with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第26話《ベートーヴェンの故郷「ボン」》

2023年07月24日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

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ボンに到着して地図をたよりにミュンスター・プラッツと言う広場の方に向かいます。

ボン観光はなんといってもベートーヴェン

「みなさんもボンと言ったらベートーヴェンですよね

あまり有名な感じはしないのですが、『ベートーヴェン・ハウス』を訪れる人は季節を問わず絶えないそうです。

目指す広場にはベートーヴェンの立派な銅像が見えて来ました。

「ボンの写真ってこの銅像の写真が多いよねー

「建立160年の銅像なんだあ・・・」

ちなみに銅像の後ろの黄色い可愛い建物は郵便局だそうですよ

「ちょっと天気が悪いなあ

実はこの頃のドイツの天候はドイツ人も説明出来ない位、天気が変化するんだそうです。

「それなら仕方無いよね

「傘を使わないだけ良いかも

 

ミュンスター・プラッツ(Muensterplatz)には聖マルティン・ミュンスター教会があります。

「ここも写真に納まらないわあ

900年の歴史を誇る教会はローマ式墓地の敷地に建てられたそうです。

「カシウスとフロレンティウスの墓の上に建てられた教会

中に入ると、ちょうど真ん中辺りに地下へと下りていく階段があって、地下聖堂があるそうです

「この教会は地下が大切なんですね

殉教者の墓への通路となっていて、年に一度開くのだそうです。

その殉教者とはカシウスとフロレンティウスらしいです。

建築物は11~13世紀にかけてで、ロマネスク様式とゴシック様式が混ざり合ったものらしいです。

 

ベートーヴェン・ハウスに向かう途中、マルクト広場があります。

広場は野菜や果物、花のマーケットが開かれているようです。

その奥の方に白くて可愛い建物が見えます

「白くて綺麗な建物だわあ

1738年にバロック様式で建てられた市庁舎なんだそうです。

「多くの国賓、来賓者が歩いた屋外階段はあまりにも有名なんだって

この広場の周りはマーケットで賑やかなだけでなく、カフェはレストランも多いのだそうです。

「オープンカフェも多くて絵になる感じだわあ

 

マルクト広場を先に進むとやっとベートーヴェン・ハウスがあります

「ピンクの壁の建物だからすぐに分かりますよ

ショップの方から中に入ってカメラや上着をコインロッカーに預けます。

「コインは後で戻って来るのね

「撮影禁止なんだあ

貴重品だけ持ってショップ奥のチケット売り場でチケットを購入。

スタートはショップから外に出てルートに従って次のルームに向かいます

このハウスはベートーヴェンが1770年に生まれてから、オーストリア・ウィーンに引っ越すまでの22年間を過ごしたんだそうです。

「ベートーヴェンが使った楽器、直筆の楽譜などが展示されていますよ

「ベートーヴェンが愛用したピアノがあるんだって

ベートーヴェンが愛用した補聴器も展示されています

ベートーヴェンが晩年に愛用したグランドピアノの展示もありました

「すでに難聴に苦しんでいたベートーヴェン

そのためこのピアノは少しでも大きな音を出すために鍵盤ごとに4本の糸が使われているそうです(通常は3本)

それでも鍵盤を横から見てみると、鍵盤が大きくへこんでいるのです。

「自分で演奏する音色を聴くために、鍵盤を強くたたきつけて弾いていたのかも

きっとベートーヴェンファンじゃなくても、音楽ファンじゃなくても、この博物館は楽しめると思います

 

 

 

 

続く

 


第25話《チューリッヒ行きの鉄道で感動》

2023年07月23日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

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4月1日。今日はデュッセルドルフから近い都市、ボンとケルンを訪ねる予定です。

「朝もちょっとのんびり出来るね

「のんびりし過ぎ~」ボンに到着は昼近くになってしまいました。

「朝早くから始動って苦手で

 

デュッセルドルフのホームで列車を待っているといつもと違う車両が入って来ました

「わあ チューリッヒ行き

ドイチェバーンのチケットはドイツ国内だけでなく、周辺国の一部の路線まで使用範囲が広いんです。

「余裕があったら鉄道で国境を越えたかったなあ

チューリッヒ行きが来ちゃったのでちょっと不安になって近くの女性に確認をしました。

乗りたい列車はDB Navigatorで調べてあるので、スマートフォンの画面を見せます。

「DB Navigatorはドイツのサイトだからドイツ人にはすぐに伝わるんだよね

頷いてもらって、その女性の後を安心して乗車しました。

「今までで一番混んでいるかも」珍しく多くの方が座れない程の混み具合です。

「ボンは近いし、あまり奥に行かないようにしましょ

入り口付近は片側が対面の6人掛け

「片側はベビーカーや車椅子を置くスペースなのね」ベビーカーと多くの荷物が置かれていました。

次の駅に到着すると駅員さんが車椅子の乗客を車内に案内してきました。

 

