
いろいろあったシーズンと最終戦と北川の引退。
うまく整理が付かないので,この日の写真を並べてみます。
まずは試合前ステージ。






舞台袖には八カセさんもいたのですが,どうやら「今までありがとう」って喋ってはるのを見てると,
もうサヨナラなのかなっていう気がします。
ここのステージにも,フィールドにも出てきませんでしたし。
ライスタには,今年この日限り復活した近鉄猛牛マークの私設応援団旗と,北川旗。
そして。

久々に京セラドームのフィールドに登場したスマイルボンバー。
お子さんが始球式を務めていましたが,やはり野球選手を志しているようで見事な投球が披露されました。


オリ先発投手は幼い頃から近鉄ファンだった前田祐二。
何か,今日は北川のための試合であると同時に,復刻試合以上に近鉄色の強い要素がありました。
その前田は,初回鋭い当たりを打たれるも自身のフィールディングで
秋山のピッチャー返しを捕球し併殺に。


そして西武先発の牧田に対し,1番深江がショート中島のグラブを弾くセンター前ヒット,
大引送ってT-岡田もライト前ヒット,

そしてデホが2人を返す2塁打を放って2点先制。
なんていう理想的展開。(オ2-0西)
そして。その次の打者は・・

ここは力みが目だって凡退。
しかし,近鉄時代のコール「かっとばせー北川,西武を倒せーオー!」での応援が。

2点の援護をもらった前田は,何度か鋭い当たりを打たれるも,好守に助けられながら無失点に。
これまで6回を投げきったことがないだけに,当面の目標に「6回を投げきること」と宣言していた前田。
しかし,ストライク先行でリズムを取り戻し,中盤以降は西武打線を凡打の山に。


そういえば,北川選手がアンパンマンと言われていたことから,
本当にオリックス球団から「北川びっくりアンパン」という栗入りのアンパンが売られたり,
さらには「北川ビックリームパン」まで売られたりしてましたね。

いやもう,守備機会があるだけで,祝福の嵐。


すると,5回には西武菊池から安達・大引のヒット,T-岡田が2点タイムリー2塁打を放ち,
デホは凡退するも,2アウト2塁のチャンスが続く場面。
ここで。
「5番・ファーストベイスマン,ヒロトシー・キタガワー」

勢いだ繋げ続け!山を張り一か八か。
そこだ打て!手を出せ!バット振ったら・・・

ボールは飛んだ。


レフトオーバー,フェンス直撃のタイムリー2塁打。
北川らしい当たりでした。
さらに。


2年目の宮崎が北川をホームへ生還させるタイムリー。

どうしたん?
泣いてるの?

西武ファンにとっても最終戦。
あまり勝敗にこだわらない展開だったこともあり,主力温存,若手の経験の場として,生かされる試合だったようですが,
チャンテ4も聞けたし,CSで楽しんでくださいよ。


そして7-0でリードした7回。

ピッチャー西武の大石が全力でストレートを押し込むのに対して,
フルスイングで迎え撃つ北川の対決は,セカンドフライに。
この試合展開,すでにこれが最後の打席だったことは自覚されていたんでしょう。


2001年9月26日。3点差からの代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン釣銭なし。
これ以上ない劇的な一撃を喰らい,以降オリックスは立ち上がれないほど無惨な姿になりました。
その打ち砕いた相手と球団が一緒になり,このような形でオリックスの選手として,引退試合をするという運命。
打たれた当時1年目ルーキーだった大久保とは2005年から2010年まで6年間チームメイトになりましたが,
いろいろ語り合うことはあったのでしょうか。
大久保も母子家庭から這い上がってきた苦労人。
当時3イニングは上等と仰木さんにボロボロになるまで投げ続けさせられるも,マジック1の近鉄相手に全力で立ち向かった勝負。
あの試合,ローズの56号ホームランもかかっていましたが,同じく契約金0円で入団した北川智則が
真っ向勝負で抑えていました。
シーズン何本もホームランは打たれ,ネームバリューも実力も劣る選手達でしたが,
それでも真っ向勝負と相手との相性で自信を付けさせる仰木術で大打者が並ぶ近鉄打線を抑えていたわけです。
それが,オリックスというチームの面白味なのかと。
当時を思い起こすと,この試合で首位打者がかかっていた西武の中島に対し,
前田祐二という無名選手が真っ向勝負で抑えきったこととダブって見えます。

