every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

月に囚われた男

2010-06-04 | 映画
『月に囚われた男』観た。 いい映画だった。 500万ドルの低予算を逆手に取り、最小限のセット、キャスティング。 それら総てが物語り上の必然を持っている。 はやくダンカン・ジョーンズの次回作が観たい。 アイザック・アシモフやロバート・ハインラインの短編のような深みのあるSFだ。 オーセンティックなといってもよいかもしれない(細かい科学公証)。 物語の種明かしは早々に訪れる。 だから「 . . . 本文を読む

第9地区

2010-05-31 | 映画
オイラの部屋にゴキブリが出る。 引越し初日、まだ寝具くらいしか荷解きしていない段階で現れた気もするから"侵略者"はこちらなのかもしれない。 オイラはゴキブリを駆逐する。 南無三と(仏教徒でもないのに)合掌するが、殺生は殺生だ。 『第9地区』を観てからはクリストファーのことを思い出すようになった。 ただそこに居るだけなのに何故殺めなければならないのか。 これが猫だったら、自部屋から出す . . . 本文を読む

これは恋ではない (500)日のサマー  *追記あり

2010-03-15 | 映画
「ボーイ・ミーツ・ガールの話だが、ラブ・ストーリーではない」 冒頭のこの台詞が何より『(500)日のサマー 』の内容を言い表している。 映画の感想を検索すると「これは俺の映画だ」と語っている人が多いが、所謂リア充でなければ男の子は程度の差はあれ、そう思うんじゃなかろうか。 少なくとも、トムのTシャツがジョイ・ディヴィジョンとクラッシュだって気がつくような種類の男だったら(それってナードだってこと . . . 本文を読む

薄っぺらいチャイルド・プレイ 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」

2010-03-14 | 映画
薄っぺらいチャイルド・プレイ 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」には見事にDQNしかでてこない。 主人公である田西が一番痛々しいが、時代に似つかわしくないほどウブで(であるが故にシホは心配でならなかったのだろう)どこか他力本願で自分が見えていないちはるも、彼女を確信的に弄び、中絶費用を女に届けさせる青山も、それを不快に思わない長谷川も、会社に部下を殴りこみに不審人物が来 . . . 本文を読む

今年観た映画から。

2009-12-30 | 映画
[BEST] ・SR サイタマノラッパー ・愛のむきだし ・This Is England ・レスラー ・愛を読む人 ⇒基準点は鑑賞後のインパクトと頭の中で反芻した回数。換言するとどれくらい見返したくなるかどうか。 [WORST] ・サマーウォーズ ⇒鑑賞中、鑑賞後は楽しんで見れたのだけれど、鑑賞後よくよく考えると「家族っていいよな」じゃなくて「長い物には巻かれましょう」というメッセー . . . 本文を読む