その時です

オオォォ・・・」

乗客同士、荷物をどけて、車椅子の方と連れの方の荷物も棚にあげています。

連れのおばあちゃまには車椅子近くの席を譲ってさしあげたりもしています

「もうみんな知り合いのように会話が始まっちゃった

車椅子に近い席だから、車椅子のおじいちゃんも一緒に楽しそうです。

私が乗車する時に一緒に乗車した女性は入り口の対面6名の席に座りました。

座ったら持参したお菓子を出して、周りの方にも差し出しているんです。

「えっ 私にも」その近くで立っていた私にも差し出してくれたのです。

「6名の席に座っている方々もまるでずっと知り合い同士みたいだわあ

やがて車椅子の老夫婦が降りる時には、周りのみなさんが出口までお手伝いします。

「降りる時には駅員さんは必要ないほど親切なのよね

その駅で入り口の6名のうち3名の親子も下車のようです。

先ほどの女性がすぐに私に「座って」って感じで声をかけてくださいました。

ベビーカーのお母さんと子供たちが降りる支度をしています。

「周りの方が子供達に声をかけて、まるで知り合いのおばさんみたい

「お母さんが支度に集中出来るように協力してくれているのねー

 

そしていよいよボンに到着

私も降りようと並んでいると、私の後ろの女性が私の前の男性に声を掛けているんです。

振り返って見ると、女性は特大のスーツケースを3個も後ろに引いている

前の男性に「降りる時に手伝って」って頼んだように感じました。

知らない人に自分の荷物を自ら頼むのって日本だったら見かけない光景ですよね。

「日本なら『自分で持てない分まで持つな・・・』って心の中で言われそう(笑)」

私は気を利かせて、後ろの女性の後ろに移動しました。

車両の降り口、男性がごく普通に笑顔でスーツケースを降ろしています。

終わると女性が笑顔で声を掛けて分かれて行きました。

「混雑した車内でウルウルしてきちゃった

「どうしてみんなこんなに余裕があって優しいんだろう・・・」

「ベビーカーや車椅子にも進んで手を差し伸べる人たち

「まるで友人のように話しかけてくれる人たち

「手助けはお互い様ってこういう事なんですね

 

ドイツの鉄道は駅ごとにほんのちょっとずつ遅れることが多いんです。

それは乗客同士のこんなコミュニケーションがあることも原因な気がします。

みなさん、遅れることにとても寛容で、乗降に時間が掛かることを誰も嫌な顔をしません。

「なんて優しい人たちなんだろう

「私は言葉が出来なくて会話が出来ないことがとても残念

ドイツが大好きになりました

 

 

 

 

続く

 


第24話《青空の街をお散歩》

2023年07月22日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

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夕方早目にシュトゥットガルト中央駅に向かうことにします。

ポルシェ博物館の前がSバーン6号線の駅なので、これに乗車して戻ればいいだけです。

「シュトゥットガルト中央駅に戻るのにホームで迷っちゃった

中央駅がどちらの方面なのかがよく分からなかったんです

「方向音痴って思っていなかったのに」乗車したら間もなく中央駅です。

「デュッセルドルフ行きの列車まで1時間とちょっとあるのね

「夕方も朝から鉄道が遅れた影響が出ているみたい

「どうせならデュッセルドルフに直通、乗り換え無しの列車にしよう

 

そんなわけで当てもなく賑やかそうな街の方に散策に歩き始めました。

シュトゥットガルトは博物館を2か所見たら他の観光をしている時間がないと思い込んでいました。

「だからそれ以外の観光地は調べてきていないのよね

「実際もほとんど時間がないけどね...」

とりあえず人が多い方に歩き進むと、ショッピング街のような通りに出てきたようです。

「歩行者天国になっているんだあ

「青空になって来たからお買い物客で賑わっているね

しばらく歩くと広々ときれいな、ヨーロッパらしい公園に出ました。

人々が思い思いに寛いでいます。「市民の憩いの場って感じ

「周りは歴史ある建物のようだよね

「噴水もかなり立派」私も少しここでのんびり寛ぐことにしました。

「ここは結構有名な観光スポットかもしれないよ

「そうだ、スマホで調べてみたらいいんだあ

スマホで地図を見ると、私が訪れたこの美しい公園は『シュロスプラッツ』。つまり『宮殿広場』なんだそうです。

「どうりで綺麗なはずだわあ

名前の通り、互いに近接する新旧の宮殿の前に広がる街の中心の広場だそうです。

「それにしても移動でも使えるルーターを借りると便利が一杯

ここには豪華な『新宮殿』、石造りの塔にとんがり屋根が印象的な『旧宮殿(現在は州立博物館)』、

他にもシュロス広場の庭園内というロケーションにある『オペラ座(州立劇場)』、

シュロス広場の目の前にある『市立美術館』が集まっています

「市立美術館はガラスキューブ状の建物が目を引きますよ

散策をする頃には青空でとても良いお天気になって気持ちよく美しい公園を楽しみました

「ラッキーだわあ」目的もなく散策していて偶然シュトゥットガルトの観光スポットに遭遇

「外観だけだったのがちょっと残念ね

 

