《落日菴執事の記》 会津八一の学芸の世界へ

和歌・書・東洋美術史研究と多方面に活躍した学藝人・ 会津八一(1881-1956)に関する情報等を発信。

道真と八一 ー北野天満宮の梅苑ー

2021年03月01日 | 日記
北野天満宮の梅園を観た。馥郁たる梅花に酔って、京都の初春を満喫したことである。
よく知られている通り、北野天満宮は菅原道真を祀っている。

かつて会津八一は九州を旅した時、観世音寺の鐘を観て一首を得ている。

このかねの
なりのひびきを
あさゆふに 
ききてなげきし
いにしへのひと 
(この鐘の鳴りの響きを朝夕に 聞きて嘆きし古の人)

讒言により左遷された道真公は、朝夕この鐘を聴いて嘆きを深くされたろうと、浮世の俗事に痛めつけられた道真を労るかのような一首である。
















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