昨日は、岐阜第一連合は、「WFWP春の集い」を開催しました。90人ほどの人が来て下さいました。講演に先立ち、WFWP創立20周年記念総会と、20年の活動の歩みのDVDを見て頂きました。来賓紹介と祝電披露に続いて、篠田先生より創立20年のお祝いメッセージを頂きました。
向野幾世先生は、東日本大震災で親を失った子供達25人を、招待されたキプロスへ引率され、団長をつとめられました。その映像も写されましたが、とても76歳とは思われない活動ぶりです。昨年12/24~1/14でした。
五木寛之の「下山の思想」の話に始まり、愚直(stay foolish) を強調されました。
先生は、大震災の東北へは高齢で役には立たないと思い、行かない予定でおられたのですが、子供たちを引率するからには見ておかねばと、向かわれたのです。そこで、「波分神社」の存在に驚かれました。869年の貞観地震のとき、そこまで津波が押し寄せたのです。そこから海への方向の家は全滅。先人の知恵を学ばねばならないと、深く思われました。
「津波てんでんこ」つまり、自己判断で山の方に逃げたりして自分を守ることです。しっかりした個人の集まりが大切。つまらない判断に付和雷同し、海の方に逃げて亡くなった人もあります。
キプロスのラルナカ空港に着いたとき、先生は25人の背中に日の丸を貼り付け、「君たちは日本の外交官」と諭されました。海抜2000mの聖堂の神父は、25人を晩餐会で歓迎し、宿泊させてくれました。神父が子供達に、「君たちは父母を喪ったけど、魂は死なないよ」と言われた時、みんな泣いていたそうです。最古の教会にも案内されました。
大統領の前では、2時間余り練習した歌を披露。この歌がなかなか決まらなくて、ようやく卒業式前に練習していた、「たとえば君が・・・」という歌に決定。全員が知っている歌が見つからなかったのです。彼らのことは、全国にテレビで報道。国費で迎えた子供たちですから・・・
最終日、神父が、絶叫マシーンに乗せてくれると言うので、先生はこれまで無事故で来たのにとんでもないと反対されました。しかし、絶叫して気分が晴れたらしくよい結果が得られたようです。人はストレスがたまると絶叫した方がよいようです。

東日本大震災が掲載される新聞を示される向野先生

ちらし