every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

R.I.P Mr.LFO Mark Bell

2014-10-14 | TECHNO


91年のデビューからテクノの第一線で活躍し、近年ではBjork(ビョーク)、Depeche Mode(デペッシュ・モード)のプロデューサーとしても知られるLFOのMark Bellさんが亡くなられました。

あまりにも突然の若すぎる死に驚きと悲しみを隠しきれません。

所属レーベルの<WARP>(ワープ・レコード)も以下の様なステイトメントを出しています。

It's with great sadness that we announce the untimely passing of Mark Bell of LFO who died last week from complications after an operation. Mark's family & friends request privacy at this difficult time.


Aphex Twin(エイフェックス・ツイン)、Flying Lotus(フライング・ロータス)と話題のビッグ・リリースが続き、エレクトロニック・ミュージックを席巻するのみならず世界一のインデペント・レーベルといっても過言ではない<Warp>ですが、レーベル初期のLFOのヒットがその礎を築いたのは間違いないでしょう。

Tommy Boy(トミーボーイ)にもライセンスされ10万枚近く(これは古いデータなのでおそらく今ではそれ以上でしょう)売り上げたLFOのヒットがあればこそAphexやBlack Dog(ブラックドッグ)といった"部屋で聞くテクノ"、いわゆるインテリジェント・テクノ(A.Iシリーズ)を展開出来たと社長のスティーヴ・ベケットも述懐しています。



「あんなものはデトロイトがかつてやっていたことだ!」とデリック・メイが雑誌で吠えていたことがあります。
確かに1st『Frequencies』を聴くと随所にデトロイト・テクノの影響を感じることができます。特に「Groovy Distortion」や「You Have To Understand」などにはデリックゆずりのファンキーなベース・ラインが息づいています。




しかし、LFOはそれだけではありませんでした(因みに―1996年まではGez Varley(ギャズ・ヴァーレイ)とのデュオ・プロジェクト)。

UKのベースカルチャーの血流を脈々と受け継ぐレゲエ/ダブのベースラインがあったのです。そう、ブリープ・ハウスです。

ダブステップ版も海賊盤でリリースされるほど今日のベース・ミュージックと並べても遜色のない強力なベースライン。*過去記事UKベースカルチャー 1:Bleep meets Dub Stepsまさしくイギリスが産んだオリジナルなダンス・ミュージックでした。





……長くなったのでここらへんで稿を改めます。



Frequencies/Sheath
Lfo
Imports
2009-12-29



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