先輩大引に声を掛けられ,バルディリスや同期の宮崎,後輩の安達の守備にも助けられ,
足元を見据えた6回を投げきるどころか,8回まで無失点のナイスピッチング。

坂口も代打で登場し,1安打。来季に向けての存在感アピール。
そして。

9回はいつもの大腿筋を今年も終盤になってやっちまった岸田がシーズン最後に間に合って登板。
契約金0円の北川智則が抑えながらもストッパー大久保が打たれた試合の再現・・ではなく,
しっかりいつもの4凡で,最後は大崎の打球を岸田が捕球し,ファースト北川へ送ってスリーアウト。




いつの間にか塩崎コーチも1軍ベンチに入ってたんですね。
そして大島コーチに肩を組まれ,話しかけられる宮崎。


今季ホーム最終戦としての選手整列。
堀江アナウンサーから簡単に一年の総括が言い渡されると,次は北川選手の公式引退セレモニーに。


ハイヒールモモコさんなどの芸能人の知人,加藤秀司さんや福本さんなど所属していた歴代のコーチ。
そしてチームメイトだった中村紀洋やタフィー・ローズからもビデオメッセージが送られていました。





Bs 7 - 0 Lions
この影で,だれからも見送られること無く姿を消していった選手も多い中,こうして胴上げされて送られるのだから,幸せなのかもしれません。
田口みたいなケースもありますし。
と同時に,完全に個人個人は敵でありながらも,
共に死ぬような練習をしてきたチームメイトが祝福し,涙を流しているのだから,プロ野球は奥深いものです。
プロとして涙を流すことは許されないことかもしれませんが,今日の西をリードした伊藤の涙を見ても,
これ以上ない必死のプレーをしているからこその感情の高ぶりであり,限界に達していることを物語っているのかもしれません。
って,以前スポルティーバの記事で見た。




また,北川の引退セレモニーには,レフトスタンドの西武ファンも大半が残って一緒に拍手をしてくれていました。
こういう敵味方を越えた拍手をしてお互いの実力を認め合うのは大事だと思いますので,西武ファンには感謝したいと思います。


そして今年のライトスタンド・ライフが終了。
応援団もライスタ常連も,最後は笑顔で終えられたのは何より。
また,来年。
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お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
うまく整理が付かないので,この日の写真を並べてみます。
まずは試合前ステージ。











舞台袖には八カセさんもいたのですが,どうやら「今までありがとう」って喋ってはるのを見てると,
もうサヨナラなのかなっていう気がします。
ここのステージにも,フィールドにも出てきませんでしたし。
ライスタには,今年この日限り復活した近鉄猛牛マークの私設応援団旗と,北川旗。
そして。


久々に京セラドームのフィールドに登場したスマイルボンバー。
お子さんが始球式を務めていましたが,やはり野球選手を志しているようで見事な投球が披露されました。




オリ先発投手は幼い頃から近鉄ファンだった前田祐二。
何か,今日は北川のための試合であると同時に,復刻試合以上に近鉄色の強い要素がありました。
その前田は,初回鋭い当たりを打たれるも自身のフィールディングで
秋山のピッチャー返しを捕球し併殺に。




そして西武先発の牧田に対し,1番深江がショート中島のグラブを弾くセンター前ヒット,
大引送ってT-岡田もライト前ヒット,


そしてデホが2人を返す2塁打を放って2点先制。
なんていう理想的展開。(オ2-0西)
そして。その次の打者は・・


ここは力みが目だって凡退。
しかし,近鉄時代のコール「かっとばせー北川,西武を倒せーオー!」での応援が。

2点の援護をもらった前田は,何度か鋭い当たりを打たれるも,好守に助けられながら無失点に。
これまで6回を投げきったことがないだけに,当面の目標に「6回を投げきること」と宣言していた前田。
しかし,ストライク先行でリズムを取り戻し,中盤以降は西武打線を凡打の山に。



そういえば,北川選手がアンパンマンと言われていたことから,
本当にオリックス球団から「北川びっくりアンパン」という栗入りのアンパンが売られたり,
さらには「北川ビックリームパン」まで売られたりしてましたね。


いやもう,守備機会があるだけで,祝福の嵐。




すると,5回には西武菊池から安達・大引のヒット,T-岡田が2点タイムリー2塁打を放ち,
デホは凡退するも,2アウト2塁のチャンスが続く場面。
ここで。
「5番・ファーストベイスマン,ヒロトシー・キタガワー」

勢いだ繋げ続け!山を張り一か八か。
そこだ打て!手を出せ!バット振ったら・・・


ボールは飛んだ。


レフトオーバー,フェンス直撃のタイムリー2塁打。
北川らしい当たりでした。
さらに。




2年目の宮崎が北川をホームへ生還させるタイムリー。


どうしたん?
泣いてるの?

