうが私は大切なのだと思います。
 粉ミルクのママさんにお話を伺うと,「母乳育児のママさんのほうが優位にたって話をしている気がする」といわれることもあります。その人の性格にもよるのでしょうが,母乳育児を推奨される中で,事情により母乳ではなく粉ミルクを選択すると,肩身が狭くなってしまうのですね。で,そういう雰囲気が,そういう体制が,余計ママさんの母乳を出なくしている気がします。

 この状態をなんとか改善していただきたいですね。
 ちなみに,これを読んでいらっしゃる方はネットをされますよね。母乳がうまく出ない,母乳育児をしたいけれどなかなか母乳育児ができなくて悩んでいらっしゃるときには,ネットで「おっぱいマッサージ」をしてくれる助産師さんを探し,マッサージを受けに行くことをお勧めします。でも,粉ミルクでも充分しっかりと育ちますよ。
 ただ,悩んでいらっしゃるなら,母乳に関するいろいろな相談にのっていただけますので,開業の助産師さんなどをお尋ねになるといいかもしれません。ぜひ,お話しをされてみてください。

 で,とりあえず,前編はここまで。 です。後編は,少し,先になります。