ラジオ番組「ジブリ汗まみれ」の中で、
“宮崎監督は、キャラの説明なしに観客を納得させてしまう天才”、
とパーソナリティーの鈴木さんが仰っていましたが、そのたとえで、
「もののけ姫」に出てくる猪妖怪(?)に民の衆は、
「あっ、もののけだっ!」といきなりもう決め付けてしまうという話に、
ゲストで出ていた吉岡くん同様、大爆笑してしまった私でありますが、
あぁ、あの吉岡君の澄みきったスプライトのような笑い声・・・・・・



あ、すんません、こりは余談でありますた・・・・・。
もとい、
確かに鈴木さんの仰っている通り、
宮崎監督はほんまに凄いお人でございまするだ。
番組の中でも話題に上がっていたけれど、
映画「紅の豚」での主人公は、
いきなり豚。
豚がパイロットでございます。
ハムとか食べちゃってるし、いいんですか?
ってつっこみたくなっちゃう気もするけど、
されど豚。
しかも、なんか渋い。
渋い豚パイロット。
なんだかよくわからないんだけど、
だけど豚。
豚さ。
豚なんだよな。
ああ思いっきり豚だよ。
とのっけから観客を説得させてしまうあの威力には、
ひれ伏してしまうわけでございまして、そういえば、
ルパンはよく垂直90度の壁を車で爆走していたりするし、
五エ門は、たぁっ!っていきなり夜天にジャンプして
満月をまっぷたつにぶった斬ったりなんかして、不二子ちゃんなんて、
B200 W50 H60 みたいなダイナマイトバディだったりしての、
んなばかなぁっ?!
としかし絶叫する前に、
「ルパンだから」
と観客をその世界に惹き込んでしまうのも宮崎技。
やはり世界の宮崎。
只者ではない。
芸術に説明は無用!
と爆発していた岡本太郎氏も然り。ついでにピカソも。
まったくよくわからな~~~~~いっ!!!!
のに惹かれてしまう。
そりが芸術の深さなのかもしれないですねぃ。
と、今日は芸術について書きやがるのかい、いい度胸してるじゃねぇかい、
フ、と思いきや、そうではなくて今日書きたいのは、
「ザ・リアクションの謎・映像変、あ、間違っちゃった、映像篇!」
なにもわざわざ「ザ」をつけることも、長々と書くこともないのでありますが、
いやぁ~書いてしまいますたっすぅ♪なんてなことはどうでもええとして、
映像に出てくる人のリアクションとは、
面白いね、
うきゃっ、
らりらりら~ん♪
ということでございまして、
まずは、数ある不思議リアクションの中でも、一番、
「のあ?」と思ってしまう場面に遭遇する、
ザ・時代劇での一例を書いてみようと思っている所存でございます。
リアクションミステリー・その1
悪代官と越後屋が、料亭の密室で何やらよからぬ談話中。
それを盗み聞きしている、天井の隅に忍者・・・。
はいっ、ここですっ!
これは、
どういうことなのでしょう、
伊賀先生?
ティンカーベルならまだしも、大の男が天井の隅に
んばっと張り付いとるのでございまして、
これはよくよく想像してみますとですね、
悪代官:それでは越後屋、土産はあるのかな?
天井に忍者。
越後屋:もちろんでございますよ、お代官様、これを・・・
天井に忍者。
悪代官:どれどれ、ほっほぉ~、これは見事な饅頭じゃのう。
天井に忍者。
越後屋:お代官様は甘いものがお好きだとお聞きしましたので・・・
天井に忍者。
悪代官:越後屋も悪よのぉ~~~はぁっはっはっはっは
天井に忍者。
越後屋:お代官様には負けますよぉ~はっはっはっはっは
天井に忍者。
二人:はぁ~っはっはっはっはっはっは~!
そんなんでいいんですか?
お二人さんよぉ~~~。
もう森進一は歌っちゃうよ、
おふたりさんよぉ~~~~おっふたりさぁ~~~~~ん
上を見上げりゃぁ~~~~~~~~~~~~伊賀忍者~~~~♪
なんで気付かないのだ?
はっ

そりは、そりはっ、そりこそ、伊賀300年の歴史、忍法
「いたりする」
の術なのだろうか? ふ、深い・・・・気がする。
もしそれが忍者じゃなくて、スパイダーマンだったらきっと、
悪代官:それでは越後・・・っやっはぁ~~~~っ?!
とそこですぐに気付かれてしまうに違いない、だって、
癖でついつい天井から垂れ下がっちゃうのだ、スパイダーマンは。
しかもあんなど派手な格好してるし。アメリカンやね。
う~むそれにしても、さすがの伊賀忍者。あなどれん。いやまてよ、
もし田中邦衛さんが伊賀忍者だったら、どうしよう?
もしも天井に邦衛さんが張り付いていたら・・・、
悪代官:それでは越後屋、土産はあるのかな?
天井に忍者邦衛。
越後屋:もちろんでございますよ、お代官様、これを・・・
天井に忍者邦衛が、
悪代官:どれどれ、ほっほぉ~、これは見事な饅頭じゃのう。
天井に忍者邦衛がね、
越後屋:お代官様は甘いものがお好きだとお聞きしましたので・・・
天井にぉおぉっと忍者邦衛から手裏剣がっ?!
忍者邦衛: 食べる前に飲む!
シュピピィッと速攻、大正漢方胃腸薬。
顆粒です。
ってそれじゃ~ただの親切な人ずら。
でもなんか強烈。さすがの邦衛パワー。
しかし善人の邦衛さんは次元大介になれても忍者にはなれないらしい。
無念じゃ。
って余計なお世話だっつぅ~の。
それからまだまだあるんですよ~♪
お次は、正義の味方が現れるアクションものでの
リアクションミステリーであります。
リアクションミステリー・その2
こりはですね、町の小娘危機一髪!とかの場面で、
突然現れてくる月光仮面、または白馬童子、
もしくは鞍馬天狗、晴れ時々所により松平健。この人たち、
ものすごい格好をしているわけであります、側から見なくとも。
あんな、エルビスも杉良太郎もエルトン・ジョンも
グリコのポーズで逃げ出してしまうような格好をして、
突然どこからともなくツチノコのように湧き出てくる正義の味方に対しての、
悪党たちのリアクションはだいたいこう↓です。
悪党1:うぬっ?!
悪党2:叩き斬ってやるっ!
これは起承転結でいいますと、
起(あとはすっとばして)結!
というせっかちさでありまして、焦りは禁物と言う言葉通り、
悪党はその場でとっととやっつけられてしまうわけでありまするねぃ。
しかし、
彼らのリアクションこそ、一体、
どういうことなのでしよう?
「そんな格好をしたのは君が世界初だよ」
と言いたくもなってしまうヘンチクリンな格好をした人が、
突然目の前にどこからともなく馬に乗って現れてきたら、
「(・◇・ )」
とかってならないのだろうか? 私だったら、
「(・◇・ ) どちらさま?」
とまず素性を聞いてしまうと思うんだけど、
それは外道なのでせうか?
なんてなことを書きながらふと目にしたカレンダーの日付をみて、
「(・◇・ )」
もう既に一年の半分が過ぎている。。。。
なんてことだ。
忍者や悪党たちのリアクションに気付く前に、
時の流れの速さに気付くべきだった・・・。
あほうでござる・・・。いや、
なぁ~にっ、まだ半分残っているさぁ~っはっはっは!(←すごい変わり身)
今年後半、いいリアクションができるように
がんばろ~っと。