日銀「10年の宴」後始末へ

財政規律派として知られる原真人編集委員が朝日新聞20日付で、黒田日銀総裁を痛烈に批判しています。曰く

「宴たけなわでパーティーの酒を片付ける」のが中央銀行(日銀やFRB)の仕事だが、日銀は「飲みきれず大量に余っているのに、まだ酒を出し続ける給仕係のような仕事ぶり」(ここで酒とはお金のことです)

黒田総裁の言動を苦々しくみていた私としては胸がすく思いですが、こういう意見が聞こえてくるようになったのは、日銀の異次元緩和の負の側面が目立ってきたからなんでしょう。安倍政権大嫌いと私もあなたも思っている(思ってない？、笑)朝日新聞も、今次の円安→物価高になるまでは、表立っての日銀批判を控えていたように思います。

植田新総裁は大変でしょうね。日銀がお金をじゃぶじゃぶ供給し続ける異常な現状(異次元金融緩和の継続)をどう正常化するのか。いつかはやめなきゃならないけど、どうやってソフトランディング？

前にも書きましたが、安倍さんの良い子ちゃんだった黒田総裁は、安倍さんとともに身を引くべきでした。

原さんによると、バカのひとつ覚えのような発言でしばしば為替市場での円売りターゲットになった黒田総裁に昨秋、岸田政権は物価高騰への懸念を伝えたそう。この時点で「体調不良」か何かで辞任していればまだしも、国債の半分以上を日銀が保有する現状に「何の反省もないし負の遺産とも思っていない」とはまさに『異次元』のお方です。