
阪急復刻ゲーム最終戦。





今日の始球式は,阪急-読売に在籍した蓑田さん。
初代ファミスタでは,合併球団レールウェイズの3番打者だった人という記憶が。
私が初めて西宮球場に行ったときには,すでに読売の選手になっていました。
主力打者でチームの走攻守を支えた功労者でしたが,頭部に死球を受けたのがきっかけでトレードで放出されたわけで,
阪急側も冷徹なところがありましたが,それなりの事情を抱えていたわけです。
しかし蓑田さんや藤田さんは読売,福本豊さんは阪神,山田久志さんや石嶺さんは中日と,当時の阪急功労者たちが
今のオリックス・バファローズに関わることが少ないのは,バファローズだからというのも大きいのかもしれません。
中沢さんや加藤秀司さんも,合併前は二軍監督やコーチを務めていましたが,次第にフェードアウトされていきましたし。



それでも,こうして阪急のイベントに快く来てもらってるのは,やっぱり阪急への愛着が残っていたからだと思ってます。
実は昨日,福本豊さんもブーマーに会いに来ていたようですしね。


そういうことで,阪急最終戦へ。




B金子千尋-Gホールトンの先発。
この両者,しかもここ京セラドームでの対決といえば,2011年10月18日,オリックス公式戦の最終戦以来。
あれは,本当にライトスタンドでも涙を滲ませた人も多かったわけで,対戦するなら勝ちたいところでした。
今日ホールトンを千尋が倒したところで,優勝とかCS進出とか関係ないんですけど,前回の壁を越えなきゃ,次進めないような気もしましたし。
でも,結果は無惨なものに・・




今日は藤村に出塁され,坂本&村田にタイムリーを打たれるパターンが目立ち,
向こうのいいようにやられました。
確かにセンター側から見てても真鍋球審のストライクゾーンが曖昧だったもので(特に見逃し三振を取らないタイプ)
ピッチャー不利な試合展開だったとも言えますが・・


阪急側の攻撃陣は,ホールトンにやられっぱなしだったわけで,必ずしもピッチャー有利とは言えないとこが何とも。


ただ,向こうはヒットなしでも得点しようとディレードかました重盗(本盗)やってみたり,
結果アウトになってましたが,向こうがそういう野球をやっているのを見ると悔しく思えたり。
対して,こちらはヒットが出ないから,と今日の試合はお手上げ状態。
プロ野球とは,3番打者や4番打者にバントをさせないとか,打順を入れ替えるべきじゃないとか,
王道といわれる方策があり,レギュラー選手を外すべきじゃないという考えが根本にあるのかもしれませんが。
ただ,過去の仰木オリックスの野球は,どっちかというと今まで無名な選手が多かったわりに強いという
作戦勝ちみたいなところが多かっただけに,今の選手個人の能力に掛けるやり方は,勝てない時には面白味に掛けてしまいます。
そして,打てない,走れない,抑えられないのは選手が悪いから,
コーチがサインを与えないから,交代のタイミングが悪いから,という考えに至ってるので余計にね。
かつてのオリックス最高打者,トロイ・ニールも相手投手によってはスタメンから外れていました。
それに激怒したニールは仰木彬に詰め寄るも,データを見せられて
「君は今日打てない。僕は君の商売を助けてやってるんだ。サンキューと言われな困る」と反論されると,あっさり従うしかなかった。
そうやって,70人の選手を従わせる力を持っていた仰木彬は特別だったのかもしれませんが。
ただ,2005年の村松のように出場を続けていなければ調子が出ないという選手もいたので,必ずしも全て成功しているわけではないですし,
チームの駒になってると,一流の選手が育ち難い環境にあるようです。
(それでも,当時のほうがイチロー・田口・谷・長谷川など一流選手が現れたものですが)
それでもチームとしては全体的には成功する確率が多かったから,大きく負け越すことはなかったわけです。
あの頃より戦力は確実に整い,選手達も成長を遂げたのは事実ですが,必ずしもそれでうまくいかないのが野球ですね。
そして弱者の奇襲が見られなくなったのは寂しくも思ったり。
それだけスタメンを入れ替えるだけの駒がいないということかな。
まぁ振り返ってみると悶々としたものがありますけど,
現地ではひたすら声を出し,点差が開きつつも逆転を信じて,応援を続けました。
とはいえ,現地の雰囲気を楽しむ,って感じでしたけどね。せっかくの阪急ブレーブスがあるわけですし。

ベンチの上へ上がるのも一苦労。





何を話してんねん?




しかし千尋は7回途中120球で6失点と力尽き,海田~塚原と若手投手へ交代。


塚原は,さすがに毎回完璧とはいかず,危うくタイムリーを打たれるところでしたが,
野中の好返球&俊雄のブロックで無失点。


“Legend of Bs”のこの試合も,もはや元のオリックス・バファローズに戻りつつある雰囲気。
スタンドの8割を占めていた読売ファンの人たちはポカーン(゜д゜)と見てましたが。


9回は小松が久々のマウンドに。そしてセカンドに安達が。


藤村&坂本に連打を浴び,ここで崩れると滅多打ちに遭うかも・・と冷や冷やものでしたが,
寺内&阿部を打ちとって間一髪無失点にできた小松。




もう完全に,いつものオリックスやんか。
隣のオレンジの人(読売ファンの方?)も苦笑い。


最後は,「スケちゃんコール」「デホちゃんコール」「バルちゃんコール」「タケちゃんコール」で,
それなりにスタンドを盛り上げてもらいましたが,まぁ完敗でした。

Braves 0 - 6 Giants
試合後はホールトンのヒーローインタビュー,レフトの読売応援団の二次会が続いていましたが,
なんとなくこれで球場を出て行ったところで阪急ブレーブスが終わってしまうと思うとなかなか席を立てず。
栄光の80年代のブレーブスとは,もうしばらくお目にかかれないでしょう。
それだけに,とにかく気が済むまでBravesの旗を掲げ,ブレイビーに別れを告げてスタンドを後にしました。
今回のブレイビー,オリックス・ブレーブスの頃からずっと20年以上保管されていたものを補修して使われたとか。
あの島野修さんの時代からの歴史が受け継がれてるって凄いですね。
ありがとうブレイビー。
ありがとう島野さん。


お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
ホールトンは、はたから見ているより打ちにくいのだと思います。
'80阪急ユニだったから勝って欲しかったけど3勝1敗だから良し、ですかね・・・
Bsに戻っても、阪急&西宮魂で頑張って!
あと、祝!小松復活!!