そろそろ中央駅に戻ることにします。

中央駅の駅舎の上ではベンツのエンブレムマークが回っています

「さすがシュトゥットガルトだわあ

青空にベンツのエンブレムが堂々と回っている駅舎ってさすがベンツの街です

駅に到着して電光掲示板を確認してホームに向かいます。

「朝は100分以上も遅れたけれど大丈夫かな

帰りは鉄道が遅れることもなく予定通りデュッセルドルフに戻って来ました

 

 

 

 

続く

 


第23話《ベンツのタクシーでポルシェ博物館へ》

2023年07月21日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

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次に行こうとしているのは『ポルシェ博物館』です。

ポルシェ本社工場のあるシュトゥットガルト郊外に2009年にオープンしたそうです。

モータースポーツも大好きな私にとっては、ベンツ、ポルシェ、どちらの博物館も行ってみたいと思ったので、

ちょっと遠出をしてもシュトゥットガルトを訪ねることにしました

 

ポルシェ博物館はシュトゥットガルト中央駅からSバーン6号線を利用でNeuwirtshaus(Porscheplatz)駅の目の前です。

「読めません

今日はSバーン1号線でメルセデスベンツミュージアム側に来ています

「鉄道利用だともう一度シュトゥットガルト中央駅に戻って乗り直しなのよね

「それって時間の無駄だし

「デュッセルドルフには3時間もかけて帰るんだし

 

『メルセデス・ベンツ・ミュージアム』の建物の前では、多くのタクシーがお客さんを待っています。

「もちろんベンツのタクシー

「よし タクシーに乗っちゃえ

「タクシーがベンツなんて

日本だったらベンツと言ったらハイヤーですよね。

ポルシェ博物館の行き方の資料を見せてお願いをします。

「夕方に近いから混雑しているのかなあ・・・」

風が強くて公共の乗り物が利用し辛いからなのかもしれません。

とにかく渋滞が酷くてなかなか前に進みません。

「あー ポルシェ博物館が閉館しちゃう

「18時閉館だからゆっくり観る時間が

 

かなり時間がかかってやっと『ポルシェ博物館』に到着しました。

こちらは入館してチケットを購入したら、すごく長いエスカレーターを上って行きます

「これは振り返って下を見るとちょっと怖い

「高所恐怖症気味の方は振り返らない方がいいかも

そんなに高いのに到着した階は2階

『ポルシェ博物館』は全体はそんなに広くはないんですよ。

上って行くと、ポルシェの最初の電気自動車モーターやガソリン車のエンジン、年代別の車両を見ることが出来ます

さらに、ポルシェを象徴する歴代の有名車両や歴史的名車が並んでいます

「あまり詳しくなくて残念

ポルシェ博物館は『ローリングミュージアム』方式をとっていると紹介されています。

展示されている車両は実際にレースで走る事もあるんだそうです。

「展示されている車両がレースで走るって

そのために展示品の組み合わせとか、配置とか変更されたりするらしいんです。

「ポルシェファンにとっては、レースをした車両が身近に見られるって感激だよね

 

 

 

 

続く

 


第22話《ベンツミュージアムの豪華さに脱帽》

2023年07月20日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

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シュトゥットガルトもまた自動車の街ですね

そこで大人気の観光スポット『メルセデス・ベンツミュージアム』までやって来ました

ここは2006年にサッカーワールドカップに合わせて新生オープンしたんだそうです。

車ファンだけじゃなくて世界中の観光客の人気スポットだそうです

 

ベンツミュージアムは9フロアに分かれて車が展示されています。

自動車の発明から現在のベンツまでの歴史など、とにかく大きな規模の博物館と紹介されています。

「しかも建物はオランダの著名建築家がデザインなんだよね」「建物の内部は二重らせん構造とか

ゆるやかなスロープになっているので、フロアーが自然につながっているんだそうです。

入館すると最上階に続くエレベーターが見えます。

「チケットを購入してエレベーターに並びましょう」ここで日本語の音声ガイドを借りることが出来ます。

「このエレベーターで最上階へ上るのね」最上階まで来たら、そこを出発点に螺旋を下って行きます

「これが二重らせん構造のスロープね

最上階は歴史エリアではまず『自動車の発明』から始まります。

「ベンツとダイムラーの世界初の自動車

「わあ 現存する最古のメルセデス車

コレクションエリアではテーマごとの展示が見られて、こちらは車に詳しくなくても興味が沸いてきます

「レーシングカーのディスプレイがカッコいい

まるでレース中みたいな躍動感があります。

「緊急自動車のギャラリーなんて子供たちも大喜び

著名人のギャラリーでは、昭和天皇御料車やダイアナ妃の愛車も展示されているんです。

鉄道の遅れで到着が遅かったから地階のミュージアムショップに立ち寄る時間がないのが残念でした。

「ここはレアなお土産の宝庫らしいんですよ

「ベンツ印のグッズがいっぱいだなんて行きたかったな。」

でも、入館してチケットを購入するとベンツ印のお土産が頂けるからこれを自分へのお土産にしました。

ショップは諦めて『メルセデス・ベンツミュージアム』を出ることにします

シュトゥットガルトにあるもう一つのミュージアムに行きたいからです

 

 

 

 

続く