西武ファンにとっても最終戦。
あまり勝敗にこだわらない展開だったこともあり,主力温存,若手の経験の場として,生かされる試合だったようですが,
チャンテ4も聞けたし,CSで楽しんでくださいよ。



そして7-0でリードした7回。


ピッチャー西武の大石が全力でストレートを押し込むのに対して,
フルスイングで迎え撃つ北川の対決は,セカンドフライに。
この試合展開,すでにこれが最後の打席だったことは自覚されていたんでしょう。




2001年9月26日。3点差からの代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームラン釣銭なし。
これ以上ない劇的な一撃を喰らい,以降オリックスは立ち上がれないほど無惨な姿になりました。
その打ち砕いた相手と球団が一緒になり,このような形でオリックスの選手として,引退試合をするという運命。
打たれた当時1年目ルーキーだった大久保とは2005年から2010年まで6年間チームメイトになりましたが,
いろいろ語り合うことはあったのでしょうか。
大久保も母子家庭から這い上がってきた苦労人。
当時3イニングは上等と仰木さんにボロボロになるまで投げ続けさせられるも,マジック1の近鉄相手に全力で立ち向かった勝負。
あの試合,ローズの56号ホームランもかかっていましたが,同じく契約金0円で入団した北川智則が
真っ向勝負で抑えていました。
シーズン何本もホームランは打たれ,ネームバリューも実力も劣る選手達でしたが,
それでも真っ向勝負と相手との相性で自信を付けさせる仰木術で大打者が並ぶ近鉄打線を抑えていたわけです。
それが,オリックスというチームの面白味なのかと。
当時を思い起こすと,この試合で首位打者がかかっていた西武の中島に対し,
前田祐二という無名選手が真っ向勝負で抑えきったこととダブって見えます。


先輩大引に声を掛けられ,バルディリスや同期の宮崎,後輩の安達の守備にも助けられ,
足元を見据えた6回を投げきるどころか,8回まで無失点のナイスピッチング。


坂口も代打で登場し,1安打。来季に向けての存在感アピール。
そして。


9回はいつもの大腿筋を今年も終盤になってやっちまった岸田がシーズン最後に間に合って登板。
契約金0円の北川智則が抑えながらもストッパー大久保が打たれた試合の再現・・ではなく,
しっかりいつもの4凡で,最後は大崎の打球を岸田が捕球し,ファースト北川へ送ってスリーアウト。






いつの間にか塩崎コーチも1軍ベンチに入ってたんですね。
そして大島コーチに肩を組まれ,話しかけられる宮崎。


今季ホーム最終戦としての選手整列。
堀江アナウンサーから簡単に一年の総括が言い渡されると,次は北川選手の公式引退セレモニーに。


ハイヒールモモコさんなどの芸能人の知人,加藤秀司さんや福本さんなど所属していた歴代のコーチ。
そしてチームメイトだった中村紀洋やタフィー・ローズからもビデオメッセージが送られていました。









Bs 7 - 0 Lions
この影で,だれからも見送られること無く姿を消していった選手も多い中,こうして胴上げされて送られるのだから,幸せなのかもしれません。
田口みたいなケースもありますし。
と同時に,完全に個人個人は敵でありながらも,
共に死ぬような練習をしてきたチームメイトが祝福し,涙を流しているのだから,プロ野球は奥深いものです。
プロとして涙を流すことは許されないことかもしれませんが,今日の西をリードした伊藤の涙を見ても,
これ以上ない必死のプレーをしているからこその感情の高ぶりであり,限界に達していることを物語っているのかもしれません。
って,以前スポルティーバの記事で見た。





また,北川の引退セレモニーには,レフトスタンドの西武ファンも大半が残って一緒に拍手をしてくれていました。
こういう敵味方を越えた拍手をしてお互いの実力を認め合うのは大事だと思いますので,西武ファンには感謝したいと思います。


そして今年のライトスタンド・ライフが終了。
応援団もライスタ常連も,最後は笑顔で終えられたのは何より。
また,来年。

お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
北川、鈴木両選手が抜けて本当に近鉄残党の選手が数える程になってしまいましたね。 来年から近鉄選手の出塁テーマを聴くには坂口選手1人頼みですね。寂しい限りです・・・
(補足)忙しい中の主さんだと思いますが、オリックスのHPでファンによるプロジェクト開発を催しているようなので少し見てみてください!
イッパツマンや♪奇跡を呼び込む男~、フルスイングが見れないのは寂しいけれど、今までのプレーは忘れません。3打席目のタイムリーは見事でした。
次の日の西君もあっぱれ!でしたね☆
来年はもう始まっています。年をまたいで開幕から連勝を伸ばせたら・・・なんて、ひそかに期待しています。
かずまんさんも1年間おつかれさまでした。
シーズンオフも近況を楽しみにしていますね。。