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Red Hat は買収する企業をどのようにして決定しているのか?

2012-07-05 09:32:48 | Red Hat
どのような場合に企業買収を行い、どのような場合に自社開発を行うのがベストなのだろうか?これは、ビジネススクールでは昔から事例研究されているテーマだ。

買収相手がオープンソース企業であれば、この決定はさらに困難なものとなる。なぜならば、その企業の持つ技術はオープンなものなので、買収しても自分のものにはならないからだ。これは、Linux 業界のリーダー 米国 Red Hat が常に取り組んでいる課題でもある。

Red Hat は買収する企業をどのように決定しているのか?
今週 Red Hat は、ミドルウェア製品を開発する米国 FuseSource の買収を決定した。Red Hat CEO の Jim Whitehurst 氏は、InternetNews.com のインタビューに対して、買収を決定した理由を説明した。

「どんな企業も自分たちの強みを把握しておく必要がある。Red Hat の強みは、オープンソースコミュニティの活性化に長けていることだと、我々は認識している」

FuseSource の技術は、エンタープライズ サービス バス(Enterprise Service Bus:ESB)として知られるもの。Whitehurst 氏が、Red Hat で開発するのは困難だと認めているものだ。Whitehurst 氏は ESB 技術をもつ企業の調査を開始したとき、業界をリードする企業を探すことはしなかった。そうではなく、優れたコミュニティを探したという。ESB 技術の場合、最も優れたコミュニティは、Apache Camel プロジェクトだった。

「自分たちで ESB を開発する場合、必要な人材を確保することは可能だろうか?それとも、多くの優れた人材を持つ企業はあるのだろうか?FuseSource は、Camel コミュニティに10人のコミッターを送り込んでいた。それが決め手となった」

FuseSource は、ESB 分野での唯一の企業というわけではない。Mulesoft や Talend も活発な動きを見せている。だが、これらの企業は Camel のようなコミュニティを持っていなかった。

重要なのは「人材」

Red Hat が買収を実施する場合に、検討する要素はいくつもある。だが、もっとも重要なのは「人材」だ。

「オープンソース企業を買収するとき、もし従業員が Red Hat には来たくないと言いだしたら、我々は何に金を払ったのかわからなくなってしまう。なぜなら、知的財産は手に入れられないからだ」

Red Hat が2011年に1億3,600万ドルで買収した Gluster は、成功した例と言えるだろう。Gluster は、先週 Red Hat がリリースした「Red Hat Storage 2.0」のベースになっている。Gluster の従業員は皆、Red Hat で働くことを望んだ。そして、このことが買収を容易なものにした。

「FuseSource の場合でも、重要なのは買収金額ではなかった。従業員が買収後も会社に留まることを約束してくれるかどうか、Red Hat の一部になりたいと思ってくれるかどうかが重要だった」

今後の買収先として Whitehurst 氏のレーダーには、ソフトウェア定義ネットワーク、ビッグデータ、アナリティクス技術を持つ企業が映っているようだ。先週ボストンで開催された Red Hat Summit イベントの期間中、Red Hat はソフトウェア定義ネットワーク企業の Nicira にスポットをあてていた。その他、Red Hat はビッグデータでは MongoDB と、アナリティクスソフトウェアでは Jasper とパートナーシップを結んでいる。

Red Hat が特定の企業に興味を持ったとしても、すべての企業が Red Hat の一部になりたいと思うわけではない。Whitehurst 氏は、企業によっては Red Hat に買収されるのではなく、IPO への道を選ぶところもあるという。

OpenStack のケース

Red Hat は多くの企業を買収してきているが、買収には至らなかった技術も多い。その1つとして挙げられるのが、オープンソースのクラウドプラットフォーム「OpenStack」だ。Red Hat は、プラチナメンバーとして OpenStack に多くの貢献をしている。

「我々は OpenStack を買収する必要はないと考えた。OpenStack の貢献者は様々な企業に広く分散している。Red Hat は貢献者の何人かを雇い、OpenStack への貢献が継続できるようにした。それだけで十分だった」

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Red Hat CEO の Jim Whitehurst 氏

Red Hat、「Red Hat Storage 2.0」をリリース

2012-07-03 15:11:55 | Red Hat
Red Hat、「Red Hat Storage 2.0」をリリース
オープンソースの OS ベンダーが、公式にストレージベンダーになった。米国 Red Hat は2012年6月28日、同社による毎年恒例のユーザーカンファレンスイベントで「Red Hat Storage 2.0」と名付けられたストレージシステムの最初の商用版を公開した。

Red Hat Storage 2.0 は、今年の4月にはベータ版がリリースされていた。同ソリューションは、Red Hat が2011年10月に1億3,600億ドルで取得した「Gluster」をベースにしたものだ。

Red Hat のストレージソリューションは、Gluster 3.3 リリースをベースにしたものであはあるが、Red Hat はそれに様々な機能を追加しており、今回登場した製品版には4月のベータ版になかった機能さえもが追加されている。

Red Hat のストレージ部門の VP 兼 GM である Ranga Rangachari 氏は InternetNews.com の取材に対し、製品版では管理機能が追加されていると語った。

新しい管理機能は、複数のストレージモードを管理可能にするもの。この新しい技術は、「Red Hat Storage Console」と呼ばれており、Red Hat の他のプロジェクトから生まれた技術だ。

「Red Hat Storage Console は、Red Hat Enterprise Virtualization Management コンソールの技術を活用したものだ。我々は、オープンソースの oVirt プロジェクトのブランチをもとにして、Red Hat Storage Console を構築した」

Rangachari 氏は、基本構造はそのまま使えたので、彼のチームはそれをストレージボリューム管理用に作り直すだけで済んだと語る。oVirt は、Red Hat Enterprise Virtualization (RHEV)のコンポーネントをベースとしたオープンソースの仮想化プロジェクトだ。

このように、Red Hat Storage 2.0 は RHEV の技術を活用しているが、Red Hat の他のコンポーネントを統合できているかというと、そうでもない。例えば、今回のリリースでは、Red Hat Satellite ネットワークはまだ統合されていない。これは、RHEL のアップデートなどを効率化するシステム管理ソリューションだ。

Gluster 3.4 では、HekaFS も含まれる予定となっている。だが、これが Red Hat Storage 製品でいつ利用可能になるのかについては、まだわからないという。

Red Hat Storage 2.0 で完全にはサポートされない技術としては、Hadoop もあげられる。Hadoop は、Red Hat Storage 2.0 では技術プレビュー版としてしか利用できない。その他、今後の課題として Red Hat が取り組んでいるものには、重複排除サポートや、SSD 技術をより効率的に活用可能にする階層ストレージ管理などがある。