every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

ピート・ロック&DJプレミア インタビュー

2013-05-06 | HIP HOP
YouTubeにピート・ロック&DJプレミアのインタビューがあがっていました。

Pete Rock & DJ Premier Interview

とてもとても興味深い内容だったので気になった箇所をサクッと(最近こればっかだな)メモ書きしました。雑にまとめたから詳細はリンク先を見てね。



Gang Starr - Words I Manifest

Primo「これが"はじめてのベイビー"。シングルが最初に出たけれどアルバムが先に出た。」

Primo「グールーは当時レーベル経由でデモを聞きまくっていた。ロード・フィネスと同時期に発掘され契約した。」「I.C.Pというグループを組んでいたが相棒のタップが海軍に入隊するのでグールーの誘いを受けてギャングスターに加入した。このPVを見てスパイク・リーが声をかけてきた。「グールーがマルコムXに似ているのが気に入ったと。」


Public Enemy- Shut em Down (Remix)

Pete Rock「これが最初のちゃんとしたプロダクション。まさに代表的一枚だな。」「コレが出た時はマーリー・マールからバトンを渡された気分だったよ。」「このベース・ラインを最初にサンプルしてはまる音をパズルのようにはめていった。」

Pete Rock & CL Smooth - They Reminisce Over You (T.R.O.Y.)

Pete Rock「これをどうやって作ったか覚えてないんだ。バスタ・ライムスとチャーリー・ブラウンが泣きながら踊っていてヒットを確信した。自分でもどうやって作ったのかよく覚えていない。」

Jeru The Damaja - Come Clean

Primo「ブランフォード・マルサリスが住んでた部屋に移り住んで、彼が置いていたドラムを叩きながら、グループホームのふたりとジェルーとフリースタイルをしていた。その頃からジェルーのライムは一際安定して光っていたので、グールーに可能性があるからやらせてくれと頼んで「カムクリーン」を作った。水滴の音のほかにメロディを入れるつもりだったが、ジェルーのラップを入れたら"これで決まりだ"と思った。」
「これはオレにとっても大事な一枚だ。」

Nas - It Ain't Hard To Tell

Primo「ラージ・プロフェッサーとよくビートを作って遊んでいた。「One Time 4 Your Mind」はそうやって生まれたのさ。「It Ain'T…」はオリジナルを聴かされてリミックスして実際に収録されたのはそっち。「Human Nature」を流しながら作業してた。」



Pete Rock「最初に録音したのは「Represent」だがPrimoのアップライト・ベースのバージョンは採用されなかった。「The World Is Yours」をスタジオで聞いて急いで自分のミックスを作った。ホットなビートが欲しかったからリスクペクトのある競争さ。」

ふたり「NASとはもう1枚ILLMATICみたいなのを作らなきゃ。俺たちは待ってるぜ。未だにホットなビートをつくってるんっだからな。世間が変っちまったからギャラはやすくなったがなw


Unbelievable - Biggie (Original Version)

Primo「ビギーが直電して5千ドルでビートつくってくれと(当時の相場は2万5千ドル)、忙しい時期だったけれど懇願されたからスタジオに来いといったら直ぐきたよ。ビギー・ビギー・スモールというサンプルのスッタプしか出来てなかったけどビギーが”それだよ! ただ、もうちょっと複雑に"とか言いながら、葉っぱと酒をやりつつ7-8時間ビートを弄っていた。」「Rケリーのフックはビギーがスタジオを去り際に入れてくれと残していった。翌日レコードをゲットして入れてみたらキーもEQも完璧だったんだ!」


Crooklyn Dodgers 95 - Return of the Crooklyn Dodgers

Pete Rock「このピアノのループは俺の「The World Is Yours」を超えたと思ったね。」
Primo「ベルはサンプルの一部だった。取り除くことが出来なかった」あれは"事故"だったのか!


A Tribe called quest - Jazz(We've Got) & Buggin' Out

Pete Rock「これは俺が作った曲さ。ビートを作って、Qティップが聴きに来て、気に入って、レコードが置いてあるのを見て、気が付いたらコレが出てた。あまり裏話はしたくないんだ感情的になる人もいるからな。でもコレはクレジットないけど俺が作ったっていえるよ。」


Gang Starr - Full Clip

Primo「これは一番気に入っている曲。ヴァレンタイン・デイに出来た。まさにセックスしている時に家の電話、ポケベルと鳴りまくった。何だよと思って折り返したらBIG Lの訃報だった。フィネスに電話をしたらヤツは寝てた。ホッとしたよ、BIG Lのことが本当だったら真っ先に知っているはずだからな。けど違ったんだ。あまりにショックで寝込んでたんだ。」



Pete Rock & CL Smooth - The Main Ingredient (1994)

Pete Rock「これは『Mecca and the Soul Brother』のステップ・アップ作品で俺たちの決定打だ。最も重要な作品。一ヵ月半で完成させた。いや二ヶ月か。(ジャケ裏の)地下室にブランド・ヌビアンやビギーが屯ってた。このアルバムは作るのも楽しかった。『Mecca...』につづいて楽しくて、楽しくて......。」


Pete Rock「(裏ジャケを見ながら)いまはミルクケースじゃなくてIKEAの本棚にレコード入れているんだ。ピッタリ入るよ。いまも同じ作り方をしているよ。」



Primo「サンプリングが使えなくなった分クリエイティブになることを強いられている。限界をきめるとここからどんなスゲエのを作れるのかって脳みそがうずくんだ。
Pete Rock「(『The Main Ingredent』のジャケ裏に)椅子が見えるだろ。これに座る時はビートを10~15曲作った時さ。出来上がってジックリ聴くときに初めて座るんだ。」
Primo「俺たちもそうだった。グールーがいつも曲のタイトルを寄越すんだ。グールーはいつもどのタイトルがシングルになるか分かってた。」全体的に感じるのはGang Starrはグールーが主導権握っていたんだなぁということ。

あとNAS『Illmatic』の逸話が興味深かったです。でも話しぶりからすると『Life Is Good』リリース前のインタビューなのかな? とも思いました。










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